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コラム

第445回 2016年度後期全体ゼミを開始しました

2016.10.05

7月28日の第14回全体ゼミ(2016年度前期最終回)から2カ月余りが経ち,今日から後期の全体ゼミを開始しました.

この間,広島大学オープンキャンパス,大学院入試,ゼミ旅行,学会発表&予稿作成,各種研究会,インターンシップなどいろいろな行事がありましたが,みなさん,有意義な夏休みを過ごせたでしょうか.
(オープンキャンパスや各種研究会などの詳細については,来週以降に改めて報告できればと思います.)

大学院入試に関しては,7月の推薦入試と8月の一般入試の結果,博士課程後期に1名,博士課程前期に本研究室の4年生10名と研究室外からの入学希望者1名の計11名が,見事に合格しました.
みなさん,おめでとうございます!

2016年10月1日からは新たに4名が研究室に加入しました.まず博士課程後期に工藤弘行さんが入学しました.工藤さんは広島市立リハビリテーション病院に勤務しながら社会人ドクターとして博士号取得を目指します.
博士課程前期にはAntonio Vega Ramirez君が入学し,高度専門留学生特別コースにおいて栗田先生の指導のもと研究を開始します.
また,研究生として鞠 子墨さんが入学しました.鞠さんは感性ブレイングループに所属し,博士課程前期入学を目指します.
最後に,医学部医学科4年の楢原隆之介君が医学部必修科目「医学研究実習」で本研究室に滞在し,MEグループに所属して来年の1月下旬まで研究実習を行います.
新加入の人たちを研究室全体でできるだけサポートしてあげたいと思いますので,みなさん,どうぞよろしくお願いします.

これから年末に向けて,修論中間発表会や各種学会・研究会での研究発表等,さまざまな行事が予定されています.
「広島大学生体システム論研究室ならでは」というようなオリジナリティに溢れた魅力的な研究成果を目指し,引き続き各グループで協力しながら研究活動を継続してければと思います.
2016年度後期もどうぞよろしくお願いします.

第444回 2016年度前期全体ゼミ,終了しました

2016.07.28

卒論・修論中間発表会も無事に終了し,2016年度前期全体ゼミは終了しました.

今年の前半は,多くの賞を受賞することができ,また科学研究費や国土交通省交通運輸技術開発推進制度平成28年度研究課題に採択されるなど,充実した活動を行うことができました.
7月末時点で,今年度掲載または掲載決定した学術論文は6編(うち4編がSCI論文)で,各グループとも活発に研究を進めることができたのではと思います.
さらに6月1日に採用選考活動が解禁された後,就職活動をしたM2全員が早期に内々定を獲得できたことも非常に良かったです.

このあと,9月末まで全体ゼミは夏休みに入ります.夏休み期間中,8月18日 (木),19日(金)のオープンキャンパスをはじめいくつかの行事を予定していますが,各自の状況に合わせてそれぞれ有意義な時間過ごすとよいでしょう.
大学院入試受験予定のみなさんは夏の誘惑に負けることなく,8月22日 (月),23日(火)の入試に向けて,しっかりがんばってください!
ではみなさん,良い夏休みを!

第443回 広島大学オープンキャンパス2016

2016.07.20

2016年度の広島大学オープンキャンパスは8月18日(木),19日(金)に開催されることになりました.
http://hiroshima-u.jp/oc
http://hiroshima-u.jp/oc/tokusyoku/kougaku

今年度も生体システム論研究室は4つの研究グループごとにデモンストレーションを用意し,私たちが取り組んでいる研究の一部をできるだけわかりやすく紹介する予定です.

場所:広島大学大学院工学研究科A1棟5階西ウィング
日程:
8月18日(木) 筋電グループ,感性ブレイングループ
8月19日(金) ヒューマンモデリンググループ,MEグループ

研究室へのアクセスは以下のページをご参照ください.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/access
http://www.hiroshima-u.ac.jp/add_html/access/ja/saijyo7.html
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/access/higashihiroshima/

本学工学部への入学を考えている高校生はもちろん,生体システム論研究室への配属を希望している学生諸君,工学部第二類の1〜3年生など,本研究室に興味を持ってくださっているすべての方々の参加を歓迎します.
当日は,研究室生活や研究内容に関する質問,進学相談なども受け付けます.

以下のページには,昨年度のオープンキャンパスの開催録を紹介しています.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10867
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/12368

今年度も活気溢れるオープンキャンパスにできればと思います.多くの方々のご参加をお待ちしています.

第442回 卒論中間発表会2016

2016.07.13

7月6日,13日の2日間,2016年度生体システム論研究室卒論中間発表会を開催しました.

生体システム論研究室では,毎年7月に卒論中間発表会を行っています.4年生の卒論テーマが決まったのが4月で,実質的に研究テーマに取り組み始めたのは5月頃からですので,
7月前半での中間発表会は時期的にはかなり早い(無茶な?)設定ですが,4年生前期の研究活動のマイルストーンとしてこの時期に開催しており,8月の大学院一般入試受験者にとっては院試準備に向けてのひとつの区切りとなります.

当日は,市原 和也君,橘高 允 伸君,木下 直樹君,静野 大樹君,隅山 慎君,関塚 良太君,常安 孝輔君,戸塚 正明君,萩山 直紀君,水口 翔太君の10名が発表しました.
全員,素晴らしい研究発表を行ってくれ,充実した中間発表会となりました.全力で研究に取り組んだ成果が,研究結果だけでなく発表態度や話し方にも目に見える形で表れており非常に感心しました.
新しいことに挑戦し,わずかな期間でこれだけの成果を挙げることができるというのは,個々の能力の高さの証明に他なりません.自信を持って今後も研究に取り組んでいくとよいでしょう.
ただし,各グループの先輩たちの助けがなかったらこれだけの発表はできなかったのではと思います.指導をしてくれた先輩たちに感謝するとともに,今回の経験を次回の発表に活かせるよう,引き続きがんばってください.

4年生から大学院にかけての数年間は,新しい知識を面白いように吸収できる特別な時期だと思います.研究を始めたばかりの4年生にとっては新しい知識だけでなく,ものごとを主導的に進めていくのに必要な実行力を身につける絶好のチャンスでもあります.
何事も,より高いレベルを目指して積極的に行動していくとよいでしょう.

4年生のみなさん,中間発表,おつかれさまでした!

第441回 国土交通省 交通運輸技術開発推進制度

2016.07.06

国土交通省では,交通運輸分野における政策課題の解決を図るため,真に必要な基礎的研究を国において重点的に実施する「交通運輸技術開発推進制度」を推進しています.
この制度では,国土交通省の政策課題の解決に資する研究開発テーマを毎年度設定した上で,テーマごとに研究課題の公募を行い,提案された課題の中から有望性の高いものを採択・決定しています.

平成28年度新規研究課題に以下のプロジェクトが採択されました.

国土交通省 交通運輸技術開発推進制度 平成28年度研究課題
テーマ1:交通・輸送システムの安全性・信頼性等向上
− 事故未然防止等の輸送における安全性向上に係る技術開発 −

採択課題名:「医学的知見に裏付けられた体調急変に関するメカニズムの解明によるドライバーの体調スクリーニングに資する基礎研究」
研究実施者:東京大学,広島大学,デルタ工業(株)
プロジェクトリーダー:
金子成彦(東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻教授)
メンバー:
辻 敏夫(広島大学大学院工学研究院 教授)
吉栖正生(広島大学大学院医歯薬保健学研究院 教授)
藤田悦則(デルタ工業(株)取締役,開発本部長補佐兼技術開発部部長)

研究概要:
○ドライバーの健康状態に起因した事故等が社会的な問題になっていることに鑑み、医学的な観点から事故等に至るまでの体調急変に関するメカニズムを研究・解明し、 将来的にはドライバーの生体信号(呼吸、脈拍、心音等)を用いた体調予報の基礎的な知見を得る。
○これにより、様々な交通輸送モードにおいて利活用が可能となり、交通・輸送システムの安全性の向上に広く貢献していくことが期待される。
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo17_hh_000066.html

研究期間は平成28年度〜30年度の3年間です.生体システム論研究室ではMEグループを中心としてこの研究プロジェクトに取り組んでいきます.
どうぞよろしくお願いします.

第440回 日本医療機器学会平成27年度論文賞を受賞しました

2016.06.29

“「ものづくり」と「ひとづくり」で次世代の医療を拓く”と題して開催された第91回日本医療機器学会大会において,平成27年度論文賞を受賞しました.

日本医療機器学会は,「日本医科器械学会」として1923年に設立された学会で,2008年から現在の名称に変更されています.論文賞は毎年1件のみに授与されますが,本研究室では過去にこの賞を5回受賞しており,今回が6回目の受賞となります.

■日本医科器械学会平成15年度論文賞(2003)
ヒトの運動解析に基づく義手に関する研究 -能動・装飾義手ハンドの開発-
大塚 彰, 辻 敏夫, 坂和 正敏, 福田 修
医科器械学, Vol. 72, No. 5, pp.220-227, 2002.

■日本医科器械学会平成16年度論文賞(2005)
EMG信号を利用した食事支援マニピュレータの制御
福田 修,辻村 好司,辻 敏夫,大塚 彰
医科器械学, 第74巻, 第5号, pp.229-237, 2004.

■日本医科器械学会平成18年度論文賞(2007)
確率ニューラルネットを利用したオンライン血液循環状態診断支援システムの開発
坂根 彰,柴 建次,辻 敏夫,佐伯 昇,河本 昌志
医科器械学, 第76巻, 第1号, pp.12-20, 2006.

■日本医療機器学会平成20年度論文賞(2009)
磁気センサを利用した指タップ運動機能評価システム
島 圭介,閑 絵里子,辻 敏夫,神鳥 明彦,横江 勝,佐古田 三郎
医療機器学,Vol. 78, No. 12, pp.909-918, 2008.

■日本医療機器学会平成24年度論文賞(2013)
受賞者:辻 敏夫,鵜川 貞二,久保 諒祐,平野 陽豊,栗田 雄一,高柳 恒夫, 森本 陽香,出井 尚美,東 幸仁,中村 隆治,佐伯 昇,河本 昌志,吉栖 正生
対象論文:積分カフ脈波拡張率に基づく血管内皮機能の非観血評価
医療機器学,Vol. 82,No. 3, pp. 259-266, 2012.

■日本医療機器学会平成27年度論文賞 (2016) Head-up tilt試験を利用したパーキンソン病患者の自律神経機能診断支援法の提案
平野 博大,伊藤 雅史,遠藤 卓行,早志 英朗,平野 陽豊,栗田 雄一,佐古田 三郎, 辻 敏夫
医療機器学,vol. 85,no. 6, pp. 569-576, 2015.

筋電グループから3件,MEグループから3件の受賞です.
論文賞を授与していただいたことに感謝しつつ,今後もオリジナリティに溢れた高いレベルの研究を心がけていきたいと思います.

第439回 ROBOMEC2016

2016.06.22

6月8日(水)〜11日(土)に,横浜市みなとみらいにある「パシフィコ横浜」において日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2016 (ROBOMEC2016)が開催されました.

本研究室では学会活動に積極的に取り組んでおり,国内外で開催される学術講演会において毎年20〜30件の研究発表を行っています.
学会にはその分野の専門家や他大学の研究者が数多く参加しており,貴重な意見や最新の情報を得ることができる絶好の機会です.
また,学生の発表者にとっては自分自身を成長させる大きなチャンスであり,他では得ることができないような貴重な経験となります.

ROBOMECは日本のロボット研究分野において最大規模を誇る学術講演会で,今年度は「未来社会を創造するロボティクス・メカトロニクス」のテーマのもと,1,000件をはるかに超える研究発表が行われました.
生体システム論研究室関係からは,以下の9件の研究発表を行いました.

対数線形化末梢血管粘弾性モデルに基づく疼痛評価法の提案:機械的侵害刺激に対する疼痛と血管剛性変化の関係
有國 文也,宝田 真依,平野 博大,曽 智,栗田 雄一,平野 陽豊,鵜川 貞二,中村 隆治,佐伯 昇,吉栖 正生,河本 昌志,辻 敏夫
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2016講演論文集,1P1-13a2(1)-(4),2016年6月.

オシロメトリック法に基づく血管粘性推定法の提案と血管内皮機能評価への応用
田中 敬士,三戸 景永,松本 遼,平野 博大,曽 智,栗田 雄一,平野 陽豊,鵜川 貞二,中村 隆治,佐伯 昇,河本 昌志,東 幸仁,吉栖 正生,辻 敏夫
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2016講演論文集,1A2-02b6(1)-(4),2016年6月

指先接触面変化が触感性に与える影響の考察
荒川 剛,中原 昭,鑓水 清隆,高橋 雅人,大倉 典子,辻 敏夫,栗田 雄一
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2016講演論文集,1A2-20a7(1)-(3),2016年6月.

歩行における地面インタラクション情報の計測と再生
飯倉 隆寛,辻 敏夫,栗田 雄一
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2016講演論文集,1P1-20a5(1)-(2),2016年6月.

全天球カメラを用いた腹腔鏡手術支援システムの開発
笠原 拓也,恵木 浩之,服部 稔,大段 秀樹,辻 敏夫,栗田 雄一
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2016講演論文集,1A1-02a5(1)-(3),2016年6月.

感覚運動機能を向上させるアシストスーツ:SEnS 第四報:腹腔鏡外科医師向けスーツの試作
栗田 雄一,小池 祐輝,田中 孝之,辻 敏夫
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2016講演論文集,1P1-02b4(1)-(2),2016年6月.

筋活動度推定に基づく主観的な力知覚量推定手法
岸下 優介,辻 敏夫,栗田 雄一
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2016講演論文集,2P2-11b6(1)-(3),2016年6月.

筋活動度,筋力,並びに外力に応答するヒトの手先コンプライアンス楕円体の特性比較
村田 拓也, 辻 敏夫, 栗田 雄一
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2016講演論文集,2P2-12a5,2016年6月.

クラス偏KL情報量を利用した相互学習型筋電義手訓練システム
富澤 太,芝軒 太郎,陳 隆明, 辻 敏夫
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2016講演論文集,2P1-02a4,2016年6月.

以下は,研究発表を行った学生7名の感想です.発表,おつかれさまでした!

■指先接触面変化が触感性に与える影響の考察
【発表者】荒川 剛
自分の研究を内容を簡潔に説明し,興味を持っていただいた人には細かいところまで説明するようにして,うまく発表できたと思う.
しかし,実験に使ったフィルムを持っていったのだが,触ってもらうタイミングがうまくつかめなかったときが何度かあったので,今後気をつけたい.

■対数線形化末梢血管粘弾性モデルに基づく疼痛評価法の提案:機械的侵害刺激に対する疼痛と血管剛性変化の関係
【発表者】有國文也
基本的に普段通りの発表ができた.また,補足資料としてPCに詳しい結果などを載せていたが,非常に有用であった.
学生の方にはあまり興味を持ってもらえていないようだったが,先生方(特に福祉,看護系)には非常に興味を持ってもらえ,深い議論ができた.
また,実際に使ってみたいという声もいただくことができ,今後の活動のモチベーションになった.

■歩行における地面インタラクション情報の計測と再生
【発表者】飯倉 隆寛
発表については,要点を中心に短くして発表できたと思うが,早口気味になっていたので今後はゆっくりと喋る様に意識する.
質疑応答についてはしっかりと答えることが出来ない質問があったので,参加者からのコメントや他の研究から学ぶ点が多くあり,
今後の研究方針を含めて非常に有益なものであった.

■全天球カメラを用いた腹腔鏡手術支援システムの開発
【発表者】笠原 拓也
PCで実験動画を示しながら行ったため,スムーズに説明をすることができました.
また,同じ分野の研究を行っている方と議論を行うことが出来たので,大変参考になりました.今回いただいた質問や指摘を今後の研究に活かしたいと思います.

■感覚運動機能を向上させるアシストスーツ:SEnS 第四報:腹腔鏡外科医師向けスーツの試作
【発表者】岸下 優介
今回,自分の研究では無い内容を発表したが,コアタイムを越えても人が途切れることが無く,思った以上にうまく発表ができ,盛況で終わることができたのでよかった.
これは全ゼミへの参加や,先輩・後輩の研究をしっかり理解しようという姿勢が活かせたのではないかと思う.
しかし田中先生(北海道大学)に一部助けて頂く部分もあり,まだまだ未熟である部分も感じた.今後も自分の研究だけでなく他の研究もしっかりと興味を持っていきたいと思う.

■筋活動度推定に基づく主観的な力知覚量推定手法
【発表者】岸下 優介
発表に関しては滞りなく説明することはできたが,自分の手法に穴が多く,指摘される部分が多かったので今後はその指摘された部分を考慮して研究を進めて行きたいと思う.

■筋活動度,筋力,並びに外力に応答するヒトの手先コンプライアンス楕円体の特性比較
【発表者】村田 拓也
初めてのポスター発表でこれまでのオーラルとは勝手が違い戸惑った.実験結果を示す図が見づらかったようで,実験結果の示し方については改善の余地がある.ストーリーの穴を埋めて,より筋の通った研究発表にしていきたい.

■オシロメトリック法に基づく血管粘性推定法の提案と血管内皮機能評価への応用
【発表者】田中 敬士
想像以上に多くの方に興味をもっていただけてよかった.ただ,%ηを箱ひげ図で表記しており,ハイリスク群が健常群とほぼ重なっているのに有意差があり,識別能力が高いことに疑問を感じている方が多かった.
また,純粋な粘性成分のみではなく未定係数のVやkrが残っていることが気になっている方も多く,今後の課題を見直すことができた.
ノンパラメトリックの検定法について,勉強したにも関わらず詳しく答えられなかったため,今後は入念に準備したいと思う.

第438回 はじめての研究発表

2016.06.15

6月1日と15日に開催した全体ゼミで,4年生10名がはじめての研究発表を行いました.
全員,堂々とした発表で,はじめての全体ゼミ研究発表ということをほとんど感じさせない素晴らしい内容でした.全力で発表準備に取り組んだ成果がよく表れていたと思います.

全体ゼミで発表を行う目的は以下の点にあります.
◆研究発表の組み立て方を学ぶこと
◆プレゼンテーション用スライドの作成法を学ぶこと
◆プレゼンテーションでの話し方を学ぶこと
◆人に説明できるレベルにまで研究テーマの理解度を深めること
◆発表できるレベルまで研究を進めること
◆大勢の前で評価されながら研究発表を行うという経験を積むこと
◆予想していないような質問にも臨機応変に対応できる力を養うこと
発表者はそれぞれの項目に対する達成度を自己評価しておくとよいでしょう.

研究発表において最も大切なことは,研究に対する熱意を示すことと自分の能力の高さをアピールすることだと思います.
大きな声で聴衆に語りかけるような発表態度や充実した実験結果,準備に手間をかけたきれいで分かりやすいスライドには発表者の熱意を感じますし,発表や質疑応答の中に能力の高さが表れているような人には大きな魅力を感じます.

発表評価アンケートのコメントも参考にしながら,より良い発表を目指して少しずつがんばっていくとよいでしょう.
次回の発表も期待しています!

第437回 研究会2016

2016.06.01

生体システム論研究室では,各研究グループごとに研究会を定期的に開催しています.

研究会では,各グループメンバーだけでなく共同研究者の方々を交えて議論をしていただいています.
共同研究者は他学部・他大学の先生方や企業・公的研究機関等の研究者で,その専門分野も電気電子工学にとどまらず機械工学や医学,保健福祉,生物学など多岐にわたっています.
2016年度も以下の5つの研究会の開催を予定しています.

■筋電義手・バイオリモート研究会
■血管弾性研究会
■メディカル・データ・マイニング(MDM)研究会
■感性ブレイン研究会(旧A-life研究会)
■自動車研究会

筋電義手・バイオリモート研究会は発足当時のバイオリモート研究会時代から数えて通算70回(筋電義手研究会は40回),血管弾性研究会は58回,MDM研究会は60回開催しています.
感性ブレイン研究会(旧A-life研究会)と自動車研究会は通算回数は不明ですが,年数回の開催を10年以上続けています.
いずれも各分野の専門家の先生方と交流ができ,研究会を通じて学界や社会に関する最新の情報を得ることもできる貴重な機会です.

研究会で発表する際には,研究室外の方にもわかりやすく,かつ説得力のあるストーリを組み立てる必要があり,研究発表の良い訓練になると思います.
4年生のみなさんは最初は緊張すると思いますが,慣れれば落ち着いて発表できるようになります.各分野の専門家の方々と堂々とディスカッションできるようになれば,それだけ力がついた証拠ですね.

各研究会とも学問領域の境界を超えた学際的な研究に取り組んでおり,産学連携/学学連携活動を通じて有意義な研究成果を世の中に発信していければと考えています.

第436回 受賞ラッシュは続く

2016.05.26

2016年に入ってからの受賞情報を2月9日のコラムでお知らせしましたが,その後も受賞ラッシュが続いています.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10880

■2014年度博士課程後期修了生の竹村和紘さん(マツダ(株)技術研究所)が,博士課程での一連の研究で「2015年度日本機械学会奨励賞(技術)」を受賞.

■2015年度博士課程前期修了生の大鶴佳秀君が発表した論文が,The 6th International Conference on Advanced Mechatronics (ICAM2015)で「ICAM 2015 Honorable Mention」を受賞.

■M1の川嶋 克明君が発表した論文が,日本人間工学会第48回中国・四国支部大会において「優秀論文賞」を受賞.

■M1の川嶋 克明君が,日本赤ちゃん学会第16回学術集会で「優秀ポスター賞」を受賞.

■2014年度博士課程後期修了生の小島 重行さん(デルタ工業(株),株式会社デルタツーリング)の博士課程での研究論文が,「日本設計工学会平成27年度論文賞」に内定.

■2015年度博士課程後期修了生の平野 博大君(帝人(株))の博士課程での研究論文が,「日本医療機器学会平成27年度論文賞」に内定.

2016年に入ってからの受賞数は計13件となり,研究室史上最高レベルの受賞ラッシュです.特に最後の2件は学会誌に掲載された研究論文に対する論文賞であり,研究内容が当該分野の専門家から高く評価された結果であり素晴らしいと思います.
もちろん,受賞がすべていうわけではなく,あくまで研究としての独創性や新規性,有用性を追求することが重要です.受賞できるかどうかは運にも左右されますので.

生体システム論研究室では,これからも高いレベルの研究を目指していきたいと思っています.

第435回 全体ゼミ議事録&コラム2016

2016.05.18

生体システム論研究室では,授業期間中,全体ゼミを毎週水曜日に行っており,その内容を「全体ゼミ議事録」として研究室メーリングリスト(t_group-bsys@ml.hiroshima-u.ac.jp)宛に配信しています.
議事録の内容は,研究室のニュースやお知らせ,各研究グループの今後の予定,研究発表者の内容まとめと質疑応答メモ,発表評価アンケート結果などです. また,議事録冒頭に記載した研究室ニュースや研究トピックスなどに関する話題 を,研究室ホームページに”Column”として掲載しています.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news_list/column

全体ゼミ議事録とコラムから,生体システム論研究室の現在の活動を知っていただくことができます.(卒業生,修了生の中にもこのコラムを読んでいる人が多くいるようです.)
過去のコラムから,参考になりそうないくつかの記事を以下にピックアップしておきます.

■博士学位

「博士課程後期への進学 -博士号取得への道-」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10501

「博士学位取得への道」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10542
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10543
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10544
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10545

■学術研究論文

「論文投稿のすすめ」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10647
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10648
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10649

「今年こそ(?)-早期論文作成のすすめ-」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10636
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10637

「インパクトファクターと被引用回数」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10743

「研究者の個人業績情報」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10871
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10872

■ 就職活動

「魅力的な発表のためのチェックリスト」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10725

今年度も,全体ゼミ議事録とコラムを通じて,さまざまな研究室情報を発信していければと思います.

第434回 生体システム論研究室歓迎会2016

2016.05.12

新たに研究室に配属された新加入生のみなさんを迎え,生体システム論研究室の歓迎会を4月28日(木)に開催しました.
当日は社会人D1の岡本 宜久さん(マツダ株式会社技術研究所)も参加され,全員で楽しい時間を過ごすことができました.
幹事を務めてくれたM1の川嶋克明君,村田拓也君,ごくろうさまでした!

2016年度の研究室メンバーは,学部4年生10名,大学院博士課程前期19名(M1: 9 名,M2: 10名),博士課程後期7名,秘書1名,博士研究員1名,教員3名で,計41名です.
研究室内には,筋電グループ,ME(メディカルエンジニアリング)グループ, ヒューマンモデリンググループ,感性ブレイングループ(旧A-lifeグループ)と いう4つの研究グループがあり,
グループリーダ,副リーダを中心として各メンバーが役割を分担し,全員で協力しながら研究活動を行っています.

生体システム論研究室では,極めて巧みで高度な生体機能の特徴を電気電子・システム・情報工学の立場から解析・モデル化するとともに,生体システム特有のメカニズムに基づいた新しい医療福祉機器,産業機器の開発を目指しています.
その意味で4つの研究グループが取り組んでいるさまざまな研究テーマは一つの大きな研究の一部であり,研究室メンバー全員で一つの研究テーマに取り組んでいると考えています.
今年度も研究室メンバー全員でよく協力し,高いレベルの研究成果を目指して活動を継続していければと思います.

第433回 科学研究費2016

2016.04.27

生体システム論研究室では,広島大学から支給される運営費交付金だけでなく, 学外から多額の研究費をいただいて研究活動を行っています.中でも,文部科学省と日本学術振興会の助成事業である科学研究費は, 専門家による厳しい審査(ピアレビュー)を経て採否が決定される重要な研究費です.
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/main5_a5.htm
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/

今年度も,各研究グループの研究テーマに関連して,以下の科研費の交付を受けました.

<新規採択(2016)>

■日本学術振興会科学研究費(挑戦的萌芽研究)(H28〜H30年度)
題目:生体電気信号から魚の心理を推定する:「生物感性工学」への挑戦
課題番号:16K12513
研究代表者:辻 敏夫,研究分担者:曽 智,吉田 将之,平野 旭

■日本学術振興会科学研究費(基盤研究(C))(H28〜H30年度)
題目:人工心肺における連続血液粘度モニタリングシステム:推定アルゴリズム提案と臨床応用
課題番号:16K01429
研究代表者:岡原重幸(D3),研究分担者:辻 敏夫,曽 智,末田 泰二郎,伊藤 英史

■日本学術振興会科学研究費 若手研究(B)(H28-H30年度)
咳嗽能力を音響学的に評価する新しい評価方法の確立
研究代表者:馬屋原 康高(D1)

■日本学術振興会科学研究費 若手研究(B)(H28〜H30年度)
下肢動脈硬化を早期発見する:オシロメトリック法を用いた下肢血管内皮機能計測法提案
研究代表者:平野 陽豊(静岡大学)

<継続(2015以前採択分)>

■文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究(研究領域提案型)(H27〜H28年度)
General Movements自動診断技術の確立と胎・乳幼児発達評価システム
研究代表者:辻 敏夫,連携研究者:曽 智,芝軒 太郎,島 圭介,島谷 康司

■日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B)(一般)(H27〜H30年度)
神経-筋-身体動力学モデルに基づく線虫の運動生成メカニズム解析
研究代表者:辻 敏夫,研究分担者:曽 智,鈴木 芳代,連携研究者:栗田 雄一

■日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C) (H27〜H29年度)
題目:動画・脳波・呼吸心拍情報に基づく統合的新生児発作モニタリングシステムの提案
研究代表者:竹内 章人(岡山医療センター),研究分担者:曽 智,連携研究者:辻 敏夫

■文部科学省科学研究費補助金 挑戦的萌芽(H27〜H29年度)
地面インタラクションセンシングによる都市体験の記録と再生
研究代表者:栗田 雄一

■日本学術振興会特別研究員奨励費(H27〜H28年度)
確率ニューラルネット族の提案:確率モデルをネットワーク展開した新しい概念
研究代表者:早志 英朗(学振PD)

■日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C)(H26〜H28年度)
筋シナジーモデルに基づく5指駆動型電動義手制御法の提案と筋電義手処方支援
研究代表者:陳 隆明(兵庫県立総合リハビリテーションセンター),研究分担者:辻 敏夫

■日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C)(H26〜H28年度)
誤認識を利用した音声操作型環境制御装置:Bio-remoteの提案と障害者支援
研究代表者:芝軒 太郎(茨木大学),研究分担者:辻 敏夫

■日本学術振興会科学研究費助成事業 若手研究(B)(H26〜H28年度)
選択的注意が嗅感覚を変える:マウス実験に基づく嗅覚系モデルと嗅感覚予測法の提案
研究代表者:曽 智

■日本学術振興会科学研究費助成事業 若手研究(B)(H26〜H28年度)
ベル型時間関数発生器に基づく義手軌道生成モデルの提案と筋電義手処方支援の実現
研究代表者:中村 豪(D3)

■日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B)(一般)(H25〜H28年度)
人側/装置側の両者の力触覚機能向上による新しい医用力覚呈示システム
研究代表者:栗田 雄一,研究分担者:辻 敏夫

厳しい経済情勢にもかかわらず,これらの研究費によってさまざまな実験装置や研究資材を購入したり,国内/国外の学会に参加することができるのはたいへんありがたいことです.
私たちは,これらの研究費の原資が国民の税金で賄われていることを忘れずに,研究費を決して無駄にすることがないよう気を引き締めて研究に取り組んでいく責任があります.
そして,これらの研究費に見合う独創性・新規性の高い研究成果を社会に還元するため,高いレベルの学術性と実用性を兼ね備えた研究を推進していきたいと考えています.

第432回 生体システム論研究室ホームページ2016

2016.04.21

研究室ホームページを2016年度バージョンに更新しました.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/

生体システム論研究室ではホームページを活用して研究室に関する情報をできるだけ多く発信したいと考えており,トップページの左端に以下の7つのメニューを用意して定期的に掲載内容を更新をしています.

■What’s new:
最新のニュースやお知らせ
■Research topics:
研究紹介,グループ紹介,共同研究
■プロジェクト:
過去・現在の研究プロジェクト
■メンバー:
教員・職員,共同研究者,研究協力者,博士研究員,大学院生,学部生
■研究業績:
学術雑誌論文,国際会議論文,国内講演会発表論文,解説・著書,学位論文,招待講演,受賞情報,記事,放送,展示会・見学会,特許
■学会活動:
学会や社会での活動
■Column:
全体ゼミ議事録に掲載したコラム

研究室ホームページの作成・管理・運営は,昨年度の後期からM2の岸下 優介君が担当してくれています.
全体ゼミ議事録でお知らせしたニュースのうち公開可能な情報は岸下君がホームページにアップしてくれ,ホームページ全体が研究室のインターネットアーカイブとして機能しています.

特に,研究業績のページではこれまでに発表した研究論文(学術雑誌論文,国際会議発表論文),
解説・記事,book chapterなどの情報を閲覧することが可能で,生体システム論研究室の過去の研究成果の全貌をオンラインで参照することができます.
一部の研究論文についてはPDFをダウンロードすることも可能ですので,研究室に新加入したメンバーにとっては自分の研究テーマに関連する過去の論文を調べる際にたいへん便利です.

検索機能は設けていませんが,たとえば,
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/international-journal-papers
内でキーワードで検索すれば,そのキーワードを含むすべて学術論文を探すことができます.
また,Googleで検索ワードの後にsiteを指定して,
EMG site:www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/publications
のように検索すれば,「EMG」というワードを含むすべての掲載情報を一覧することができます.
研究室外の方も自由に閲覧可能ですので,生体システム論に関連した研究に取り組んでおられる方々の参考になれば幸いです.

本ホームページに関してお気づきの点,修正点等の情報があれば,岸下君までお知らせください.今年度もさまざまな研究室情報をお伝えできればと思っています.

第431回 発表評価アンケート2016

2016.04.13

生体システム論研究室では,毎週開催している全体ゼミで学生が自分の研究成果に関する発表を行っています.
発表者はプロジェクターを用いて,研究目的,内容,進捗状況,結果,考察などについてプレゼンテーションを行い,
聴講者はそのプレゼンテーションを評価します.評価の方法はアンケート形式で,評価項目は以下のとおりです.

1. 視聴覚・情報機器の使い方は効果的でしたか
2. 発表者の声,話し方は聞き取りやすかったですか
3. 理解すべき重要な箇所が強調されるなど,発表の説明はわかりやすかったですか
4. 発表に対する発表者の熱意を感じましたか
5. 研究内容は興味深いものでしたか
6. 前回の発表からの進展に満足しましたか
7. 総合的に判断して,この発表に満足しましたか
8. コメント(自由記述)

1〜7の項目に対しては4点,3点,2点,1点,0点の5段階評価としていますので, 合計点は28点満点です.
全体ゼミ終了後,全員のアンケート結果を集計して,全評価者による評価合計点の平均点(発表者本人の自己採点分は除く)を計算し,これを各発表者の総合得点としています.
おおむね得点率80%(28点満点ですから22.4点)以上が,優れた発表の目安です.発表者には総合得点および得点率とともに,記入者名を削除したアンケート結果をフィードバックします.
また発表内容をまとめた全体ゼミの議事録の中で,高得点を獲得した優秀発表者を各学年ごとに表彰しています.

聴講者による発表評価アンケートを行う目的は以下の2点です.

(1) 発表者に聴講者の感想や意見をフィードバックし,発表内容,研究内容を改善するための手掛かりを与えること
(2) 聴講者に緊張感のある積極的な聴講を促すとともに,的確な質問やコメントを行うための能力を訓練すること

全体ゼミでの発表と聴講は自分の力を高めるための絶好の機会であり,はじめは戸惑うと思いますが1年後には必ずその成果が表れます.
発表者は得点率80%以上の上位入賞を目指して,また聴講者は鋭く有意義なコメントができるよう,互いに敬意と思いやりの気持ちを忘れることなく真摯に取り組むとよいでしょう.

良い発表と良いコメントを目指してがんばってください!

第430回 平成28年度(2016年度)のスタート!

2016.04.06

去る3月23日に平成27年度(2015年度)広島大学学位記授与式(卒業式)が行われ,本研究室からは博士課程後期3名,博士課程前期7名,学部8名の計18名が修了/卒業しました.

まず,博士課程後期修了生には博士(工学)の学位(いわゆる博士号)が授与されました.
修了生の西川 一男さんはマツダ(株),平野 博大君は帝人(株)で,実用化を目的とした研究活動を継続する予定です.
早志 英朗君は独立行政法人日本学術振興会特別研究員(PD)として引き続き本研究室で研究活動を継続します.
博士課程前期修了生には修士(工学)の学位が授与されました.修了生の石川 敬明君,大鶴 佳秀君,渡橋 史典君,中島 翔太君,西川 愼也君,松原 裕樹 君,松本 遼君は,就職のためそれぞれの勤務地に向かいました.
学部卒業生には学士(工学)の学位が授与され,飯倉 隆寛君,川嶋 克明君,田中 敬士君,古居 彬君,松野 一輝君,村田 拓也君の6名は本学大学院工学研究科博士課程前期に進学しました.
小池 祐輝君は大阪大学大学院に進学,宝田 真依さんは就職のため広島を離れました.
全員,それぞれの道で活躍されることを祈ります.

研究室を離れた人たちとちょうど入れ替わるようにして,新しいメンバー14名が本研究室に加入しました.
まず博士課程後期に広島都市学園大学健康科学部リハビリテーション学科の馬屋原 康高さん,マツダ株式会社技術研究所先進ヒューマン・ビークル研究部門の岡本 宜久さんが入学しました.
これから3年間,本研究室において博士号の取得を目指して研究を進めます.
博士課程前期には学部から進学した6名に加えて,稲葉 知彦君,上本 竜郎 君,DAS SWAGATA(ダス・スワガタ)さんの3名が入学しました.3名ともこれから修士研究を開始します.
さらに,新たに10名の4年生が研究室に配属されました.市原 和也君,橘高 允 伸君,木下 直樹君,静野 大樹君,隅山 慎君,関塚 良太君,常安 孝輔君,戸塚 正明君,萩山 直紀君,水口 翔太君です.

今年度も素晴らしいメンバーが研究室に加入してくれました.最初はいろいろと戸惑うこともあるかと思いますが,遠慮せず何事にも積極的に取り組んでいくとよいでしょう.
研究生活を通じて,新しい経験が力となって蓄積されていくことを実感できると思います.各研究グループのみなさん,共同研究者のみなさん,どうぞよろしくお願いします.

2016年度の研究室メンバー構成は,教員3名,秘書1名,博士研究員1名,博士課 程後期学生7名,博士課程前期学生19名,学部生10名の計41名となります.
今年度もメンバー全員が切磋琢磨しながらオリジナリティに溢れた魅力的な研究に取り組み,少しでも世の中の役に立つような研究成果を発信していければと思います.
平成28年度(2016年度)もどうぞよろしくお願いします.

第429回 平成27年度全体ゼミは今日で終了しました

2016.02.26

2月19日(金)の博士学位論文発表会,2月26日(金)の修士論文発表会,2月17 日(水)の卒業論文発表会と論文発表会が続きましたが,いずれも無事終了し,今日で平成27年度の全体ゼミも終了です.

まず,2月19日(金)に行われた博士学位論文発表会では,西川一男さん,平野博大君,早志英朗君の3名がこれまでの研究成果をまとめた博士学位論文の最終発表を行いました.
いずれも博士学位にふさわしい素晴らしい発表&研究内容で,充実した発表会でした.
発表者と研究題目は以下の通りです(発表順).

西川 一男
自動車運転操作における人間の上下肢特性と機械特性のヒューマンマシンマッチング
(Human-Machine Matching of Arm-leg Characteristics and Mechanical Characteristics in Driving Operations)

平野 博大
A Study on a Log-linearized Peripheral Arterial Viscoelastic Model for Medical Applications
(医療応用を目的とした対数線形化末梢血管粘弾性モデルに関する研究)

早志 英朗
A Family of Probabilistic Model-based Neural Networks and Related Applications to Biosignal Classification
(確率モデルニューラルネットワーク族の提案と生体信号識別への応用)

次に,2月26日(金)の修士論文発表会ではM2の7名が発表を行いました.全員,魅力的な研究内容で,学生生活の最後を飾るにふさわしい素晴らしい発表でした.質疑応答もよかったと思います.
発表者と研究題目は以下のとおりです(発表順).

西川 愼也
A Mathematical Model of the Olfactory Bulb for Selective Attention Mechanism in the Rodent Olfactory System
(齧歯類嗅覚系の選択的注意メカニズムを再現する嗅球数理モデル)

松原 裕樹
Quantitative Assessment of Pain During Electrocutaneous Stimulation Using a Log-Linearized Peripheral Arterial Viscoelastic Model
(対数線形化末梢血管粘弾性モデルを用いた皮膚電気刺激に対する疼痛評価法)

松本 遼
An Enclosed-zone Arterial Stiffness Variation Index Based on Oscillometric Method and its Application to Vascular Endothelial Function Evaluation Using a Probabilistic Neural Network
(オシロメトリック法に基づく腕帯下血管弾性変化インデックスの提案と確率ニューラルネットを用いた血管内皮機能評価への応用)

中島 翔太
Video Classification for General Movements of an Infant Using a Probabilistic Neural Network with CHLAC Features
(CHLAC特徴と確率ニューラルネットを用いた新生児General Movementsの動画像識別)

渡橋 史典
Human Emotion Evaluation during Myoelectric Prostheses Training Based on Biosignal Analysis
(生体信号解析に基づく筋電義手操作トレーニングにおけるヒトの感情評価)

石川 敬明
Development of the Haptic Force Display by Electrical Muscle Stimulation
(電気的筋肉刺激による力覚ディスプレイの開発)

大鶴 佳秀
Haptic Enhanced Reality Method for Laparoscopic Surgery
(腹腔鏡手術のための力覚重畳呈示手法)

2月17日(水)の卒業論文発表会では,B4の8名が卒業研究内容を発表しました.
研究内容,プレゼンテーション,質疑応答とも驚くべき内容で,1年間,全力で 取り組んだ研究成果がよくあらわれていたと思います.
発表者と研究題目は以下のとおりです(発表順).

松野 一輝
小型魚類の呼吸波を用いたオンラインカメラレス遊泳運動計測システムの開発と情動評価への応用

宝田 真依
対数線形化末梢血管粘弾性モデルに基づく疼痛評価法の提案:機械的侵害刺激に対する客観的疼痛評価

田中 敬士
オシロメトリック法に基づく血管粘性推定法の提案と血管内皮機能評価への応用

川嶋 克明
乳幼児のハイハイ動作解析に基づく発育評価支援システムの開発

古居 彬
信号強度依存ノイズを考慮した人工筋電位信号生成モデル

村田 拓也
筋骨格モデルによる手先スティフネス楕円の推定

小池 祐輝
外科医師の筋負担を軽減させるスーツの開発と評価

飯倉 隆寛
靴底に対する振動付与による路面歩行感の修飾提示

発表会は終了しましたが,研究テーマは来年度以降も継続していく予定です.各自,研究内容をもう一度,よく精査し,進学する人は今後の研究課題を,研究室を離れる人は引き継ぎの研究課題をまとめておくとよいでしょう.

今日で2015年度の全体ゼミは終了しましたが,2016年度卒業研究テーマ説明会が 3月7日(月)に,研究室公開(オープン・ラボ)が3月8 日(火)に予定されています.
また,3月15日(水)には新しい4年生が研究室に配属され,新年度に向けての活動を開始します.4月5日(火)からは平成28年度(2016年度)の全体ゼ ミを開始する予定です.

2015年も振り返るとあっという間の1年でしたが,あっという間に感じるということは充実していたという証拠だと思います.研究室としては研究成果を数多く発表することができ,非常に充実した1年だったと思います.
研究室メンバーや研究協力者の皆様をはじめ,生体システム論研究室の運営に関わってくださったすべての方々に改めて厚く御礼申し上げます.

2016年度も引き続き,どうぞよろしくお願いします!

第428回 受賞ラッシュ

2016.02.09

2016年に入り,生体システム論研究室に次々と受賞のニュースが届いています.

・D3の西川一男さん,D2の早志英朗君が平成27年度「広島大学エクセレント・ス チューデント・スカラシップ」成績優秀学生を受賞(2016年1月8日表彰状授与式)
・M2の大鶴佳秀君が日本機械学会若手優秀講演フェロー賞に内定(2016年6月 8-11日ROBOMECH2016 で表彰式
・M2の松原裕樹君,B4の古居 彬君がSI2015優秀講演賞を受賞(計測自動制御学会論文集への論文投稿推薦)
・B4の村田拓也君が平成27年度工学部学生表彰者(成績優秀者)に内定
・D2の早志英朗君が IEEE SMC Hiroshima Chapter Best Student Presentation Award に内定(2016年3月29日表彰式・受賞講演会)

いずれの受賞も本人のこれまでの活動が実を結んだ結果の快挙です.同時に,受賞者本人だけでなく,研究活動や勉学を支えてくれたまわりの人たちのおかげと思います.それぞれの賞に相応しい今後の活躍を期待しています.

生体システム論研究室では,これからも賞をいただけるような高いレベルの研究を目指していきたいと思っています.

第427回 2015年度卒業論文・修士論文・博士論文発表会

2016.02.01

2016年もあっと言う間に1ヶ月が過ぎ,今日から2月に入りました.2015年度の卒業論文発表会は2月17日(水)に,修士論文発表会は2月26日(金)に,博士論文発 表会は2月19日(金)にそれぞれ行われる予定です.

発表準備を行う際には,
・研究の意義・目的
・従来研究とその問題点
・自分の研究のセールスポイント(新規性・有用性):
 どのような工夫をしたのか
・研究結果:何ができたのか
・今後の課題
などについてよく整理し,簡潔に説明できるようまとめておきましょう.
また発表スライドを作成する際には,発表のストーリが分かりやすく,かつ魅力的で説得力があるかどうか,グループゼミ等でよく確認しておくとよいでしょう.

学生生活の総決算にふさわしい内容の論文発表会となるよう,ラストスパートでがんばってください!

第426回 計測自動制御学会中国支部

2016.01.25

本年1月20日に公益社団法人計測自動制御学会中国支部平成28年度支部会議が開催され,平成28年度の中国支部事務局は生体システム論研究室内に置かれることになりました.

辻 敏夫:計測自動制御学会中国支部支部長 (2016.1-2017.1)
栗田 雄一:計測自動制御学会中国支部運営委員 (2016.1-2018.1)
曽 智:計測自動制御学会中国支部庶務幹事 (2016.1-2017.1)

計測自動制御学会中国支部は,中国地域の企業,大学,高専および公設研究機関などに所属する約350名の会員により構成され,
計測,制御,システム,情報,コンピュータ,ロボット,生体など幅広い技術を通して社会に貢献すべく活発な活動を続けています.今年度の主な事業は以下の通りです.
1) 研究活動の場と情報の提供
特別講演会,グループ研究会,学術講演会,講演会,見学会を実施することにより,支部会員の研究活動の促進ならびに啓発を行う.
また,E- mailやWebを通して講演会等の開催案内等の情報提供を行い,会員へ良質なサービスを提供する.
2) 会員増加への取り組み
支部学術講演会等の研究発表会の開催を通じて支部会員の増加を目指す.会員数が増加することにより,支部の諸事業活動が活発化・活性化する.
3) 支部運営および事業企画・検討
支部会議,支部運営委員会,支部拡大運営委員会を開催し,支部の諸活動の立案・実施にあたるとともに,これまでの活動内容の検討・評価などを行う.

平成28年11月26日(土)には,第25回計測自動制御学会中国支部学術講演会を広 島大学にて開催する予定です
100件程度の一般講演に加え,第一線の研究者を招待して最先端の技術を紹介していただく特別講演・チュートリアル講演を予定 しています.
現在,学術講演会講演論文集の広告掲載,および会場での出展を募集しています.申込についての詳細は,下記までお問い合わせください.

計測自動制御学会中国支部事務局
〒739−8527 広島県東広島市鏡山1-4-1
広島大学大学院工学研究院電気電子システム数理部門内
Tel: 082-424-7676 Fax: 082-424-2387
E-mail: sice@bsys.hiroshima-u.ac.jp 
<大文字の@を小文字に置き換えて送信ください>

この一年,中国支部の活性化に取り組んでいきます.計測自動制御学会中国支部へのご協力を賜りますよう,どうぞよろしくお願いします.

第425回 地球ドラマチック『義肢がつくるミラクルボディ!?』

2016.01.18

1月23日(土)に,「地球ドラマチック」(NHK Eテレ,毎週土曜日夜7時〜) という番組で『義肢がつくるミラクルボディ!?』(原 題:Tomorrow’s World: Man Repaired)が放映される予定です.

義手,義足に関する最新の研究成果はもちろん,人工皮膚や人工網膜などの人工 器官,ブレインマシンインタフェース,さらにはトランスヒューマニズムの倫理 的な問題までをわかりやすく紹介しています.ぜひご覧ください.

地球ドラマチック『義肢がつくるミラクルボディ!?』
NHK Eテレ 2016年1月23日19時,(再)2月8日深夜0時(7日24時)
ナレーター: 渡辺 徹
生体工学監修: 辻 敏夫

『義肢がつくるミラクルボディ!?』 
Tomorrow’s World: Man Repaired
制作:AB PRODUCTIONS/DOCLAND YARD (2014年フランス)

障がい者が健常者よりパワフルになる日が来るかもしれない!? 生まれつき、あるいは病気やケガで後天的に身体の一部を失った人にその機能を補ってくれる義肢。
これまでは、最低限の機能を維持するのが精一杯、もとの機能を超えるなど 考えるべくもないことだった。ところが今、技術革新により、驚くべき義肢による「ミラクルボディ」の誕生が相次いでいる。
残された 腱の神経に働きかけることによって、本来神経の通っていないはずの義手でも「感じる」ことができるという実験。目隠しをしてつかんだにもかかわらず、物体の形を“感知”できた被験者は「大昔に知っていた“つかむ”感覚を思い出した!」。
さらに、脳に電気信号を送るヘルメットを装着することで、四肢麻痺の患者が自分の意思でロボットの手を動かすことに成功する。自身の脳の指令を自分の神経の通っていない「手」に伝えることができたのだ。
実際、人工のパーツは手や脚にとどまらない。肌や耳、臓器にいたるまで、現代の技術をもってすれば、理論上、もはや作れないパーツはないと言っても過言ではない。
そして、そうした人工器官は、病気になることもなければ老いることもないのだ。この現実は、障がいを持つ人た ちに大きな光を与えている。しかし、その一方で、倫理的な問題が生じているのも事実だ。
英国では脳以外の部位をすべて人工のものに取り換え「200年生きる 身体」の開発を最終目標にしている科学者もいる。番組では、究極の義肢を開発しようと奮闘する研究者たちの驚きの技術を紹介するとともに、そこに潜む危険性にも言及。
人間を人間たらしめているものは何かを見つめる。

第424回 2016年,今年もよろしくお願いします!

2016.01.13

今日から2016年の全体ゼミを開始しました.
今年も2月末まで,修士論文・卒業論文の作成と論文発表会(修士論文発表会は2月26日,卒業論文発表会は2月17日)が予定されており,1年でもっとも忙しい時期を迎えます.
各自,体調には十分に気をつけながら,早め早めのスケジュールで論文作成や発表準備を進めていきましょう.学術雑誌に掲載されるような完成度の高い研究論文を目指して,最後までがんばってください!

一方,昨年12月からD3の西川一男さん,平野博大君,D2の早志英朗君の博士学位論文の審査が始まっています.
3名とも,12月の書類審査,1月の予備審査に合格し,順調にいけば2月19日に博士学位論文審査会(公聴会)が開催される予定です.博士号取得まであと一息,がんばってください!

また,年明け早々に平成27年度「広島大学エクセレントスチューデントスカラシップ」成績優秀学生表彰受賞者に西川さん,早志君が選ばれたという朗報が届きました.二人とも2年連続の受賞です.表彰状授与式は1月8日に行われました.
https://momiji.hiroshima-u.ac.jp/momiji-top/life/keizaishien/seisekiyushu.html
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10847

2016年も高いレベルの研究を目指して活動していければと思います.
本年もどうぞよろしくお願いします!

第423回 Happy Xmas 2015

2015.12.21

12月21日に第26回全体ゼミを行い,2015年の全体ゼミは終了しました.
今年もいろいろなことがありましたが,あっという間に1年が過ぎ去ったような気がします.
以下に2015年の生体システム論研究室の研究業績をまとめておきます.

学術雑誌論文: 10編(掲載決定を含む)
国際会議論文: 14編
国内学会発表: 26件
解説: 1編
著書(book chapter):2編
受賞: 2件
記事: 4件
見学会: 1件
展示会: 1件
特許: 出願 2件

今年もいろんなことがありましたが,研究室全体としても,また研究室メンバー 一人一人にとっても,充実した一年になったのではと思います.
これも研究室スタッフ,学生諸君,多くの共同研究者・研究協力者の皆様をはじめ,本研究室を支えてくださったすべての人たちのおかげです.
ここに改めて御礼申し上げます.

来年も研究室メンバーにとって,また本研究室に関わってくださっているすべてのみなさんにとって素晴らしい一年になることを祈っています.
2016年もどうぞよろしくお願いします.

We wish you a very merry Christmas and a happy new year!

第422回 革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)関連行事

2015.12.07

生体システム論研究室は文部科学省平成25年度革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点」に参加し, 広島大学大学院医歯薬保健学研究院やマツダ(株)技術研究所とともに研究に取り組んでいます.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10815

先週は,このCOI STREAM関連の行事が2件,行われました.
1件目は,2015年12月2日に広島大学東千田キャンパスにおいて開催された平成27 年度広島大学COI成果報告会(第3回COI広島グループ定例会)で,
本研究室から は筋電グループ,MEグループ,A-lifeグループ,ヒューマンモデリンググループがそれぞれ取り組んでいる感性イノベーションに関する研究成果を報告しました.
2件目は,2015年12月4日に広島大学東広島キャンパスにおいて開催された計測自動制御学会中国支部平成27年度チュートリアル講演会「最新の脳科学に基づく感性工学の新展開」で,
農沢 隆秀先生(広島大学 感性イノベーション研究推進機構 機構長(COIプログラムプロジェクトリーダー),マツダ株式会社 技術研究所 技監),
笹岡 貴史先生(広島大学 大学院医歯薬保健学研究院 感性イノベー ション拠点 特任講師),
西川 一男先生(マツダ株式会社 技術研究所 先進ヒューマン・ビークル研究部門 部門統括研究長)の3名の先生方に感性イノベーション拠点の研究内容を紹介していただきました.

感性イノベーション拠点の研究は当初の想定よりも大きな広がりをもって加速度的に進展しており,脳科学や生体工学,人間工学に関する基礎研究としての側面はもちろんのこと,
感性情報工学や感性ロボティクスなどへの応用研究,感性素材や感性製品など商品開発への産業応用,
さらには感性を磨く学校教育や感性豊かな社会の実現といった文理融合研究へとその研究対象は無限の可能性を秘めています.
また,来年度には感性イノベーション技術を搭載した未来志向の自動車がマツダによって開発される予定になっています.
生体システム論研究室も広島大学感性イノベーション拠点やマツダ(株)技術研究所の共同研究者とともに, 積極的に研究を推進していく予定です.

新たな未来を切り拓く感性イノベーション拠点の今後の研究成果にご期待ください!

第421回 計測自動制御学会中国支部学術講演会

2015.11.30

11月28日(土)に第24回計測自動制御学会中国支部学術講演会が岡山理科大学で開催されました.
この講演会は計測自動制御学会(SICE)の中国支部が毎年開催している大会で,今年度は計測,制御,ロボティクス,生体などの分野に分かれ,90件以上の研究発表が行われました.
また,東北大学の田所諭先生が「災害ロボティクス」と題した特別講演を行われ,東日本大震災のときに活躍したロボット技術が紹介されました.

平成28年度の第25回計測自動制御学会中国支部学術講演会は広島大学で開催される予定で,生体システム論研究室を中心に工学部第一類,
第二類の計測自動制御工学に関係した研究室が協力して運営にあたります.
講演会では研究発表はもちろんですが,特別講演・チュートリアル講演,講演論文集の発行や企業展示,学術交流会などの行事を予定しています.

来年度の学術講演会ができる限り有意義な大会になるよう,関係者全員で協力して準備を進めていければと思います.
どうぞよろしくお願いします.

第420回 研究者の個人業績情報 (その2)

2015.11.25

前回は論文情報に関するウェブサービスを紹介しましたが,最近は論文情報以外にもさまざまな研究情報データベースが充実しています.

■科学研究費助成事業データベースKAKEN:
https://kaken.nii.ac.jp/d/r/90179995
「KAKEN: 科学研究費助成事業データベース」は国立情報学研究所が文部科学 省,日本学術振興会と協力して作成・公開しているデータベースです. 2000年以前に関してはデータが欠落している場合があるようですが,どの先生がどのような科研費を取得しているかが一目瞭然です.

■日本の研究.com
https://research-er.jp/researchers/view/126790
「日本の研究.com」は民間企業が運営する研究課題や研究者についての情報検索 サイトです.研究課題の詳細情報や共同研究者の相関関係,科研費情報,研究者の検索ランキングなどがわかります.

■JREC-IN Portal
https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop
JREC-IN Portalは,研究人材のキャリア形成・能力開発を情報面から支援する研究人材のためのポータルサイトです. 産学官の研究・教育に関する求人公募情報を収集・データベース化し,インターネットを通じてニーズに応じた内容を検索・閲覧することが可能です.

最後のJREC-IN Portalには産学官の研究・教育に関する求人公募情報が網羅されており,応募する際にどのような書類が必要になるかなどの情報を知ることができます.
研究者として就職を考えている人はときどきチェックしておくとよいと 思います.

第419回 研究者の個人業績情報 (その1)

2015.11.16

広島大学大学院工学研究院では,専攻ホームページにおいて各教員のResearcherIDデータを公開することになりました.
例えば,システムサイバネティクス専攻は以下のページに公開されています.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/en/cyb/labo/

ResearcherIDとは,トムソン・ロイターが運営している研究者のためのIDサービスで,Web of Scienceのデータをもとに被引用数や平均被引用数,h-indexなどの個人指標を計算することができます. なお,Web of Scienceはトムソン・ロイターの科学部門であるScientificにより提供されているオンラインの学術データベースで,このデータベースに登録されている論文はSCI論文と呼ばれています.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10845
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10743

最近,ResearcherID以外にもResearchGateやGoogle Scholar Citationsなど,研究者の業績情報やプロフィール公開が進んでいます.
ResearchGateは科学者・研究者向けのソーシャル・ネットワーク・サービスで,原著論文の共有や質問・回答,協力者の募集などが可能です.
また,Google ScholarはGoogleが提供する学術用途の検索サービスで,Google Scholar Citationsにより学術文献の著者プロフィールとその著作物を一元的に管理することが可能です.

■ResearcherID:
http://www.researcherid.com/ProfileView.action?returnCode=ROUTER.Unauthorized&queryString=
KG0UuZjN5Wn7G4wIgxj44dvMzdYP5BtcQLBoAiQ
C%252FcE%253D&SrcApp=CR&Init=Yes

■ResearchGate:
https://www.researchgate.net/profile/Toshio_Tsuji
■Google Scholar Citations:
https://scholar.google.co.jp/citations?user=rl4jS3YAAAAJ&hl=ja

これらのウェブサイトの情報から,自分の研究が世界からどのような評価を受けているかを客観的に知ることができます.
もちろん,この評価で研究の価値がすべて決まるわけではありませんが,良い刺激にはなりますね.

研究者を目指している人はこのような自分の研究業績を公開するページをオープンし,客観的な評価を意識すると良いと思います.

第418回 2015年度修士論文中間発表会

2015.11.09

11月6日(金)にシステムサイバネティクス専攻の修士論文中間発表会が行われ,本研究室からは7名のM2が研究発表を行いました.

全員,完成度の高い魅力的な研究発表で,非常に充実した中間発表会だったと思います.
全体ゼミでの発表練習以降に発表内容が劇的に改善した人も何名かみられ,修論全体のストーリの整理という意味でも大きな成果が得られた中間発表会でした.
また,質疑応答に関してもほぼ的確な回答が行えており,堂々とした態度もよかったと思います.

研究の進捗状況はそれぞれで異なりますが,今回の予稿・発表スライドの作成作業を通じて自分の研究の完成形をはっきりイメージすることができたのではと思います.
今後は,修士論文の早期完成を目指して,以下の点を明確にするとよいでしょう.

(1) 残された課題を箇条書きにし,具体的に解決策を検討する
(2) 論文の構成を決定し,必要に応じて従来研究のサーベイを追加する
(3) 新規性や独創性を明確にし,従来研究との差異を強調するような工夫を強化する
(4) 実験やシミュレーションを追加して研究の有用性をさらに明確にし,従来研究との比較結果を示す

早いもので,2015年も年末まであと7週間余りとなりました.
体調管理には十分に気をつけながら,ラストスパート,がんばってください.

修論中間発表,おつかれさまでした!

第417回 計測自動制御学会中国支部平成27年度チュートリアル講演会

2015.10.29

12月4日(金),広島大学東広島キャンパスにおいて,チュートリアル講演会 「最新の脳科学に基づく感性工学の新展開」を開催します.
http://www.sice.or.jp/org/chugoku/index.html
http://www.sice.or.jp/org/chugoku/tutorial15.pdf

計測自動制御学会中国支部では,毎年,注目を集めている分野を取り上げ,
チュートリアル講演会を開催しています.
今年度は,文部科学省革新的イノベーション創出プログラムCOI STREAMに採択された広島大学を中核サテライトとする
「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点」に焦点をあて,
最先端の脳科学との融合が拓く新たな感性工学をご紹介します.
参加費は無料で,学会員以外の方も参加可能です.ぜひご参加ください.

計測自動制御学会中国支部平成27年度チュートリアル講演会

■主  催:計測自動制御学会中国支部
■協  賛:電気学会中国支部,電子情報通信学会中国支部,情報処理学会中国
支部,照明学会中国支部
■期  日:2015年12月4日(金)
■会  場:広島大学大学院工学研究科中会議室(収容人数:約50人)
〔〒739-8527 東広島市鏡山1-4-1 大学院工学研究科A1棟1階A1-141室)
■交  通:広島大学東広島キャンパス内 http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/access/higashihiroshima/

■プログラム:「最新の脳科学に基づく感性工学の新展開」

13:30〜13:40 開会挨拶
13:40〜14:40
「”モノ”と”こころ”が調和し、精神的価値が成長するハピネス社会の実現
〜精神的価値が成長する感性イノベーション拠点が目指す姿〜」
農沢 隆秀(広島大学感性イノベーション研究推進機構 機構長・COIプログラム
プロジェクトリーダー,マツダ株式会社 技術研究所 技監)
物質的豊かさだけでなく感性が新たな価値を創出・成長させアクティブ思考で
「モノ」と「こころ」の豊かさが調和するハピネス社会の創造を目指し、文部科
学省革新的イノベーション創出プログラムCOI STREAMに広島大学を中核サテライ
トとする「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点(以下、感性COI拠
点)」が採択された。感性COI拠点では、最新の脳科学や工学を応用して、人と
人、人とモノを感性(こころ)で繋ぐBrain Emotion Interface(BEI)の開発を
目指している。“ワクワク感”などの感性や知覚を可視化することで、個人の感性
やニーズなどに対応したこれまでにな い製品、サービスが提供できるようにな
り、衣食住、自動車、教育、医療など多様な分野において大きな変革が起こるこ
とが期待される。ここでは、感性COI拠点が目指す姿とその社会実装に向けた取
り組みについて紹介する。

14:40〜15:40
「感性の脳内メカニズムの解明、そして感性の可視化に向けて」
笹岡 貴史(広島大学大学院医歯薬保健学研究院 特任講師)
広島大学感性COI拠点が目指すモノの豊かさと心の豊かさが調和する社会を実現
する上で、主観的で言葉に表せない「感性」を脳活動や生理反応 などを計測す
ることで客観的に見えるようにする「感性の可視化」の実現は最大のミッション
である。現在、感性COI拠点では機能的核磁気共鳴 画像法(fMRI)、脳波
(EEG)などの脳機能計測に加え、心拍、呼吸などの生理計測、視線計測などを
組み合わせることで、感性の脳内メカ ニズムを明らかにするとともに、社会実
装を見据えた感性の可視化を目指した研究が進められている。本講演では、脳科
学的な観点から「感性」をどうとらえるか議論するとともに、広島大学での取り
組みの一端を紹介する。

15:40〜16:40
「感性に呼応する未来のクルマ」
西川 一男(マツダ株式会社 技術研究所先進ヒューマン・ビークル研究部門部門統括研究長)
広島大学感性COI拠点では、感性を理解し使えば使うほど精神的価値が成長する
製品の商品化や新ビジネスの創出を目指し、脳科学・光技術・情 報通信技術を
駆使して、衣食住、教育、医療等の多様な分野の研究開発に取り組んでいる。特
に移動体としての自動車分野では、感性に呼応する未 来のクルマの製品化を推
進し、脳科学による感性の可視化により、人とクルマの感性コミュニケーション
の研究を進めている。本講演では、乗り手 の思いが通じているかのように、気
持ちまでも一つになる相棒としてのクルマの目指す姿や、思い通りに操れいつま
でも楽しみたくなる操縦性などの研究事例を紹介する。
16:40〜16:50 閉会挨拶

■参加費:無料
■参加申込方法:ご氏名・ご所属・連絡先を記入し、下記のE-mailにてお申込みください。
■申込締切:2015年11月27日(金)
問合せ先:広島大学大学院工学研究院電気電子システム数理部門
生体システム論研究室/電話(082)424-7676,FAX(082)424-2387
E-mail:sice@bsys.hiroshima-u.ac.jp

第416回 Bio-Remote&筋電義手研究会@兵庫県立福祉のまちづくり研究所

2015.10.19

兵庫県立福祉のまちづくり研究所は共同研究者の陳 隆明先生が所長を務めてお られる研究所で,兵庫県神戸市の兵庫県社会福祉事業団総合リハビリテーションセンター内にあります. http://www.assistech.hwc.or.jp/
http://hwc.or.jp/rihacenter/index.html
本研究室のD2の中村 豪君は研究第2グループに所属(リハビリテーション中央
病院ロボットリハビリテーションセンター兼務)し,福祉用具・リハビリテー
ション機器・義肢装具・ロボットリハビリテーションに関する研究業務に取り組
んでいます.

9月25日(金)に第68回Bio-Remote研究会ならびに第38回筋電義手研究会を兵庫
県立福祉のまちづくり研究所で開催しました.通常は広島大学東広島キャンパス
で開催している研究会ですが,今回がはじめての神戸開催です.当日は陳先生,
中村君,本田さん,筋電グループのメンバーだけでなく,本研究室の栗田 雄一
先生,広島都市学園大学の大塚 彰先生,近畿義肢製作所の義肢装具士 増田 章人さん,
兵庫県立淡路医療センターの理学療法士 山本 征孝さん(本研究室D1)など多くの参加者があり,
充実した研究会となりました.また研究会終了後にはリハビリテーション中央病院の見学をさせていただき,
筋電グループメンバーにとっては大学では経験できないオンサイトの貴重な経験になったことと思います.

今後も年に一度くらいは研究室を出て,リハビリの現場でBio-Remote&筋電義手
研究会を開催できればと思います.

第415回 2015年度広島大学オープンキャンパス開催報告(その2)

2015.10.14

先週に続いてオープンキャンパス2015の総括(2日目)です.

印象的なデモンストレーションを行うためには,
・研究の特徴・魅力を明確に把握し,そのエッセンスを提示できること
・その場で実演できるだけのリアルタイム性と確実性を備えていること
・見学者に合わせた分かりやすい言葉で研究内容を説明する能力を有していること
・その場の状況や雰囲気に合わせて臨機応変な対応ができること
などの条件を満足する必要があります.各自,自分の研究をデモンストレーションするためにはどのような工夫が必要か,考えてみるとよいでしょう.
今後もより良い研究デモンストレーションを心がけていければと思います.

■オープンキャンパス第2日目

平野博大です.オープンキャンパス2日目,お疲れ様でした.

本日はヒューマンモデリングとMEがデモを行いました.
アンケートの集計だけですが,午前中19名,午後17名と例年よりかなり少なかったですが,アンケートの自由記入欄への記述率が高く,来客していただいた方々の評価は例年よりも良かったと思います.
デモ担当者,案内係のみなさんありがとうございました.
今後の研究室公開でもよい評価が得られるよう努めていきましょう!

以下,本日のアンケート結果です.
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来客数:36(アンケートにご協力下さった方のみ集計)
※エレベータホール(東側)でのアンケートなし来客数:10~15名程度
得票率(得票数/見学者数)
ヒューマン:35/36 = 97.2%
ME    :33/34 = 94.3%

【自由コメント欄にいただいたご意見・感想】
・ジェットコースターが楽しかったです.
・ジェットコースターのデモが面白く,HMDを外した後も少し本当に乗った後のような感覚が残っていました.
・大変興味のある研究でした.
・2つとも興味を持てました.
・特に立体的に見るやつが面白かった.
・シミュレータは将来役立ちそう
・あれが実用化するとすごいのでがんばってください!楽しかったです.ありがとうございました.
・シューティングゲームが新感覚で面白かった.
・ジェットコースターに載っているような感じになる機械にとてもびっくりしました.
・指ゲーがスマホのゲームの仕組みにもつながってるんだと思いました.
・楽しく学習できたので良かったです.未来につながることだと思いました.
・工学が様々なことに応用されているのがとても面白かったです.
・現代の技術のすごさを知った.
・工学技術で医療支援できるというのは素晴らしいと思いました.
・最新の機器やその説明などで分かりやすくかつとても楽しかったです.
・医師との関わり合いを持ち,病人の気持ちを感知する物を作っていることがすごいなと思い,視野が広がりました.
・ぜひ入ってみたいと思いました!
・実際にはやっていないことをしているような気分になれるのが夢みたいで変な気分だったです.
・物体をリアルにするのが難しそう!
・ジェットコースターの臨場感があって面白かった.
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各グループ・係の議事録は以下の通りです.
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グループ名:ヒューマンモデリング(部屋番号:A1-511)
デモ内容①:
説明者  :笠原・飯倉
実演者  :笠原・飯倉

質問内容:
Q1.全天球カメラを人の体に入れることはできるのでしょうか.
A1. 小型化しなければならないので入れることはできません.現段階では,動物の体に入れようと考えています.

感想:
=笠原=
OculusRiftを用いたジェットコースターのデモとTHETAを用いた内視鏡手術システムを行ったが,体験型のデモであるジェットコースターの方が盛り上がっていた.
内視鏡手術システムの方はもっと興味を持ってもらうために,分かりやすい説明をする工夫が必要だと感じました.
ジェットコースターの方では,デモ待ちの人ができてしまったので,ジェットコースターのデモをもう1つ用意したらよりスムーズだったと思いました.

=飯倉=
最初はグループ紹介のプレゼンを上手く行うことが出来なかったが,回数を重ねる毎に慣れを感じた.
研究デモがメインであったため,グループ紹介を簡潔かつ分かりやすく伝えることに専念した.
デモについては笠原さんのデモを手伝う形であったため,手が空いている場合は極力デモがスムーズになるように説明の補足や人の誘導を行えたと思う.
研究室に入って初めての人前でのプレゼンとデモであったが,自分なりに考えて行動と説明が出来たと思う.
説明の仕方についてはもう少し分かりやすくすることが出来たため,全ゼミでの発表では分かりやすいプレゼンを心がけたい.

今後の課題:
説明を分かりやすくする.
デモ待ちの人ができないようにする.

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デモ内容②:医療用トレーニングシミュレータ
説明者  :大鶴
実演者  :大鶴

質問内容:
Q1.力覚デバイスで出力する力はどのように計算しているのか.
A1. デバイスの持ち手先端の位置を入力情報として,押し込み量に合わせて反力を計算しています.

感想:
今年は2部屋使ってデモを行いましたので,スペースに余裕を持って説明することができました.
またデモの種類も増やして,全体的に楽しんでいただけていたようなので良かったと思います.

今後の課題:
分かりやすい説明を心がける.

——————————-
デモ内容③:筋負担度可視化システム
説明者  :村田
実演者  :村田

質問内容:
Q1.力を入れても図形が赤くならない(筋負担度の上昇が見受けられない)のですが,正確な値ですか.
A1. 本来は肩の位置を調整するなど設定が必要です.
また,手先の位置のみから筋負担度の計算を行っているので,手先の位置が同じである限りは,腕に力を入れても計算結果には反映されません.

感想:
一部伝わりにくい説明があったか,あるいは説明が少し早かったかもしれない.
反応が大きな人と小さな人がいた.具体的な応用先として自動車のステアリングの動画を前面に出すことで,イメージを持ってもらうことができたと思う.ドライブシミュレータを気にしている人が数名いた.

今後の課題:
より興味を持ってもらう工夫が必要.応用例を増やして,より想像しやすくする.

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デモ内容④:指先偏心度算出システム
説明者  :荒川・小池
実演者  :荒川・小池

感想:
指先の接触面を用いてシューティングゲームを行なうデモにおいてゲームに集中している方や,どのような仕組みで操作を行なっているかに興味を持っていただいている方などデモに来られた人によって興味を持つ部分が違っており,そこを考えて説明を行なうことが大変ではあったが来ていただいた人に楽しんでいただけるデモができたと思う.

今後の課題:
HMDによるVRのジェットコースターに興味を持つ人が多くもっと興味をもってもらう工夫ができればいいと思った.
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グループ名:MEグループ(部屋番号:A1-524)
デモ内容1:電磁誘導センサを用いた血圧脈波計測
実演者:有國・延川
説明者:延川

デモ内容2:体表脈波センサによる心音抽出
実演者:延川
説明者:有國・延川

質問内容:
Q1.具体的な研究は学部生でも行えるのか.
A1.学部の4年生から研究室に配属し,研究を行います.
Q2.今までに小型の血圧計は開発されていなかったのか.
A2.小型な血圧計は開発されていたが,電磁誘導を用いたセンサは従来までにありませんでした.
Q3.体表脈波センサの中身は何が入っているのか.
A3.小型のマイクロフォンセンサが内蔵されています.

感想:
デモに対する反応もよく,興味をもってもらえたので良かったと思います.例年と違い部屋を明るくし,雰囲気も明るくなっていたと思います.
午前中はグループ紹介の時間が長くなってしまい十分な質疑応答の時間がとれませんでした.
しかし,午後は発表時間を削減しうまく回せたのではないかと思います.
今後は,事前準備をより入念に行いたいと思います.

今後の課題:
・事前準備
・体験型デモの導入
・説明時間の削減
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統括・案内係2日目

気付いた点と注意事項:
◇デモ開始時刻について
– 10:30開始はかなり早い
– デモ開始時刻指定が機能していない
– 終盤(12:10頃や14:40頃から)駆け込みで見学したいという方々が複数グループいた
– 午後の開始時刻が少し遅い可能性 ⇒ デモ開始時刻を明示せずポスターには10:30~11:30など時間帯を記載
◇本人ではなく保護者や兄弟姉妹が来ることが多く見られた
⇒ 入試関連のことや入学した後の配属のことについての質問に対応できるようにする(今年から課程数に変更有)
◇様子をうかがっている人や逆に勝手に入っていく人がいる
⇒ こちらから声をかけて会話することで安心してついてきてくれる
◇飲み物は好評.アンケートを書いてくれた人には必ず出すと良い.
◇バスの時間(西条駅方面,広島バスセンター方面)を聞かれることがあるので確認しておく
——————————-

第414回 2015年度広島大学オープンキャンパス開催報告(その1)

2015.10.05

8月18日(火),19日(水)の2日間,広島大学オープンキャンパス2015が開催されました.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23664
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/23670
http://www.hiroshima-u.ac.jp/eng/fd-admission/opencampas2015/p_c5xa5d.html

生体システム論研究室のオープンラボは,1日目は筋電グループとA-lifeグループ,2日目はヒューマンモデリンググループとMEグループが担当し,大学院一般入試受験生を除く研究室メンバーほぼ全員で見学対応にあたりました.
2日間で約100名と例年よりは見学者が少なかったものの,各グループとも概ね良い反響が得られたようで良かったと思います.
研究グループのデモは各グループリーダーを中心に非常に良くオーガナイズされており,満足のいくオープンキャンパスになりました.

以下は,早志君(1日目),平野(博)君(2日目)がとりまとめをしてくれたオープンキャンパス報告です.
良いコメントが多く寄せられており,よかったです!
みなさん,ごくろうさまでした!
(2日目分は次週,掲載します.)

■オープンキャンパス第1日目

早志です.オープンキャンパス1日目お疲れ様でした.
本日は筋電とA-lifeがデモを行いました.今年は例年より来客数がやや少なかったものの,60名近くの方にデモを見ていただくことができました.
反応もよく,研究の魅力を伝えられたのではないかと思います.
以下,本日のアンケート結果です.
——————————-
来客数:57(アンケートにご協力下さった方のみ集計)
得票率(得票数/見学者数)
筋電 :51/56 = 91.1%
A-life:39/48 = 81.3%

【自由コメント欄にいただいたご意見・感想】
・義手を脳波で動かせるようにしてみたい.面白そうだった.
・筋電位信号であんなに正確に指の動きがわかることにとても驚きました!マウスへの応用はとても面白かったです.
・義手の研究は実際の現場で使えるような内容だったのですごいと思いました.
・義手の研究については筋電位信号でほぼ正確な動きができていたので興味深かった.
・義手などコンピュータと生体学を兼ね備えていて興味深かったです.
・義手については興味深かった.魚が呼吸中,電気を出すのは初めて知った.全部,面白かった.
・コンピュータを生物と結び付けていることに関心を持ちました.
・魚が呼吸の時に電気を発しているのを知れてよかった.
・とても楽しかったです.
・面白かった.
・筋肉が電気で動いていることを初めて知れてよかった.
・いろいろな体験ができてとても楽しかったです☆彡
・体の中を流れている電気信号を読み取れるのはすごいと思った.
・人の動かす筋肉を使って手のロボットを動かしているのがすごいと思った.
・どちらの体験も面白かったです.
・魚のデモが少し失敗して見れなかったのが少し残念でした.
・ここにきて学びたいと思った.
・いろいろな研究ができそうで面白かった.
・まだ,将来についてよく考えていなかったので今回の実演で少し決まった気がした.
・興味がある分野だったので進路の参考になった.
・知っていることもあったが何に応用できるかということが知れてよかった.
・夢が広がってとても興味が湧きました.
・自分が動かした通りに手が動いてすごかった.
・とても分かりやすく.興味がわいた.
・さらに入りたくなりました.
・魚の鰓呼吸の時に電気が出ていてそれで場所がわかるというのがとてもすごいなと思いました.
・社会の役に立つことを研究していてすごいと思った.
・数多く,さまざまなタイプの研究や実験を行っていることに驚きその完成度や内容に興味をそそられました.
・漫画の世界で興味を持っていたものを現実で見て体感することができました.
・電動義手についてが特に面白くて具体的でよかった.
・学生の方の対応も親切で分かりやすく,研究テーマにとても関心を持つことができました.
・皆さまには大変お世話になりました.学生になれたら…という仮定でいろいろ教えていただきました.感謝しております.(保護者)
——————————-
各グループ・係の議事録は以下の通りです.
——————————-
グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-511)
デモ内容 :5指義手,筋電マウス,村田製作所製筋電センサ
説明者   :古居
実演者  :古居,川嶋,江藤

・質問内容:
Q1.生まれつき腕が無い人でも義手を操作できるのか.
A1. はい.筋の動かし方と動作の対応を決めて訓練を行なえば操作することは可能です.
Q2. 義手の実用化は目指しているのか.
A2. 現在,具体的な実用化は決まっていませんが,今後実用化に繋げていきたいと考えています.
Q3. 腕以外を使って動かすことも可能か.
A3. 筋が存在する場所にセンサを取り付ければ身体のどこでも筋電信号は計測できるため,腕以外の部位でも動かすことは可能です.
Q4. 電極を取り付けるのは大変なのか.
A4. 現在使用しているものは,電極にゲルを塗ってテープで皮膚に取り付ける必要があるため,少し手間はかかります.しかし,慣れれば5〜10分程度で全電極を取り付けることが可能です.
Q5. 義手制御の精度はどのくらいか.
A5. 熟練度によって個人差はありますが,ある程度の訓練を行なえば90%以上の精度で制御することができます.
Q6. 脳波なども扱っているのか.
A6. 本研究室では脳波を用いて機器を制御するような研究も行っています.
・感想:
義手の特定の指の動きが不自然になるなど細かい不具合はありましたが,その場ですぐに復旧することができました.
デモ内容については5指義手,筋電マウス共に興味を示してくれた人が多かった印象でした.
また,時間が余った場合に実施した村田製作所製筋電センサを使ったデモでは,参加者自身が筋電信号を計測できたため,非常に反響がありました.
今後は参加者にも何か体験してもらえるようなデモを検討していきたいと思います.
・今後の課題:
トラブル対策をまとめる,デモ内容の検討

——————————-
グループ名:A-lifeグループ(部屋番号: A1-511)
デモ内容:匂い刺激による脳活動計測 & 小型魚類の電気信号計測 & 線虫ロボットの実演
説明者 :西川,坂本
実演者 :西川,坂本

・質問内容:
Q1.線虫ロボットは研究室で開発したのか.
A1.いいえ,ロボット本体は外注しています.研究室では運動制御アルゴリズムを開発しています.
Q2.線虫のアルゴリズムを工学的応用する予定はあるのか.
A2.現在は生物学者の方と共同研究を行い,線虫の仕組みを研究する為に使用しています.
Q2.魚類のシステムはどのような場所に応用する予定があるのか.
A2.水道局の方々と共同研究を行うなどして,水質汚染判別システムへと応用を考えています.
・感想:
=西川=
非常に多くの人に来ていただき,有意義な研究紹介が出来た.
本年度は3つのブースに分割したことで、見学者の方々が飽きないような空間作りができたと思う.
匂いに関しては,実際に実験で使用している試料を嗅いでもらう体験コーナーを設置し,十分な反応をいただけたと思う.
線虫に関しては,ロボットの実演を行い,多くの人に関心を持ってもらえたと感じた.
魚類システムのシステムに関しては,フリーズするなど問題が発生したため,今後はそのような問題が発生した場合にどのように対処すべきかをグループ内で検討したいと思う.
=坂本=
最初は伝わりにくい説明になってしまったが,回数を重ねるごとに少しずつ修正して伝わりやすい説明をすることが出来たと思う.
色々な年齢層の人が来るので,臨機応変にその時々に合った説明をすることが大事だと感じた.
同じグループの他の人が 行った研究を説明しないといけない場合もあるので,これからはそういう視点でも全ゼミの発表を聞いていきたいと思った.
・今後の課題:
小型魚類のデモシステムの改良
——————————-

統括・案内係1日目:気付いた点と注意事項:
◇デモ開始時刻について
– 全体案内が終わった直後なので10:30開始は少し早い可能性
– デモ開始時刻指定が機能していない
– 午前中は人が少ない
– 午後も例年よりは少ないが,ある時間に集中する
– 午後の開始時刻が少し遅い可能性
⇒ デモ開始時刻を明示せずポスターには10:30〜11:30など時間帯を記載
来客の様子を見てグループに分け,デモを開始する
来客が多い場合はKinectデモやポスターの説明をしながら待ってもらう
◇入学センターより紹介されたという方が来客
◇MEやHMを見たいという方が来客 ⇒ 本日いたメンバーで急遽対応
◇生体と制御どちらに行けばよいかで迷っている人が多い(エレベータホール)
⇒ 受付や案内係が積極的に声掛けして案内
◇様子をうかがっている人や逆に勝手に入っていく人がいる
⇒ こちらから声をかけて会話することで安心してついてきてくれる
◇飲み物は好評.アンケートを書いてくれた人には必ず出すと良い.
⇒ いりますか?と聞かないほうがよい(必ず遠慮される)
◇図書館や生協の営業時間を聞かれることがあるので確認しておく
◇午後のタームに案内係が不足
⇒ 案内係を時間限定で増員.関係者資料に時間帯とメンバーを明記しておく.
——————————-

第413回 2015年度後期全体ゼミを開始しました

2015.09.28

7月28日の第15回全体ゼミ(2015年度前期最終回)からちょうど2カ月が経過し,今日から後期の全体ゼミを開始しました.

この間,8月18,19日に行われた広島大学オープンキャンパス,8月25,26日の大学院入試,学会発表&予稿作成,各種研究会,インターンシップなどいろいろな行事がありましたが,
みなさん,有意義な夏休みを過ごせたでしょうか.
(オープンキャンパスや各種研究会の詳細については,来週以降に改めて報告したいと思います.)

今年度は就職の採用選考活動解禁日が8月1日に変更されましたが,就職活動をしていた全員が,無事,内々定を得ました.
また,7月の推薦入試 と8月の一般入試の結果,進学希望の4年生7名と研究室外からの入学希望者2名の計9名が,見事,大学院博士課程前期に合格しました.
みなさん,おめでとうございます!

また10月1日にはインドから来日したチェタン・タクさんが,5年一貫性の博士課程である「たおやかプログラム」にM1として入学し,栗田先生の指導のもと,博士号取得を目指します.
みなさん,どうぞよろしくお願いします.

これから年末に向けて,修論中間発表会や各種学会・研究会での研究発表等,さまざまな行事が予定されています.
広島大学生体システム論研究室ならではというようなオリジナリティに溢れた魅力的な研究成果を目指し,引き続き各グループで協力しながら充実した研究活動を継続してければと思います.
2015年度後期もどうぞよろしくお願いします.

第412回 2015年度前期全体ゼミ,終了しました

2015.07.28

卒論・修論中間発表会が無事に終了し,今日で2015年度前期全体ゼミも終了しました.

今年度の前半は,革新的イノベーション創出プログラム(COI-STREAM)「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点」や科学研究費補助金新学術領域研究「構成論的発達科学」の研究活動が本格化するとともに,
情報処理学会グラフィクスとCAD研究会&日本バーチャルリアリティ学会力触覚の提示と計算研究委員会合同研究会における研究室見学会の開催や
MEDTEC 2015 Japanへの参加など,充実した活動を行うことができました.
また,この数年間の研究成果をまとめた学術論文がいくつかアクセプトされ,各グループとも順調に研究を進めることができたのではと思います.

このあと,9月末まで全体ゼミは夏休みに入ります.
夏休み期間中,8月18日(火),19日(水)のオープンキャンパスをはじめいくつかの行事を予定していますが,各自の状況に合わせてそれぞれ有意義な時間過ごすとよいでしょう.
大学院入試受験予定のみなさんは夏の誘惑に負けることなく,8月25日(火),26日(水)の入試に向けて,しっかりがんばってください!
また8月1日の採用選考活動解禁日が近づいています.
就職活動中のみなさんは自分自身の能力や魅力を面接でしっかりアピールするとよいでしょう.
自信を持って取り組んでください.
健闘を祈ります.

ではみなさん,良い夏休みを!

第411回 修論中間発表会2015

2015.07.21

卒論中間発表会に続いて,7月14日(火),21日(水)の2日間,2015年度の生体システム論研究室修論中間発表会を開催しました.

今年度は就職活動の時期が変更されいろいろとたいへんだと思いますが,全員,前期の研究活動の成果がよく表れた良い発表会だったと思います.
進捗状況は人によって違いますが,研究がよく進んでいる人は夏休み期間を利用して論文の執筆を進め,学会誌への論文投稿を検討したり,
より難易度の高い研究課題にチャレンジするなど,研究のまとめ方を意識しながら進めていくとよいでしょう.

一方,新しい研究課題に取り組んでいる人は,夏休み期間中に全体のストーリを固めるとともに,システム開発や実験をできるだけ進めるとよいしょう.
修士論文の目次を作成して,研究全体の流れを確認するのもよいと思います.

今年度のシステムサイバネティクス専攻の修士論文中間発表会は11月6日(金)に予定されています.
毎年恒例の自己評価用のチェックリストを以下にまとめておきますので,各自,11月6日の中間発表に向けて,もう一度,よく研究内容を精査しておくとよいでしょう.

1.研究題目は研究の特徴や魅力を端的に表しているか
2.研究の必要性はクリアか
3.研究目的は明確で説得力があるか
4.従来研究のサーベイは十分か
5.従来研究の問題点が明確に示されており,解決すべき研究課題が明示されているか
6.研究の新規性,オリジナリティが明確になっているか
7.実験結果の再現性,一般性,普遍性は十分か
8.研究結果は従来研究の結果と比較して魅力的か
9.目的に挙げた研究課題が解決されているか
10.結論は明確か

M2のみなさん,発表,おつかれさまでした!

第410回 広島大学オープンキャンパス2015

2015.07.14

2015年度の広島大学オープンキャンパスは8月18日(火),19日(水)に開催されることになりました.
http://hiroshima-u.jp/nyushi/setsumeikai/opencampus
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/22948/dir_id/62

今年度も生体システム論研究室は4つの研究グループごとにデモンストレーションを用意し,私たちが取り組んでいる研究の一部をできるだけわかりやすく紹介する予定です.

場所:広島大学大学院工学研究科A1棟5階西ウィング
日程:
8月18日(火)筋電グループ,A-lifeグループ
8月19日(水)生体グループ,MEグループ
(両日とも,10:30, 11:30, 13:30, 14:30にデモンストレーションを行う予定)

研究室へのアクセスは以下のページをご参照ください.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/access
http://www.hiroshima-u.ac.jp/add_html/access/ja/saijyo7.html
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/access/higashihiroshima/

本学工学部への入学を考えている高校生はもちろん,大学院工学研究科システムサイバネティクス専攻への入学を希望している方,
工学部第二類の1〜3年生など,本研究室に興味を持ってくださっているすべての方々の参加を歓迎します.
当日は,研究室生活や研究内容に関する質問,進学相談なども受け付けます.

以下のページには,昨年度のオープンキャンパスの開催録を紹介しています.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/12371
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/12370

今年度も活気溢れるオープンキャンパスにできればと思います.多くの方々のご参加をお待ちしています.

第409回 卒論中間発表会2015

2015.07.09

7月7日,8日の2日間,生体システム論研究室2015年度卒論中間発表会を開催しました.

生体システム論研究室では,毎年7月に卒論中間発表会を行っています.
4年生の卒論テーマが決まったのが4月で,実質的に研究テーマに取り組み始めたのは5月頃からですので,
7月前半での中間発表会は時期的にはかなり早い(無謀な?)設定ですが,4年生前期の研究活動目標として毎年この時期に開催しており,8月の大学院一般入試受験者にとっては院試準備に向けてのひとつの区切りとなります.

当日は小池 祐輝君,古居 彬君,宝田 真依君,川嶋 克明君,田中 敬士君,松野 一輝君,村田 拓也君の7名が研究発表を行ってくれました.
全員,素晴らしい研究成果を披露してくれ,充実した中間発表会となりました.
全力で研究に取り組んだ成果が研究内容はもちろん,発表態度や話し方にも目に見える形で表れており,非常に感心しました.
新しいことに挑戦し,わずかな期間でこれだけの成果を挙げることができるというのは,個々の能力の高さの証明に他なりません.
自信を持って今後も研究に取り組んでいくとよいでしょう.

もちろん,各グループの先輩たちの助けがなかったらこれだけの発表はできなかったのではと思います.
指導をしてくれた先輩たちに感謝するとともに,今回の経験を次回の発表に活かせるよう,引き続きがんばってください.

4年生から大学院にかけての数年間は,新しい知識を面白いように吸収できる特別な時期だと思います.
研究を始めたばかりの4年生にとっては新しい知識だけでなく,ものごとを主導的に進めていくのに必要な実行力を身につける絶好のチャンスでもあります.
何事も,より高いレベルを目指して積極的に行動していくとよいでしょう.

4年生のみなさん,中間発表,おつかれさまでした!

第408回 第55回血管弾性研究会

2015.06.24

6月22日(月)に第55回血管弾性研究会を開催しました.
2001年にこの研究会をスタートして以来,今年で15年目となります.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/12394

今回の研究会には,卒業生のアブドゲニ・クトゥルク先生,平野 陽豊先生が参加してくれました.
アブドゲニ・クトゥルク先生は,新疆医科大学の副教授(日本の准教授)をつとめており,現在,同大学のムラット・ハミット教授とともに共同研究のために来日し研究室に滞在しています.
平野 陽豊先生は今年4月に静岡大学学術院工学領域電気電子工学系列の助教として赴任し,新しい研究室の立ち上げに取り組んでいるところです.

研究会では,M2の松原 裕樹君,M1の有國 文也君,延川 智範君,三戸 景永君,B4の宝田 真依さん,田中 敬士君が研究発表を行い,大学院医歯薬保健学研究院の河本 昌志先生,佐伯 昇先生,中村 隆治先生,
日本光電工業の鵜川 貞二さん,デルタ工業の小島 重行さんらと有意義なディスカッションを行うことができました.(鵜川さん,小島さんは本研究室のOBで,二人とも工学博士です.)

本研究室の研究会では,在校生,卒業生が協力して産学連携・医工連携研究に取り組んでいます.
今後も研究会活動を通じて,広島大学における産学連携・医工連携研究を推進していければと思います.

第407回 研究会2015

2015.06.16

生体システム論研究室では,共同研究者の方々とともに各研究テーマごとの研究会を開催しています.
共同研究者は他学部,他大学の先生方や企業,公的研究機関等の研究者で,その専門分野も電気工学にとどまらず機械工学や医学,保健福祉,生物学など多岐にわたっています.

6月に入っていくつかの研究会の活動を再開しましたが,今年度も以下の5つの研究会の開催を予定しています.

■筋電義手・バイオリモート研究会
■血管弾性研究会
■メディカル・データ・マイニング(MDM)研究会
■自動車研究会
■A-Life研究会

筋電義手・バイオリモート研究会は発足当時のバイオリモート研究会時代から数えて通算66回(筋電義手研究会は36回),血管弾性研究会は55回,MDM研究会は55回開催しています.
自動車研究会とA-life研究会は通算回数は不明ですが,年数回の開催を10年以上続けています.
いずれも各分野の専門家の先生方と交流ができ,研究会を通じて学界や社会に関する最新の情報を得ることもできる貴重な機会です.

研究会で発表する際には,研究室外の方にもわかりやすく,かつ説得力のあるストーリを組み立てる必要があり,研究発表の良い訓練になると思います.
4年生のみなさんは最初は緊張すると思いますが,慣れれば落ち着いて発表できるようになります.
各分野の専門家の方々と堂々とディスカッションできるようになれば,それだけ力がついた証拠ですね.

各研究会とも学問領域の境界を超えた学際的な研究に取り組んでおり,産学連携/学学連携活動を通じて有意義な研究成果を世の中に発信していければと考えています.

第406回 全体ゼミで研究発表

2015.06.09

6月2日,9日に開催した全体ゼミで,4年生の小池 祐輝君,川嶋 克明君,宝田 真依君,田中 敬士君,古居 彬君,松野 一輝君,村田 拓也君が研究発表を行いました.

全員,堂々とした発表で,はじめての全体ゼミ研究発表ということをまったく感じさせない素晴らしい内容でした.
すでに十分な研究成果をあげている人もおり,非常に驚きました.
全力で発表準備に取り組んだ成果がよく表れていたと思います.

全体ゼミで発表を行う目的は以下のような点にあります.
◆研究発表の組み立て方を学ぶこと
◆プレゼンテーション用スライドの作成法を学ぶこと
◆プレゼンテーションでの話し方を学ぶこと
◆人に説明できるレベルにまで研究テーマの理解度を深めること
◆発表できるレベルまで研究を進めること
◆大勢の前で評価されながら研究発表を行うという経験を積むこと
◆予想していないような質問にも臨機応変に対応できる力を養うこと
発表者はそれぞれの項目に対する達成度を自己評価しておくとよいでしょう.

研究発表において最も大切なことは,研究に対する熱意を示すことと自分の能力の高さをアピールすることだと思います.
大きな声で聴衆に語りかけるような発表態度や充実した実験結果,準備に手間をかけたきれいで分かりやすいスライドには発表者の熱意を感じますし,
発表や質疑応答の中に能力の高さが表れているような人には大きな魅力を感じます.

発表評価アンケートのコメントも参考にしながら,より良い発表を目指して少しずつがんばっていくとよいでしょう.
次回の発表も期待しています!

第405回 科学研究費

2015.06.02

生体システム論研究室では,広島大学から支給される運営費交付金だけでなく,学外から多額の研究費をいただいて研究活動を行っています.
中でも,文部科学省と日本学術振興会の助成事業である科学研究費は,専門家による厳しい審査(ピアレビュー)を経て採否が決定される重要な研究費です.
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/main5_a5.htm
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/

今年度も,4つの研究グループの研究テーマに関連して,以下の科研費の交付を受けました.

<新規採択>

■文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究(研究領域提案型)(H27〜H28年度)
General Movements自動診断技術の確立と胎・乳幼児発達評価システム
研究代表者:辻 敏夫,連携研究者:曽 智,芝軒 太郎,島 圭介,島谷 康司

■日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B)(一般)(H27〜H30年度)
神経-筋-身体動力学モデルに基づく線虫の運動生成メカニズム解析
研究代表者:辻 敏夫,研究分担者:曽 智,鈴木 芳代,連携研究者:栗田 雄一

■日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C) (H27〜H29年度)
題目:動画・脳波・呼吸心拍情報に基づく統合的新生児発作モニタリングシステムの提案
研究代表者:竹内 章人,研究分担者:曽 智,連携研究者:辻 敏夫

■文部科学省科学研究費補助金 挑戦的萌芽(H27〜H29年度)
地面インタラクションセンシングによる都市体験の記録と再生
研究代表者:栗田 雄一

■日本学術振興会特別研究員奨励費(H27〜H28年度)
確率ニューラルネット族の提案:確率モデルをネットワーク展開した新しい概念
研究代表者:早志 英朗

<継続>

■日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B)(一般)(H25〜H28年度)
人側/装置側の両者の力触覚機能向上による新しい医用力覚呈示システム
研究代表者:栗田 雄一,研究分担者:辻 敏夫

■日本学術振興会科学研究費補助金 挑戦萌芽(H25〜H27年度)
マウス脳で人間のニオイ感覚を予測する:生物模倣型自動官能検査法の提案
研究代表者:辻 敏夫,研究分担者:曽 智,栗田 雄一

■日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C)(H26〜H28年度)
筋シナジーモデルに基づく5指駆動型電動義手制御法の提案と筋電義手処方支援
研究代表者:陳 隆明,研究分担者:辻 敏夫

■日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C)(H26〜H28年度)
誤認識を利用した音声操作型環境制御装置:Bio-remoteの提案と障害者支援
研究代表者:芝軒 太郎,研究分担者:辻 敏夫

■日本学術振興会科学研究費助成事業 若手研究(B)(H26〜H28年度)
選択的注意が嗅感覚を変える:マウス実験に基づく嗅覚系モデルと嗅感覚予測法の提案
研究代表者:曽 智

■日本学術振興会科学研究費助成事業 若手研究(B)(H26〜H28年度)
ベル型時間関数発生器に基づく義手軌道生成モデルの提案と筋電義手処方支援の実現
研究代表者:中村 豪

■日本学術振興会特別研究員奨励費(H26-H27年度)
パーキンソン病診断支援を目的とした自律神経活動を評価可能な血管力学モデルの提案
研究代表者:平野 博大

厳しい経済情勢にもかかわらず,これらの研究費によってさまざまな実験装置や研究資材を購入したり,国内/国外の学会に参加することができるのはたいへんありがたいことです.
私たちは,これらの研究費の原資が国民の税金で賄われていることを忘れずに,研究費を決して無駄にすることがないよう気を引き締めて研究に取り組んでいく責任があります.
そして,これらの研究費に見合った研究成果を社会に還元するため,高いレベルの学術性と実用性を兼ね備えた研究を推進していきたいと考えています.

第404回 ROBOMEC2015

2015.05.26

5月17日〜19日に京都市勧業館「みやこめっせ」で日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015 (ROBOMEC2015)が開催されました.

本研究室では学会活動に積極的に取り組んでおり,国内外で開催される学術講演会において毎年20〜30件の研究発表を行っています.
学会にはその分野の専門家や他大学の研究者が数多く参加しており,貴重な意見や最新の情報を得ることができる絶好の機会です.
また,学生の発表者にとっては自分自身を成長させる大きなチャンスであり,他では得ることができないような貴重な経験となります.

ROBOMECは日本のロボット研究分野において最大規模を誇る学術講演会で,今年度は「未来と出会うロボティクス・メカトロニクス」のテーマのもと,1,325件の研究発表が行われました.
生体システム論研究室からは以下の6件の研究発表を行いました.

骨格筋電気刺激による仮想力覚提示
石川敬明,辻敏夫,栗田雄一
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015講演論文集,1P1-W06(1)-(3),2015.

力覚重畳呈示技術を用いた腹腔鏡手術用トレーニングシステム−三次元補助物体への力覚重畳−
大鶴佳秀,辻敏夫,栗田雄一
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015講演論文集,1A1-D02(1)-(2),2015.

物体の表面特性の違いによる弾性体接触面の変化に関する考察
荒川剛,中原昭,鑓水清隆,高橋雅人,辻敏夫,栗田雄一
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015講演論文集,2A1-B06(1)-(3),2015.

認知情報処理モデルに基づくタブレット用高次脳機能簡易検査アプリケーションの開発
有國文也,松原裕樹,平野博大,平野陽豊,栗田雄一,江崎佳奈子,佐野佑子,殷颖,水口寛彦,近藤和泉,辻敏夫
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015講演論文集,2P1-S07(1)-(4),2015.

バーチャルリアリティを利用した5指駆動型筋電義手のためのトレーニングシステム
江藤慎太郎,渡橋史典,早志英朗,中村豪,芝軒太郎,高木健,栗田雄一,本田雄一郎,陳隆明,辻敏夫
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015講演論文集,1P2-K05(1)-(2),2015.

筋負担度可視化システムの構築
岸下優介,辻敏夫,栗田雄一
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015講演論文集,1P1-W01(1)-(2),2015.

以下は,研究発表を行った学生6名の感想です.
盛り上がった様子が伝わってきますね.
発表,おつかれさまでした!

■骨格筋電気刺激による仮想力覚提示
【発表者】石川 敬明
息つく間もないほど多くの方に見に来ていただけたことから研究内容に興味を持ってもらえたのではないかと思っています.
ただ今回はデモを行わなかったため,研究の魅力を十二分に伝えることは難しかったです.今後は今回得られた意見等を踏まえてより完成度の高いデモを作成したいと思います.

■力覚重畳呈示技術を用いた腹腔鏡手術用トレーニングシステム−三次元補助物体への力覚重畳−
【発表者】大鶴 佳秀
発表時間中は絶え間なく見に来ていただけたので、多くの人にデモを実際に体験してもらって意見をもらうことができました。
特に同じ分野の研究を行っている方と議論を行うことが出来たので、大変参考になりました。今回いただいた質問やコメントを今後の研究に活かしたいと思います。

■物体の表面特性の違いによる弾性体接触面の変化に関する考察
【発表者】荒川 剛
初めてのポスター発表のため緊張していましたが,見に来て頂いた方にうまく説明できたと思います.
次にまた発表の機会があるときには今回の発表で得た経験を生かしより高いレベルの発表ができるようにしていきたいと思います.

■認知情報処理モデルに基づくタブレット用高次脳機能簡易検査アプリケーションの開発
【発表者】有國 文也
研究内容に対して興味を持っていただけるような発表を行う事ができました.今回の実験内容,目的について納得は頂けましたが,
やはり障害患者を計測した結果を見たかったという方が多くいたので,今後早急に患者のデータを計測し,より興味深い内容にしていきたいと思います.

■バーチャルリアリティを利用した5指駆動型筋電義手のためのトレーニングシステム
【発表者】江藤 慎太郎
同じ領域の研究者と話ができ,研究の広さというものを感じることができました.
発表では聴者に時間を取らせないよう端的に説明しすぎたので,もっと興味を持っていただけるように説明できればよかったです.

■筋負担度可視化システムの構築
【発表者】岸下 優介
今回は2度目のポスター発表となり,前回よりも学術的な部分でより深い討論を行うことができ,よかったです.
特に,参考文献や従来研究の例として挙げさせてもらっている方に発表を聞いてもらうことができ,助言や評価をもらうことができたのでとても感動しました.
また,その研究で苦労した点や指摘された点など色々なお話を聞くことができ,とても刺激のある学会となりました.今後は,この学会で得た多くのことをしっかりと研究に反映していきたいと思います.

第403回 生体システム論研究室歓迎会2015

2015.05.12

今年度,新たに研究室に配属されたみなさんを迎え,生体システム論研究室歓迎会を5月1日(金)に開催しました.
当日は社会人D3の西川一男さん(マツダ株式会社技術研究所),社会人D2の岡原重幸さん(純真学園大学医療工学科)も参加され,全員で楽しい時間を過ごすことができました.
幹事を務めてくれたM1の荒川剛君,江藤慎太郎君,ごくろうさまでした!

2015年度の研究室メンバーは,学部4年生8名,大学院博士課程前期16名(M1: 9名,M2: 7名),博士課程後期8名,秘書1名,教員3名で,計36名です.
研究室内には筋電グループ,ME(メディカルエンジニアリング)グループ, ヒューマンモデリンググループ,A-life(人工生命)グループという4つの研究グループがあり,
グループリーダ,副リーダを中心として各メンバーが役割を分担し,全員で協力しながら研究活動を行っています.

生体システム論研究室では,極めて巧みで高度な生体機能の特徴を電気電子・システム・情報工学の立場から解析・モデル化するとともに,
生体システム特有のメカニズムに基づいた新しい医療福祉機器,産業機器の開発を目指しています.
その意味で4つの研究グループが取り組んでいるさまざまな研究テーマは一つの大きな研究の一部であり,研究室メンバー全員で一つの研究テーマに取り組んでいると考えています.

今年度も研究室メンバー全員でよく協力し,高いレベルの研究成果を目指して活動を継続していければと思います.

第402回 MEDTEC 2015 Japan

2015.04.28

「MEDTEC Japan」は医療機器の製造・設計に関する展示会で,2015年の開催では出展数は約500,入場者数は約35,000人とアジア最大の規模を誇ります.
2015年4月22日(水)〜24日(金)に開催された「MEDTEC 2015 Japan」に参加し,(株)村田製作所,兵庫県リハビリテーションセンターと共同開発中の小型筋電センサの展示を行いました.

MEDTEC 2015 Japan
小型筋電センサ
(村田製作所,兵庫県リハビリテーションセンターとの共同出展)
東京ビッグサイト 2015年4月22日-24日
http://www.medtecjapan.com/ja

共同研究者である村田製作所の木原 高栄さん,小西 隆寛さん,筋電グループD2の中村 豪君(兵庫県リハビリテーションセンター)が中心となって準備を進め,
展示会当日には筋電グループからD2の早志 英朗君,M2の渡橋 史典君,M1の 江藤 慎太郎君,B4の古居 彬君が参加し,デモと説明を行いました.
腕輪型筋電センサで操作するバーチャルハンドのデモには非常に多くの見学者が訪れ,忙しい3日間だったと思います.
参加メンバー全員,積極的に説明を行っており,はじめて展示会に参加した人にとっては他では得られない貴重な経験になったと思います.
みなさん,おつかれさまでした!

今後も小型筋電センサの開発を加速し,世の中にない新たな技術を発信していければと思います.

第401回 コラム2015

2015.04.21

研究室ホームページでは,研究室関係のニュースやトピックスを”Column”として発信しています.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news_list/column

生体システム論研究室では,授業期間中,全体ゼミを毎週行っており,その内容を「全体ゼミ議事録」として研究室メーリングリスト(t_group-bsys@ml.hiroshima-u.ac.jp)宛に配信しています.
議事録の内容は,研究室のニュースやお知らせ,各研究グループの今後の予定,研究発表者の内容まとめと質疑応答メモ,発表評価アンケート結果などですが, 議事録冒頭に記載した研究室ニュースやトピックスなどに関する話題を研究室ホームページにも掲載しています.

これまでにホームページに掲載したコラムが,2004/06/23の第1回から数えて第400回となりました!
この中から,問い合わせが多いトピックスに関連した記事を以下にピックアップしておきます.

■生体システム論研究室について

「生体システム論研究室って?」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10624
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10625

「サイバネティクスを超えて」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10740
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10741

■博士学位

「博士課程後期への進学 -博士号取得への道-」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10501

「博士学位取得への道」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10542
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10543
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10544
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10545

■学術研究論文

「論文投稿のすすめ」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10647
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10648
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10649

「今年こそ(?)-早期論文作成のすすめ-」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10636
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10637

「インパクトファクターと被引用回数」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10743

「研究者の個人業績情報」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10871
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10872

■ 就職活動

「魅力的な発表のためのチェックリスト」
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10725

今年度も “Column” を通じて,さまざまな研究室情報を発信していければと思います.

第400回 生体システム論研究室ホームページ2015

2015.04.14

研究室ホームページを2015年度バージョンに更新しました.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/

生体システム論研究室ではホームページを活用して研究室に関する情報をできるだけ多く発信したいと考えており,トップページの左端に以下の7つのメニューを用意して定期的に掲載内容を更新をしています.

■What’s new:
最新のニュースやお知らせ
■Research topics:
研究紹介,グループ紹介,共同研究
■プロジェクト:
過去・現在の研究プロジェクト
■メンバー:
教員・職員,共同研究者,研究協力者,博士研究員,大学院生,学部生
■研究業績:
学術雑誌論文,国際会議論文,国内講演会発表論文,解説・著書,学位論文,招待講演,受賞情報,記事,放送,展示会・見学会,特許
■学会活動:
学会や社会での活動
■Column:
全体ゼミ議事録に掲載したコラム

研究室ホームページの作成・管理・運営は,昨年度から引き続きD2の早志 英朗君が担当してくれています.
全体ゼミ議事録でお知らせしたニュースのうち公開可能な情報は早志君がホームページにアップしてくれ,ホームページ自体が研究室のインターネットアーカイブとして機能しています.

特に,研究業績のページではこれまでに発表した研究論文(学術雑誌論文,国際 会議発表論文),解説・記事,book chapterなどの情報を閲覧することが可能で,
生体システム論研究室の過去の研究成果の全貌をオンラインで参照することができます.
大部分の研究論文はPDFをダウンロードすることも可能ですので, 研究室に新加入したメンバーにとっては自分の研究テーマに関連する過去の論文を調べる際にたいへん便利です.
検索機能は設けていませんが,たとえば,
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/international-journal-papers
内でキーワードで検索すれば,そのキーワードを含むすべて学術論文を探すことができます.
また,Googleで検索ワードの後にsiteを指定して,
EMG site:www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/publications
のように検索すれば,「EMG」というワードを含むすべての掲載情報を一覧することができます.
研究室外の方も自由に閲覧可能ですので,生体システム論に関連した研究に取り組んでおられる方々の参考になればと考えています.

本ホームページに関してお気づきの点,修正点等の情報があれば,早志英朗君までお知らせください.
今年度もさまざまな研究室情報をお伝えできればと思っています.

第399回 平成27年度(2015年度)のスタート!

2015.04.07

去る3月23日に平成26年度(2014年度)広島大学学位記授与式(卒業式)が行われ,本研究室からは博士課程前期 6名,学部 9名の計15名が修了/卒業しました.

博士課程前期修了生には修士(工学)の学位が授与されました.
修了生の今儀 潤一君,氣比田 晃士君,櫻田 浩平君,佐藤 純平君,松岡 玄樹君,右田 涼君は,就職のためそれぞれの勤務地に向かいました.
学部卒業生には学士(工学)の学位が授与され,荒川 剛君,有國 文也君,江藤 慎太郎君,尾倉 侑也君,岸下 優介君,坂本 一馬君,三戸 景永君の7名は本学大学院工学研究科博士課程前期に進学しました.
高橋 啓太君,藤澤 昂征君は就職のため広島を離れました.
また,約7年間,研究室に在籍し昨年度は博士研究員を務めていた平野 陽豊君は,静岡大学学術院工学領域電気電子工学系列に助教として赴任しました.
D2の岡原 重幸さんは在学中ですが,福岡にある純真学園大学医療工学科に講師として赴任されました.
全員,それぞれの道で活躍されることを祈ります.

研究室を離れた人たちとちょうど入れ替わるようにして,新しいメンバー12名が本研究室に加入しました.
まず博士課程後期にダイヤ工業株式会社研究部門の小川和徳さん,兵庫県立淡路医療センターの山本 征孝さんが入学しました.
二人ともヒューマンモデリンググループに所属し,栗田先生の指導のもと博士学位の取得を目指します.
博士課程前期には笠原 拓也君,延川 智範君の2名が入学しました.
笠原君は ヒューマンモデリンググループ,延川君はMEグループに所属して研究を開始します.
さらに,新たに8名の4年生が研究室に配属されました.
小池 祐輝君,飯倉 隆寛君,古居 彬君,宝田 真依君,川嶋 克明君,田中 敬士君,松野 一輝君,村田 拓也君です.

今年度も将来有望な素晴らしいメンバーが研究室に加入してくれました.
最初はいろいろと戸惑うこともあるかと思いますが,遠慮せず何事にも積極的に取り組んでいくとよいでしょう.
研究生活を通じて,新しい経験が力となって蓄積されていくことを実感できると思います.
共同研究者のみなさん,どうぞよろしくお願いします.

2015年度の研究室メンバー構成は,教員3名,秘書1名,博士課程後期学生8名(学振特別研究員2名を含む),博士課程前期学生16名,学部生8名の計36名となります.
今年度もメンバー全員が切磋琢磨しながら,オリジナリティに溢れた魅力的な研究活動を展開し,少しでも世の中の約に立つような研究成果を発信していければと思います.

平成27年度(2015年度)もどうぞよろしくお願いします.

第398回 平成26年度全体ゼミは今日で終了しました

2015.02.27

2月18日(水)の卒業論文発表会,2月27日(金)の修士論文発表会とも無事終了し,今日で平成26年度の全体ゼミも終了です.

今年度の卒業論文発表会は2月18日(水)に行われ,本研究室からは4年生8名が卒業研究内容を発表しました.(三戸君は都合により3月18日に卒論発表を行います.)
1年間,全力で取り組んだ研究成果がよくあらわれた卒論発表で,研究内容,プレゼンテーション,質疑応答とも素晴らしかったと思います.
発表者と研究題目は以下のとおりです(50音順).

荒川 剛
指先接触面変化に着目した持ちやすさ評価

有国 文也
認知情報処理モデルに基づくタブレット用高次脳機能簡易検査アプリケーションの開発

江藤 慎太郎
5指駆動型筋電義手操作を目的としたトレーニングシステムの開発

尾倉 侑也
てんかん発作診断支援のための乳幼児モニタリングシステム

岸下 優介
リアルタイム筋負担度可視化システムの構築

坂本 一馬
線虫(C. elegans)の神経回路モデルの構築と化学走性メカニズム解析

高橋 啓太
筋骨格モデルによる身体サポートウェアの評価

藤澤 昂征
小型魚類の呼吸波を用いたカメラレス行動解析システムの開発

三戸 景永
電磁誘導を利用した触診可能非侵襲連続血圧計

次に,2月27日(金)の修士論文発表会では以下の6名が発表を行いました.
全員,魅力的な研究内容で,学生生活の最後にふさわしい発表でした.
質疑応答もよかったと思います.

今儀 潤一
A Signal-dependent Noise Model for Surface EMG Signals
(表面筋電位信号のための信号強度依存ノイズモデル)

氣比田 晃士
Fingertip Force Estimation based on the deformation of the fingertip
(接触面変化に基づく指先印加力推定法の提案)

櫻田 浩平
Endpoint Compliance Based on Estimation of Muscle Activity by a Musculoskeletal Model
(筋骨格モデルを用いた手先筋活性度コンプライアンス)

佐藤 純平
Development of a Wearable Sensorimotor-Enhancing Suit
(感覚運動機能を向上させるウェアラブルスーツの開発)

松岡 玄樹
A Novel Monitoring System for Autonomic Nervous Activity Using an Aortic Pulse Wave Sensor
(体表脈波センサを利用した自律神経活動モニタリングシステムの提案)

右田 涼
A Support System for Evaluating Intervention Effects Based on Behavior Analysis
(行動解析に基づく療育効果の評価支援システムの開発)

各自,研究内容をもう一度,よく精査し,進学する人は自分の今後の研究課題を,卒業する人は引き継ぎの研究課題をまとめておくとよいでしょう.
すべての研究テーマとも十分に魅力的であり,今後,さらに発展させたいと思っています.

今日で2014年度の全体ゼミは終了しましたが,2015年度卒業研究テーマ説明会が3月2日(月)に,研究室公開(オープン・ラボ)が3月10日(火)に予定されています.
また,3月18日(水)には新しい4年生が研究室に配属され,新年度に向けての活動を開始します.
4月7日(火)からは平成27年度(2015年度)の全体ゼミを開始する予定です.

2014年度もあっという間の一年でしたが,プロジェクトや共同研究も順調で,良い1年だったと思います.
研究室メンバーや研究協力者の皆様をはじめ,生体システム論研究室の運営に関わってくださったすべての方々に改めて御礼申し上げます.

来年度も引き続き,どうぞよろしくお願いします!

第397回 感性イノベーション講演会開催のご案内

2015.02.24

現在,生体システム論研究室は,
文部科学省平成25年度革新的イノベーション創出プログラム
(COI STREAM)
「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点」
プロジェクトリーダー:農沢 隆秀(マツダ(株)技術研究所技監)
研究リーダー:山脇 成人(広島大学大学院医歯薬保健学研究院教授)
に参加しています.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10815

この度,広島大学感性イノベーション拠点の笹岡 貴史先生をお迎えして,感性イノベーション拠点に関する以下の講演会を開催することになりました.
多くの方のご参加をお待ちしています.

1.開催日時:平成27年3月20日(金)13:30~15:00
2.場所:広島大学大学院工学研究科 A1棟1階 114室(中会議室)
http://www.hiroshima-u.ac.jp/add_html/access/ja/saijyo7.html
3.講演題目:
感性の脳内メカニズム解明に向けて
〜感性COI拠点での取り組みの紹介〜
4.講師:
笹岡 貴史先生
広島大学大学院医歯薬保健学研究院(精神神経医科学)
感性イノベーション拠点 特任助教
5.概要:
文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI)」に広島大学を中核拠点とする「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点」が採択され,
感性情報の可視化に基づくイノベーション創出のため,広島大学とマツダを中心とした産学連携によって現在盛んに研究活動が行われている.
本講演では,これまで行ってきた機能的磁気共鳴画像法(fMRI)と脳波の同時計測による視覚イメー ジ変換の脳内基盤を検討した研究などから,
脳内の身体モデルによる感覚フィー ドバックの予測が外界の対象の理解に関わっていることを示し,さらにこの枠組みが感性の脳内メカニズム解明にどのように結びつくかについて議論する.
また,現在マツダと共同で行っているfMRIを用いたCOIでの研究の一端を紹介する.
5.問い合わせ先:
〒739-8527 東広島市鏡山1-4-1
広島大学大学院工学研究院システムサイバネティクス専攻
生体システム論研究室 辻 敏夫
Tel: 082-424-7676
E-mail: tsuji@bsys.hiroshima-u.ac.jp (@は半角に変換してください)
6.協賛:日本人間工学会中国・四国支部
#参加は無料です.事前の申し込みは不要ですので,当日会場にお越しください.

第396回 2014年度卒業論文・修士論文発表会

2015.02.05

2015年もあっと言う間に1ヶ月が過ぎ,卒業論文発表会,修士論文発表会に向けていよいよラストスパートの時期になりました.
2014年度の卒業論文発表会は2月18日(水)に,修士論文発表会は2月27日(金)に行われます.

発表準備を行う際には,
・研究の意義・目的,
・従来研究とその問題点,
・自分の研究のセールスポイント(新規性・有用性):どのような工夫をしたのか,
・研究結果:何ができたのか,
・今後の課題
などについてよく整理し,簡潔に説明できるようまとめておきましょう.
また発表スライドを作成する際には,発表のストーリが分かりやすく,かつ魅力的で説得力があるかどうか,グループゼミ等でよく確認しておくとよいでしょう.
学生生活の総決算にふさわしい内容の発表となるよう,ゴールまでもう一息,がんばってください!

第395回 ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センター2015

2015.01.28

広島大学ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センターのホームページが更新されました.

ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センターは2003年4月1日に設置され,21世紀COEプログラム応募に向けての基盤作りのため第1期(2003-2007年度)の活動を開始しました.
その後,広島大学21世紀COEプログラム「超速ハイパーヒューマン技術が開く新世界」(2004-2008年度)が採択され,第2期(2008-2010年度), 第3期(2011-2013年度)を経て,2014年度から第4期(2014-2016年度)の活動を行っています.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/orp/ProjectCenter/
http://www.hiroshima-u.ac.jp/orp/ProjectCenter/14-27/

平成26〜28年度 広島大学ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センター
センター長: 辻 敏夫(広島大学大学院工学研究院)
研究実施部局: 広島大学大学院工学研究院
広島大学大学院医歯薬学総合研究科
広島大学病院

第4期では,「ハイパーヒューマンテクノロジーのメディカル,バイオ,産業応用」を目指して,
・生体機能解析およびそのモデル化技法の実用化
・サイバネティックインタフェース技術の実用化
・生体生理信号マイニング技術の実用化
・生物型ハイパーヒューマン技術の実用化
・バーチャルリアリティ(VR)環境を利用した筋電義手操作トレーニングの臨床応用
・生体信号を用いた家電機器制御インタフェースの臨床応用
・生体機能検査のための血管ストレス評価システムの実用化
・箔状圧電センサを用いた血圧脈波モニタリングの実用化
・神経-筋回路モデルにもとづくバーチャルC.elegansの開発
・小型魚類の呼吸波計測と行動解析にもとづくバイオアッセイシステムの実用化
などの研究課題に取り組んでいます.
これらの研究課題は本研究室の各グループの研究課題でもあり,本研究室のメンバー全員が広島大学ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センターの活動に大きくかかわっていることになります.

本センターでは,人間の高度で巧みな認知・行動能力に学びつつ,最終的には人間の能力をはるかに超えた新しい技術の創出を目指して,
これまでのエンジニアリングの枠組みを超えた横断的研究を展開していきたいと思っています.
引き続きご支援,よろしくお願いします.

第394回 平成26年度日本人間工学会中国・四国支部,関西支部合同大会

2015.01.22

昨年12月13日(土)に県立岡山大学(岡山県総社市)で開催された平成26年度日本人間工学会中国・四国支部, 関西支部合同大会(第47回日本人間工学会中国・四国支部大会)に参加しました.
https://www.ergonomics.jp/events/branch/6304.html

日本人間工学会中国・四国支部は,本研究室の前身でもある旧広島大学人間工学研究室がその設立と運営に深く関わってきた学会です.
今年度は日本人間工学会関西支部大会との合同開催となりました.

本研究室から今年度は以下の5件の研究発表を行いました.

物体の表面特性の違いによる指先接触面の変化に関する考察
荒川 剛,中原 招,鑓水 清隆,高橋 雅人,辻 敏夫,栗田 雄一
平成26年度日本人間工学会中国・四国支部,関西支部合同大会講演論文集,pp. 116-117,2014.

てんかん発作診断支援のための乳幼児モニタリングシステム
尾倉 侑也,中島 翔太,右田 涼,早志 英朗,曽 智,芝軒 太郎,島谷 康司,
竹内 章人,中村 信,奥村 彰久,栗田 雄一,辻 敏夫
平成26年度日本人間工学会中国・四国支部,関西支部合同大会講演論文集,pp. 170-171,2014.

筋負担度のリアルタイム可視化システムの構築
岸下 優介,辻 敏夫,栗田 雄一
平成26年度日本人間工学会中国・四国支部,関西支部合同大会講演論文集,pp. 102-103,2014.

機能性アンダーウェアの補助効果が歩行運動に与える影響の考察
高橋 啓太,小川 和徳,門脇 章人,島谷 康司,長谷川 正哉,辻 敏夫,栗田 雄一
平成26年度日本人間工学会中国・四国支部,関西支部合同大会講演論文集,pp. 150-151,2014.

小型魚類の呼吸波を用いたオンラインカメラレス行動解析システムの開発
藤澤 昂征,曽 智,平野 旭,栗田 雄一,辻 敏夫
平成26年度日本人間工学会中国・四国支部,関西支部合同大会講演論文集,pp. 166-167,2014.

荒川 剛君,尾倉 侑也君,岸下 優介君,藤澤 昂征君にとっては初めての,高橋 啓太君にとっては2回目の学会発表でしたが,全員,素晴らしい発表だったと思います.
特に,質疑応答にも適切に対応できていた点には非常に感心しました.

学会で研究発表を行うためには,
・オリジナリティを明確にして研究内容を充実させること,
・予稿や発表用スライドなどを期日に合わせて準備すること,
・聴衆の前で制限時間内にわかりやく魅力的な発表を行うこと,
・質問に対して臨機応変に分かりやすく答えること,
など,数多くの課題を克服する必要があります.

学会発表に向けて費やされた膨大な時間とエネルギーは,発表者の力となって蓄積されます.
自分自身に対する研究活動のマイルストーンとして,今後も学会発表に積極的に取り組んでいくとよいと思います.

 

第393回 2015年,今年もよろしくお願いします!

2015.01.14

今日から2015年の全体ゼミを開始しました.
今年も2月末まで,修士論文・卒業論文の作成と論文発表会(卒業論文発表会は2月18日,修士論文発表会は2月27日)が予定されており,1年でもっとも忙しい時期を迎えます.
昨年末からインフルエンザや急性胃腸炎が非常に流行しているようです.
各自,体調には十分に気をつけながら,早め早めのスケジュールで論文作成や発表準備を進めていきましょう.
学会の論文誌に掲載されるような完成度の高い研究論文の完成を目指して,最後までがんばってください!

昨年末には,平成26年度「広島大学エクセレントスチューデントスカラシップ」成績優秀学生表彰受賞者にD2の西川 一男さん, 平野 博大君,D1の早志 英朗君の3名が選ばれたという朗報が届きました.
表彰状授与式は平成26年12月19日に行われました.
https://momiji.hiroshima-u.ac.jp/momiji-top/life/keizaishien/seisekiyushu.html

広島大学エクセレント・スチューデント・スカラシップは平成18年度から開始された広島大学独自の奨学制度です.
学生の勉学意欲の向上,優秀な人材の輩出などを図ることを目的とし,学業成績,学術活動等において優秀と認められる学生を成績優秀学生として表彰する制度で,前年度の研究業績が評価の対象となります.
「研究業績」とは,学術雑誌掲載論文,国際会議発表,国内学会発表,著書,受賞,特許などを指し,これらを点数化することによって上位得点者が選出されます.

これまでの本研究室のエクセレントスチューデント受賞者は以下の通りです.
平成18年度成績優秀学生: 糠谷 優之,谷口 早矢佳,朴 宗仁
平成19年度成績優秀学生: 羽田 昌敏,島 圭介,朴 宗仁
平成20年度成績優秀学生: 島 圭介
平成21年度成績優秀学生: 曽 智,寺脇 充
平成22年度成績優秀学生: 芝軒 太郎
平成23年度成績優秀学生: 小島 重行
平成25年度成績優秀学生: 竹村 和紘,平野 博大
平成26年度成績優秀学生: 西川 一男, 平野 博大, 早志 英朗

同一年度に大学院生3名が受賞したのははじめてのことです.
本年もなんらかの賞が授与されるくらいの高いレベルの研究成果を目指して活動していければと思います.

2015年もよろしくお願いします!

第392回 Happy Xmas 2014

2014.12.25

12月17日の全体ゼミは雪のため中止しましたが,12月24日に2回分の全体ゼミをまとめて行いました.
この第26&27回全体ゼミ,その後の大掃除,夜の忘年会で,2014年の予定はすべて終了しました.
以下に2014年の生体システム論研究室の研究業績をまとめておきます.

学術雑誌論文: 13編(掲載決定を含む)
国際会議論文: 10編
国内学会発表: 32件
解説: 2編
博士学位論文: 2件
招待講演: 6件
受賞: 5件
記事: 16件
見学会: 1件
特許: 登録 2件,出願 2件

今年もいろんなことがありましたが,研究室全体としても,また研究室メンバー一人一人にとっても,充実した一年になったのではと思います.
これも研究室スタッフ,学生諸君,多くの共同研究者・研究協力者の皆様をはじめ,本研究室を支えてくださったすべての人たちのおかげと思います.
ここに改めて感謝申し上げます.

来年も研究室メンバーにとって,また本研究室に関わってくださっているすべてのみなさんにとって素晴らしい一年になることを祈っています.
2015年もどうぞよろしくお願いします.

We wish you a very merry Christmas and a happy new year!

第391回 広島大学ライティングセンターとSCI論文

2014.12.11

広島大学ライティングセンターは,広島大学構成員のアカデミックスキルの向上を目的として2013年4月に設置されたセンターです.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/wrc/

最近,研究成果の国際発信が強く求められており,研究論文の英語での執筆,出版の必要性が高まっています.
具体的には,Institute for Scientific Information (ISI)により作成されたScience Citation Index(SCI)にカバーされている雑誌に掲載された論文(SCI 論文)が国際論文として評価される傾向にあり,その中でもインパクトファクター (impact factor,IF) が高い雑誌に掲載された論文ほど高く評価されます.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10743

SCI論文を出版するためには英語で論文を作成する必要があります.
本研究室では以前から英語による修士論文の作成に取り組んでおり,この修士論文がしっかり書ければSCI論文を投稿することが可能になります.

はじめて英語で論文を書く人にとって,広島大学ライティングセンターの英語論文作成相談は大きな助けとなるでしょう.
また,広島大学に所属する全教職員及び学生向けの英文校正及び翻訳割引サービスも用意されています.
まず,自分で英語論文を執筆し,英語論文作成相談により疑問点等を確認・修正し,最後に英文校正サービスを利用するというプロセスで取り組めば,
比較的容易に完成度の高い英語論文を作成することが可能になると思います.

SCI論文やインパクトファクターは研究者の業績評価に利用されています.
研究者を目指している人は,SCI論文出版をひとつの目標として研究を進めていくとよいと思います.

第390回 第6回ロボット大賞

2014.12.03

兵庫県立リハビリテーション中央病院ロボットリハビリテーションセンターが第6回ロボット大賞において審査員特別賞を受賞されました.
おめでとうございます!

ロボットリハビリテーションセンターは本研究室の共同研究者である陳 隆明先生がセンター長を務められており,筋電グループD1の中村 豪君の勤務先です.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10801
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10814

ロボット大賞とは,経済産業省と一般社団法人日本機械工業連合会が主催している事業で,
将来の市場創出への貢献度や期待度が高いと判断されるロボットやRT要素技術等の表彰を通じてロボット/RTの実用化を促進し,研究開発の高度化ならびに次代の人材育成につなげることを目的としています.

2014年度の第6回ロボット大賞は10月15日(水)に,東京ビッグサイトにおいて表彰式が行われ,ロボットリハビリテーションセンターに以下の賞が授与されました.

受賞名:審査員特別賞
部門:ロボットビジネス・社会実装部門
事業の名称:
ロボット技術を応用した臨床リハビリテーション部門と研究開発部門を融合したロボットリハビリテーションセンター
URL:
http://www.robotaward.jp/winning/index.html
http://www.robotaward.jp/winning/robot04.pdf

生体システム論研究室との共同研究であるバイオリモートとバーチャル筋電義手訓練装置の臨床応用についても紹介されています.
今後もロボットリハビリテーションセンターとの共同研究を通じて,筋電制御技術の臨床応用研究を推進していければと思います.

第389回 大学・高専の教員

2014.11.27

本研究室の修了生で共同研究者の福田修先生が10月1日付けで佐賀大学に教授として赴任されました.
おめでとうございます!
福田先生は独立行政法人産業技術総合研究所から佐賀大学への異動です.
今後,益々のご活躍をお祈りします.

本研究室の博士学位取得者には,大学や高専の教員として活躍している人がかなりいます.
良い機会ですので,以下,列挙します(博士学位取得順).
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/bachelor-theses

アハマド・ヤジディ先生:
インドネシア共和国 スラバヤ工科大学工業技術学部電気工学科 教授
天野 耀鴻先生:
日本大学工学部電気電子工学科 教授(旧名:徐炳鴻,BingHong XU)
福田 修先生:
佐賀大学 大学院工学系研究科知能情報システム学専攻 教授
田中 良幸先生:
長崎大学 大学院工学研究科システム科学部門 准教授
大塚 彰先生:
県立広島大学 保健福祉学部理学療法学科 教授
卜 楠先生:
熊本高等専門学校 制御情報システム工学科 准教授
寺内 睦博先生:
広島国際大学 心理科学部感性デザイン学科 准教授
平野 旭先生:
呉工業高等専門学校 電気情報工学分野 助教
島 圭介先生:
横浜国立大学 大学院工学研究院知的構造の創生部門 准教授
岡本 勝先生:
広島市立大学 大学院情報科学研究科 講師
曽 智先生:
広島大学 大学院工学研究院電気電子システム数理部門 助教
アブドゲニ・クトゥルク先生:
中華人民共和国 新疆医科大学 講師
芝軒 太郎先生:
茨城大学 工学部情報工学科 助教

これまでの博士学位取得者23名のうち13名が教職に就いていることになります.
生体システム論に関する研究分野は,現在,注目されている比較的新しい分野であり,多くの大学や高専から教員募集の公募が行われています.
大学や高専の教員を目指している人は博士課程後期への進学を考えてみるとよいでしょう.

第388回 2014年度修士論文中間発表会

2014.11.19

11月7日(金)にシステムサイバネティクス専攻の修士論文中間発表会が行われ,本研究室からは6名のM2が研究発表を行いました.

全員,完成度の高い魅力的な研究発表で,充実した中間発表会だったと思います.
全体ゼミでの発表練習以降に発表内容が大きく改善された人も何名かおり,修論全体のストーリの整理という意味でも大きな成果が得られた中間発表会でした.
質疑応答に関してはやや課題が残った人もいましたが,全体的にはほぼ的確な回答が行えており,この点もよかったです.

研究の進捗状況はそれぞれで異なりますが,今回の予稿・発表スライドの作成作業を通じて自分の研究の完成形をはっきりイメージすることができたと思います.
今後は,修士論文の完成を目指して,以下の点を明確にし早めに論文の執筆を開始するとよいでしょう.

(1) 残された課題を箇条書きにし,具体的に解決策を検討する
(2) 論文の構成を決定し,必要に応じて従来研究のサーベイを追加する
(3) 新規性や独創性を明確にし,従来研究との差異を強調するような工夫を強化する
(4) 実験やシミュレーションを追加して研究の有用性をさらに明確にし,従来研究との比較結果を示す

早いもので,2014年も年末まであと約6週間となりました.
インフルエンザやノロウィルスの季節が近づいています.
体調管理には十分に気をつけながら,ラストスパート,がんばってください!

修論中間発表,おつかれさまでした.

第387回 2014年度計測自動制御学会論文賞受賞!

2014.11.06

平成26年9月11日 (木) ,北海道大学において2014年度計測自動制御学会学会賞贈呈式が開催され,以下の論文が2014年度計測自動制御学会論文賞を受賞しました.

偏KL情報量に基づくクラス選択法の提案とEMG識別のための動作選定問題への応用
芝軒 太郎,島 圭介,高木 健,栗田 雄一,大塚 彰,陳 隆明,辻 敏夫
計測自動制御学会論文集,Vol.48,No.9,pp. 580-588,2012.

この論文は芝軒太郎君(現茨城大学工学部情報工学科助教)の博士学位論文の一部です.

計測自動制御学会論文賞は,計測自動制御分野の発展への貢献を奨励することを目的とし,その学問技術の発展に寄与するところの大きい論文の著者に贈呈されます.
また,論文賞もしくは技術賞の中から,個人名を冠した蓮沼賞,友田賞,武田賞(それぞれ1件以内)が選ばれ贈呈されます.
研究室としては,今回が3度目の受賞となります.過去の2件は以下のとおりです.

■2002年度計測自動制御学会論文賞・友田賞
仮想キャッチング作業に対する人間の作業準備インピーダンスの解析
辻 敏夫, 野口 裕史, 金子 真
計測自動制御学会論文集, Vol.37, No.8, pp.770-776, 2001.

■2008年度計測自動制御学会論文賞・友田賞
拘束環境下における人間-機械系の等価慣性
羽田 昌敏,山田 大介,辻 敏夫
計測自動制御学会論文集, Vol. 42, No. 3, pp. 156-163, 2006.

論文賞が授与されたことに感謝しつつ,今後も学会で評価していただけるようなオリジナリティに溢れた研究を目指していければと思います.

第386回 2014年度広島大学オープンキャンパス開催報告(その2)

2014.10.29

先週に続いてオープンキャンパス2014の総括(2日目)です.

印象的なデモンストレーションを行うためには,
・研究の特徴・魅力を明確に把握し,そのエッセンスを提示できること
・その場で実演できるだけのリアルタイム性と確実性を備えていること
・見学者に合わせたレベルで,分かりやすい言葉で研究内容を説明する能力を有していること
・その場の状況や雰囲気に合わせて臨機応変な対応ができること
などの条件を満足する必要があります.

各グループとも,現状のデモンストレーションをより魅力的で分かりやすいものにするためにはどのような工夫が必要か,機会がある度にディスカッションをし改善に努めていくとよいでしょう.
今後もより良い研究デモンストレーションを目指していきましょう.

■オープンキャンパス第2日目

平野博大です.オープンキャンパス2日目お疲れ様でした.
本日はMEとヒューマンがデモを行いました.本日も天候が悪い中,集計できた人数だけでも70名以上と昨日以上に非常に多くの方に来ていただくことができました.
反応もよく,本日も面白いという感想を多数いただきました.
本日も人手不足のため臨時で手伝いいただきました.
手伝ってくれた皆さん,ありがとうございました.

以下,本日のアンケート結果です.
——————————-
来客数:72(アンケートにご協力下さった方のみ集計)
詳細:
午前東側:19人
午前西側:16人
午後東側:30人
午後西側:7人

得票率(得票数/見学者数)
ME    :44/49 = 89.8%
ヒューマン:72/72 = 100%

【自由コメント欄にいただいたご意見・感想】
・3D,ジェットコースターがおもしろかったです.
・ぜひ入学したい.

——————————-
各グループ・係の議事録は以下の通りです.
——————————-
グループ名:MEグループ(部屋番号:A1-524)
デモ内容1:ezFMD検査による血管内皮機能評価
実演者:松原
説明者:松本

デモ内容2:エアパック型体表脈波センサによる生体信号計測
実演者:松本,松原
説明者:松原,松本

質問内容:
Q1.信号処理に用いているソフトはなにか.
A1.LabView,Matlab,c言語など様々なソフトを用いています.
Q2.心電図で痛みの評価が行なえるのか.
A2.心電図から計測可能な自律神経活動から間接的に痛みの評価を行なっています.
Q3.エアパックセンサは自作なのか.
A3.共同研究先のデルタツーリングに作成を依頼しております.
Q4.医学的な知識は事前に知っておく必要があるか.
A4.ありません.研究室配属後に学ぶことができます.
Q5.エアパックは寝返りをした場合も計測可能なのか.
A5.寝返りなどの体動が生じた場合にノイズが発生する場合があり今後の課題です.しかし,ノイズを利用したいびき検出などに応用できるのではないかと考えています.

感想:
デモに対する反応もよく,興味をもってもらえたので良かったと思います.
午前中はグループ紹介の時間が長くなってしまい来られた方全員に説明することができませんでした.
しかし,午後は発表時間を削減しうまく回せたのではないかと思います.今後は,事前準備をより入念に行いたいと思います.

今後の課題:
・事前準備
・体験型デモの導入

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グループ名:ヒューマンモデリング(部屋番号:A1-511)
デモ内容①:ARを用いた触角インターフェース
説明者  :岸下
実演者  :岸下

質問内容:
Q1.VRはどのような場面に利用されていますか.
A1. ゲームにおいて,よりリアル感を出すために用いられる場面が多いです.

感想:
オキュラスを用いたジェットコースターのデモにおいて,時間がかかってしまい,デモ待ちの人ができてしまったのでもう少し短いデモ,もしくはもう一台同じデモを用意した方がよかったと思います.
実際にデモに参加できる体験型のデモが多かったので,ウケは結構よかった方だと思います.
また,身近な物(ゲーム等)に応用されている事を説明すると興味深く話を聞いてくれたのでよかったです.

今後の課題:
デモ待ちの人ができないようにする.

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グループ名:ヒューマンモデリング(部屋番号:A1-511)
デモ内容②:医療用トレーニングシミュレータ
説明者  :高橋
実演者  :高橋

質問内容:
Q1.心臓の模型はどのように作られたのですか.
A1. 企業に委託して心臓のCTスキャンデータから,3Dプリンターで作製しています.

感想:
多くの来客があったため,スペースが不十分でした.
筋電とヒューマンの実験部屋を準備していたのですが,A-Lifeの実験部屋も用意しておくべきだと思いました.
デモに対して学生が盛り上がっていたので,よかったです.
来年のオープンキャンパスでも必ず満点を取ります.

今後の課題:
簡潔な説明を心がける.デモのスペースを広げる.

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案内係2日目
感想:
・予想していた以上に来客が多く,案内係の人手が足りませんでした
理由1)ばらばらに来るグループのそろぞれに案内係をつけていたため.
対策1)途中でグループをまとめ,案内係を有効に回す.
理由2)デモ時間がグループによってバラバラ
対策2)柔軟な対応がとれるようなデモを心掛けてもらいたい.
⇒デモ時間を超えても説明を続ける事態にならないようデモ準備をする.
⇒話が盛り上がってる場合,待っている人,グループがないか案内係が確認をとる.
⇒グループ間でのデモの進み具合を確認すべきである.
・学生が急いでいるかどうかの確認
⇒ アンケートの強要をしなかった.
⇒ デモ間での時間確認を行った.
・1つのデモが長いため全部を回れなかった人が多かったです.
・臨機応変にかいつまんで説明する必要があると思います.
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2日間,関係者の皆様お疲れさまでした.
今年度の反省を次に生かして,聞いている人が面白いと言ってくれるデモを続けていきましょう!

第385回 2014年度広島大学オープンキャンパス開催報告(その1)

2014.10.23

8月7日(木),8日(金)の2日間,広島大学オープンキャンパス2014が開催されました.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/20835
http://www.hiroshima-u.ac.jp/eng/fd-admission/opencampus2014/
http://www.hiroshima-u.ac.jp/eng/fd-admission/opencampus2014/p_pkw5iu.html

生体システム論研究室のオープンラボは,1日目は筋電グループとA-lifeグループ,2日目はヒューマンモデリンググループとMEグループが担当し, 大学院受験生を除く研究室メンバーほぼ全員で見学対応にあたりました.
2日間で約150名の見学者があり,また各グループとも概ね良い反響が得られたようで良かったと思います. 今年度も各グループリーダーを中心に非常に良くオーガナイズされており,満足のいくオープンキャンパスになりました.

以下は,早志君(1日目),平野(博)君(2日目)がとりまとめをしてくれたオープンキャンパス報告です.
良いコメントが多く寄せられており,よかったですね!
みなさん,ごくろうさまでした!
(2日目分は次週,掲載します.)

■オープンキャンパス第1日目

早志です.
オープンキャンパス1日目お疲れ様でした.

本日は筋電とA-lifeがデモを行いました.
今年は来客数が例年を大きく上回り,集計できた人数だけでも60名以上と非常に多くの方に来ていただくことができました.
反応もよく,研究の魅力を伝えられたのではないかと思います.
また人手不足のため臨時で手伝いに来てくれた皆さん,ありがとうございました.

以下,本日のアンケート結果です.
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来客数:62(アンケートにご協力下さった方のみ集計)
得票率(得票数/見学者数)
筋電①(義手):45/46 = 97.8%
筋電②(家電):37/40 = 92.5%
A-life    :40/43 = 93.0%

【自由コメント欄にいただいたご意見・感想】
・涼しくて話が聞きやすかったです.
・違う分野と研究することを知り,興味がわいた
・筋電位信号が個人的に一番関心を持ちました
・ごくろうさまです.
・兄の進路で代りに来たのですが,楽しく,おもしろく見学させていただきました.丁寧な説明でわかりやすかったです.
・生物を実際に買っていることに驚きました.わかりやすいお話でした.
・研究内容について自信をもち話していたので,研究をしっかりしていると感じた.
・楽しかったです.研究室希望するかもです.
・いろんな機械が見れて,興味がわきました.
・手の動きで機械を動かせることができるのがすごいと思った.
・水中にあるイオンから魚の位置や状態を判断するという発想は特に面白いと思った.
・不思議で面白かったです.
・線虫ロボットがよい意味で気持ち悪かったです.
・とてもわかりやすく,面白かった.
・筋電位信号を読み取ることでいろんな機械を制御できているのがすごいと思った.テレビのオセロを自分でもやりたいと思った.
・とても難しそうでしたが,興味があったので,見させていただきました.マシンがどれも面白かったです.ありがとうございました.
・障害のある人たちが暮らしやすい生活ができるようにアシストできるようなものを作っていてすごいと思ったし,興味を持ちました.
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各グループ・係の議事録は以下の通りです.
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グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-511)
デモ内容①:三指義手,五指義手,筋電マウス,Bio-Music
説明者  :渡橋
実演者  :渡橋,今儀,右田

質問内容:
Q1.3指義手に比べて5指義手は操作が難しいのか.
A1.覚えさせる指の動きが増えるため,3指義手より難しいです.
Q2.義手以外のものも開発しているのか.
A2.義手以外にも生体信号で制御可能な車椅子やポインティングデバイス,音楽演奏システムを開発しています.
Q3.3指義手の値段は.
A3.約300万円です.
Q4.5指義手は手首までしかないのか.
A4.手首しかありませんが,3指義手の手首部分と入れ替えることで手先だけでなく腕全体の動きを模倣することが可能です.
Q5.動きを真似るだけではなく,実際に義手を使って食事などはできるか.
A5.可能です.過去に頚椎損傷患者の方に義手で食事をしていただいたことがあります.
Q6.筋電信号は手以外からでも計測できるのか.
A6.可能です.筋肉がある部位であれば,例えば顔や肩からでも筋電信号の計測が可能です.
Q7.電気信号に個人差はあるのか.
A7.個人差はあります.人によって脂肪の厚さが異なるため抵抗の大きさが変わり,筋電信号の計測しやすさが異なります.

感想:
3指義手が動かなくなる等トラブルがありましたが,動画を使って説明するなど臨機応変に対応ができた点,また,デモを見ていただいた方から活発に質問がいただけた点は良かったと思います.
しかしながら,デモの時間が長いことや説明や質問に対する受け答えが少し硬かったように感じましたので,今後はこれらの点を改善していきたいと思います.

今後の課題:
トラブルへの対応をまとめる,視聴者に合わせた説明方法,デモ内容の検討

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グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-525)
デモ内容② :CHRIS,BR
実演者  :中島
説明者  :中島

質問内容:
Q1.BRの部屋のレイアウトは個々人に合わせることが可能か.
A1.可能です.使用者の方に使いやすいようにカスタマイズすることができます.
Q2.肘,肩など特定の部位が動かしにくい方への生活支援の方法はあるか.
A2.現在,開発されているものではロボットスーツ(HAL)などがあります.また,本研究室の他グループではスマートスーツと呼ばれる筋肉をサポート可能な器具の開発を行ってます.
Q3.広島大学と他大学との違いはあるか.
A3.例えば,工学部では2年次に専攻を決めることとなっている点が他大学と異なり,大学生活を1年間過ごしたうえで専攻を決定できるメリッ トがあります.

感想:
CHRISを動かした際や,BRでテレビのスイッチを点けた際には見学者の反応もよく興味をもってもらえたのではと思います.
しかしながら,今回は学生の見学者が多かったにもかかわらず,説明の際に難しい言葉を使ってしまった場面があったのでより分かりやすく噛み砕いた説明ができるよう練習していく必要性を感じました.

今後の課題:
説明方法

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グループ名:A-lifeグループ(部屋番号: A1-511)
デモ内容:小型魚類(ゼブラフィッシュ)の電気信号計測 & 線虫ロボットの実演
説明者 :西川 ・ 藤澤
実演者 :西川 ・ 藤澤

質問内容:
Q1.マウスは実際に飼っているのか.
A1.いいえ,飼っておりません.現在飼っているのはゼブラフィッシュとメダカのみです.
Q2.現在様々な生物を対象に研究しているが,今後着手する予定の生物はいるのか.
A2.ラットの解剖情報から人間の嗅覚の仕組みを解析しようとしております.
Q3.ロボットはプログラミングで制御しているのか.
A3.はい,プログラムの内容を変更することで様々な制御を行うことができます.
Q4.キメラ型ロボットとはどのようなものなのか.
A4.様々な動物の秀でた機能をシステム化し,組み合わせたロボットのことを指します.
Q5.医療工学に興味あるが何処で行っているのか.また何をしているのか.
A5.本研究室のメディカルエンジニアリンググループが行っております.例えば血管の硬さから動脈硬化を調べる手法の提案などしております.
Q6.この研究室にはコアタイムはあるのか.
A6.はい,原則11時から17時となっておりますが,学生の融通が利くようになっております.

感想:
=西川=
非常に多くの人に来ていただき,有意義な研究紹介が出来たが,一回の発表あたりの時間が非常に長かったため,今後は時間調整にも注意して発表したいと感じた.
また,線虫ロボットのデモの中止など問題が発生したため,今後はそのような問題が発生した場合にどのように対処すべきかをグループ内で検討したいと思う.

=藤澤=
当初は説明が長く,また観覧している方々にとって内容も詳細になりすぎてしまい興味を引けなかった印象だが,都度,自分なりに修正をして動画や実際の水槽の計測風景等の分かりやすい箇所だけをピックアップし,デモを行うと観覧者の方々も良く聞きいっている様子だった.
デモ自体もデモ後の雑談も,少々,過度でもフランクな雰囲気を作ってあげる事が,観覧者(高校生)にとって重要であると感じた.

今後の課題:
線虫ロボットのシステム改良

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案内係1日目

感想:
・予想以上に来客者が多く,案内係の人手が足りませんでした
→明日担当のM1,M2に臨時で入ってもらうことで対応しました
・機材のトラブルが多発したので普段からのメンテナンスと,故障した際の対応を考えておく必要があると思います
・Kinectデモへの反応が好感触でした.通りがかりに興味をもって遊んでくれる人が多かったです
・スポーツドリンクの配布は喜んでもらえたので良かったと思います
・1つのデモが長いため全部を回れなかった人が多かったです.臨機応変にかいつまんで説明する必要があると思います.

第384回 研究成果の記者発表を行いました

2014.10.15

2014年9月8日に広島大学東京オフィス(キャンパス・イノベーションセンター)において,健常者の循環器系の異変を早い段階で捉えるための生体情報常時モニタリングシステムの開発に関する記者発表を行いました.
このシステムは人間の背部から心臓・血管系の音・振動情報である体表脈波(APW: Aortic Pulse Wave)のモニタリングを可能にするセンシング・可聴化技術に基づいて開発したもので, 博士課程を修了した小島 重行さん(デルタツーリング)とMEグループの松岡 玄樹君(M2)の研究内容です.
当日は共同研究者の広島大学大学院医歯薬保健学研究院の吉栖正生教授,東京大学大学院工学系研究科の金子成彦教授, 株式会社デルタツーリングの藤田 均社長,藤田 悦則取締役,小倉 由美課長をはじとする社員の方々,また本研究室のMEグループの平野 陽豊君,博大君も参加し, 研究内容の説明と展示,デモンストレーションを行いました.この記者発表の様子は以下のリストのように報道されました.
今後も引き続き,人間の生活に役立つ新しい技術の研究に取り組み,研究成果を社会に還元できればと思います.

・心臓・血管系の音・振動情報を手軽にモニタリングし、可聴化するシステムを開発
広島大学ホームページ お知らせ
2014年9月9日
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/21018

・「車の座席で心拍数測定」
日経産業新聞 2014年9月9日8面

・「座るだけで心音検出」
日刊工業新聞 2014年9月9日22面

・「背中が語る心拍数」
中国新聞 2014年9月9日31面

・「背中側から心拍測定」
東奥日報,四国新聞,信濃毎日新聞,宮崎日日新聞 2014年9月9日

・「広島大など、座るだけで心音検出するセンサーシステム開発」
朝日新聞デジタル日刊工業新聞ニュース
http://www.asahi.com/tech_science/nikkanko/Cnikkanko20140909009.html
日刊工業新聞ビジネスライン
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020140909eaak.html

・「居眠りや突然死検知、車座席で心拍測定 広島大など新装置」
日本経済新聞Web刊
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO76829090Z00C14A9CR0000/

・「ドライバーの居眠りや飲酒の検知につながる新センシング技術、広島大学などが開発心臓・血管系の音・振動をシートの背もたれに埋め込みのセンサーで検出」
日経テクノロジーonline / 日経デジタルヘルス
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140909/375391/?ST=ndh

・”Japanese researchers develop new sensor system to detect heart rate”
Shanghai Daily
http://www.shanghaidaily.com/article/article_xinhua.aspx?id=240246

・”New sensor system developed to detect heart rate”
Ohio Standard
http://www.ohiostandard.com/index.php/sid/225556331/scat/2411cd3571b4f088
Business Standard
http://www.business-standard.com/article/news-ians/new-sensor-system-developed-to-detect-heart-rate-114091000234_1.html
Daijiworld.com
http://www.daijiworld.com/news/news_disp.asp?n_id=262130

他多数

第383回 平成26年度広島大学秋季学位記授与式・授与伝達式が行われました

2014.10.09

8月21日に行われた博士学位論文審査会(公聴会)は無事に終了し,9月25日に平成26年度広島大学秋季学位記授与式・授与伝達式が行われました.

広島大学秋季学位記授与式:
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/21169
工学研究科での秋季学位記授与伝達式:
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/21164

本研究室からは,小島 重行さん,竹村 和紘さんの2名に博士(工学)の学位が授与されました.

体表脈波センシングシステムの開発と自動車シートへの応用
小島 重行
2014

人間の主観的力知覚モデルの提案と自動車操作系への応用
竹村 和紘
2014

いずれもオリジナリティと新規性に溢れた素晴らしい内容の学位論文です.
今後,小島さんは(株)デルタツーリングで研究開発を続けるとともに,MEグループを中心とした血管弾性研究会において共同研究を行う予定です.
また,竹村さんはマツダ(株)技術研究所において研究を継続し,ヒューマンモデリンググループを中心とした自動車研究会およびCOIプロジェクトにおいて共同研究を続ける予定です.

お二人が今後も研究・開発の場で活躍されることを祈っています.

第382回 2014年度後期全体ゼミを開始しました

2014.10.01

7月29日の第15回全体ゼミ(2014年度前期最終回)から2カ月余りが経過し,今日から後期全体ゼミを開始しました.

この間,8月7,8日に行われた広島大学オープンキャンパス,8月20,21日の大学院入試,8月22,23日のゼミ旅行,9月25日の学位 記(博士)授与式・授与伝達式,学会発表,記者発表,各種研究会,学外での実験,インターンシップなどいろいろな行事がありましたが,みなさん,有意義な夏休みを過ごせたでしょうか.
(オープンキャンパスや学位記(博士)授与式・授与伝達式等の詳細については,来週以降に改めて報告したいと思います.)

大学院入試の結果,4年生の受験者7名と研究室外からの受験者2名の計9名が合格し,来年4月に本学大学院工学研究科博士課程前期システムサ イバネティクス専攻に入学することが決まりました.おめでとうございます!

また10月1日から来年の1月下旬まで,医学部医学科4年の奥田 康博君,西田 康朗君,濱本 晃太郎君の3名が医学部の必修科目「医学研究実習」で,生体システム論研究室に滞在し研究実習を行います.研究室全体でできるだけサポートしてあげたいと思いますので,みなさん,どうぞよろしくお願いします.

これから年末に向けて,修論中間発表会や各種学会・研究会での研究発表等,さまざまな行事が予定されています.
広島大学生体システム論研究室ならではというようなオリジナリティに溢れた魅力的な研究成果を目指し,引き続き各グループで協力しながら充実した研究活動を継続してければと思います.
2014年度後期もどうぞよろしくお願いします.

第381回 2014年度前期全体ゼミ,終了しました

2014.07.29

7月22日(火),29日(火)に開催した修論中間発表会も終了し,今日で2014年度の前期全体ゼミは終了しました.

修論中間発表会は,前期の研究活動の成果がよく表れた発表会だったと思います.
進捗状況は人によって違いますが,研究がよく進んでいる人は夏休み期間を利用して論文の執筆を進め,学会誌への論文投稿を検討したり,より難易度の高い研究課題にチャレンジするなど,研究のまとめ方を意識しながら進めていくとよいでしょう.
また,研究成果が出揃っていない人は,夏休み期間中にシステム開発や実験をできるだけ進め,修論のおおよその内容を固めてしまいましょう.修士論文の目次を作成して,研究全体の流れを確認するのもよいと思います.

今年度のシステムサイバネティクス専攻主催の修士論文中間発表会は11月7日(金)に予定されています.
毎年恒例の自己評価用のチェックリストを以下にまとめておきますので,各自,中間発表に向けて,もう一度,よく研究内容を精査しておくとよいでしょう.
M2のみなさん,中間発表,おつかれさまでした!

1.研究題目は研究の特徴や魅力を端的に表しているか
2.研究の必要性はクリアか
3.研究目的は明確で説得力があるか
4.従来研究のサーベイは十分か
5.従来研究の問題点が明確に示されており,解決すべき研究課題が明示されているか
6.研究の新規性,オリジナリティが明確になっているか
7.実験結果の再現性,一般性,普遍性は十分か
8.研究結果は従来研究の結果と比較して魅力的か
9.目的に挙げた研究課題が解決されているか
10.結論は明確か

昨年に続いて今年の前半も投稿していた学術論文が数多くアクセプトされ,2014年の学術雑誌論文は7月末時点で10編と充実した研究活動を行うことができました.
このあと,8月7日(木),8日(金)のオープンキャンパスなどいくつかの予定を残していますが,全体ゼミは夏休みに入ります.
夏休み期間中は,各自の状況に合わせてそれぞれ有意義な時間を過ごすとよいでしょう.
大学院受験予定のみなさんは,夏の誘惑に負けることなく8月20日(水),21日(木)の入試に向けてがんばってください!

ではみなさん,良い夏休みを!

第380回 博士学位論文審査

2014.07.22

博士学位の取得は,大学・高専等の教育研究機関,国・地方自治体などの公的研究機関,大企業の研究所などの研究職への就職を希望している人にとっては特に重要で,最近では博士学位取得が採用の必要条件になっているところもあります.

現在,D3の小島重行さん,竹村和紘さんの博士学位論文審査が進行中です.
本学大学院工学研究科の「学位申請の基準」は以下のページに公開されています.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/eng/edgs/p_ddd4b4.html

本研究室が所属するシステムサイバネティクス専攻の課程博士の場合,審査の必要条件は,
・学会誌等学術雑誌論文(ジャーナル論文)2編
・国際会議発表論文(カンファレンス論文)1編
を発表していること(掲載決定を含む.投稿中は除く)です.
(この基準を上回るような研究業績を挙げている場合には,早期修了申請の可能性もあります.)

小島さん,竹村さんは先日行われた博士論文作成着手審査と予備審査に合格し,現在,本審査が開始されました.
最終的な博士学位論文審査会(公聴会)は平成26年8月21日(木)に予定しています.

日時: 平成26年8月21日(木) 13:00-15:00(予定)
場所:広島大学大学院工学研究科中会議室 A1-141
(1) 竹村和紘:人間の主観的力知覚モデルの提案と自動車操作系への応用
(2) 小島重行:体表脈波センシングシステムの開発と自動車シートへの応用

二人ともこの数年間の研究成果をまとめたもので,いずれも素晴らしい内容の学位論文です.
公聴会は一般公開されておりだれでも聴講可能ですので,興味のある方はぜひお越しください.

第379回 卒論中間発表会2014

2014.07.15

7月8日,15日の2日間,2014年度の卒論中間発表会を開催しました.

生体システム論研究室では,毎年7月に卒論中間発表会を行っています.
4年生の卒論テーマが決まったのが4月で,実質的に研究テーマに取り組み始めたのは5月頃からですので,7月前半での中間発表会は時期的にはかなり早い(無謀な?)設定ですが,研究室配属後の前期の研究活動目標として最適であり,8月の大学院入試受験者にとっては院試準備に向けてのひとつの区切りとなります.

発表してくれた荒川 剛君,有國 文也君,江藤 慎太郎君,尾倉 侑也君,岸下 優介君,坂本 一馬君,高橋 啓太君,藤澤 昂征君,三戸 景永君の9名全員,驚くような研究成果を披露してくれ,素晴らしい中間発表会となりました.
全力で取り組んだ成果が,発表態度や話し方にも目に見える形で表れており,非常に感心しました.

各自,自分に研究発表に対して満足できた点,課題点などいろいろあるかと思いますが,今回の自分の発表内容を精査し,今後の課題や目標をよく整理しておくとよいでしょう.
もちろん,各グループの先輩たちの助けがなかったらこれだけの発表はできなかったのではと思います.
指導をしてくれた先輩たちに感謝するとともに,今回の経験を次回の発表に活かせるよう,引き続きがんばってください.

4年生から大学院にかけての数年間は,新しい知識を面白いように吸収できる特別な時期だと思います.
研究を始めたばかりの4年生にとっては新しい知識だけでなく,ものごとを主導的に進めていくのに必要な実行力を身につける絶好のチャンスでもあります.
より高いレベルを目指して積極的に行動していくとよいでしょう.

4年生のみなさん,おつかれさまでした!

第378回 論文の書き方

2014.07.08

先日,MEグループのメンバーが参加し研究発表を行った第53回日本生体医工学会大会(2014年6月24~26日)において,教育シンポジウム「論文を投稿しよう ― 書き方,多重発表や多重投稿,著作権,利益相反」が開催されました.
http://www.congre.co.jp/jsmbe53/index.html
http://www.congre.co.jp/jsmbe53/pdf/pr03.pdf

ちょうど研究室では,博士課程前期,後期の学生が学術論文の作成に取り組んでいます.
また学部4年生も,今後,卒業論文や学会発表の予稿作成に取り組むことになります.
教育シンポジウムで使用された以下の資料が論文作成に役立つと思います.

■生体医工学分野でアクセプトされる論文を書くには
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmbe/52/1/52_51/_article/-char/ja/
■モノ作り論文~構成から失敗体験まで~
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmbe/52/1/52_58/_article/-char/ja/

論文作成に必要となる基本的な作文技術については,学習院大学名誉教授で物理学者の木下是雄先生の 「理科系の作文技術(中央公論新社, 1981)」によくまとめられています.1981年に出版された本ですが,現在でも毎年重版を重ねています.
http://www.amazon.co.jp/理科系の作文技術-中公新書-624-木下-是雄/dp/4121006240
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2008/09/post-0989.html
http://cyblog.jp/modules/weblogs/15140
http://www.eng.kagawa-u.ac.jp/~suzuki/lecture/wordsmanship_suzuki.pdf

理系で仕事をする人にとって,論文作成は非常に重要な技術です.
他にもさまざまな論文作成に関する書籍や解説がありますので,学生の間に基本的な作文技術,論文作成技術を身に付けるとよいと思います.

第377回 広島大学オープンキャンパス2014

2014.07.01

2014年度の広島大学オープンキャンパスは,8月7日(木),8日(金)に開催されます.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/nyushi/opencampus/campus-guide/
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/20152/dir_id/62

今年度も生体システム論研究室は4つの研究グループごとにデモンストレーションを用意し,私たちが取り組んでいる研究の一部をできるだけわかりやすく紹介します.

8月7日(木) A1棟5階西ウィング:筋電グループ,A-lifeグループ
8月8日(金) A1棟5階西ウィング:生体グループ,MEグループ
両日とも,10:30, 11:30, 13:30, 14:30, 15:30にデモンストレーションを行う予定です.

研究室へのアクセスは以下のページをご参照ください.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/access
http://www.hiroshima-u.ac.jp/add_html/access/ja/saijyo7.html
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/access/higashihiroshima/

本学工学部への入学を考えている高校生はもちろん,大学院工学研究科システムサイバネティクス専攻への入学を希望している方,工学部第二類の 1〜3年生など,本研究室に興味を持ってくださっているすべての方々の参加を歓迎します.
当日は,研究室生活や研究内容に関する質問,進学相談なども受け付けます.

以下のページには,昨年度のオープンキャンパスの開催録を紹介しています.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/12374
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/12373
今年度も活気のあるオープンキャンパスにできればと思います.
多くの方々のご参加をお待ちしています.

第376回 科学研究費

2014.06.24

生体システム論研究室では,広島大学から支給される運営費交付金だけでなく,学外から多額の研究費をいただいて研究活動を行っています.
中でも,文部科学省と日本学術振興会の助成事業である科学研究費は,専門家による厳しい審査(ピアレビュー)を経て採否が決定される重要な研究費です.
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/main5_a5.htm
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/

今年度も,4つの研究グループの研究テーマに関連して,以下の科研費の交付を受けました.

■文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究(研究領域提案型)(H25-H26)
新生児運動非接触計測法とGeneral Movements診断支援システムの開発
研究代表者:辻 敏夫

■日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B)(一般)(H25-H28)
人側/装置側の両者の力触覚機能向上による新しい医用力覚呈示システム
研究代表者:栗田 雄一,研究分担者:辻 敏夫

■日本学術振興会科学研究費補助金 挑戦萌芽(H25-H27)
マウス脳で人間のニオイ感覚を予測する:生物模倣型自動官能検査法の提案
研究代表者:辻 敏夫,研究分担者:栗田 雄一

■日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C)(H26-H28年度)
筋シナジーモデルに基づく5指駆動型電動義手制御法の提案と筋電義手処方支援
研究代表者:陳 隆明,研究分担者:辻 敏夫

■日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C)(H26-H28年度)
誤認識を利用した音声操作型環境制御装置:Bio-remoteの提案と障害者支援
研究代表者:芝軒 太郎,研究分担者:辻 敏夫

■日本学術振興会科学研究費助成事業 若手研究(B)(H26-H28)
選択的注意が嗅感覚を変える:マウス実験に基づく嗅覚系モデルと嗅感覚予測法の提案
研究代表者:曽 智

■日本学術振興会科学研究費助成事業 若手研究(B)(H26-H28)
ベル型時間関数発生器に基づく義手軌道生成モデルの提案と筋電義手処方支援の実現
研究代表者:中村 豪

■日本学術振興会特別研究員奨励費(H25-H26)
血管新生を実現可能な超音波血管治療法の提案と動脈硬化度診断支援システムの開発
研究代表者:平野 陽豊

■日本学術振興会特別研究員奨励費(H26-H27)
パーキンソン病診断支援を目的とした自律神経活動を評価可能な血管力学モデルの提案
研究代表者:平野 博大

厳しい経済情勢にもかかわらず,これらの研究費によってさまざまな実験装置や研究資材を購入したり,国内/国外の学会に参加することができるのは非常にありがたいことです.
私たちは,これらの研究費の原資が国民の税金で賄われていることを忘れずに,研究費を決して無駄にすることがないよう気を引き締めて研究に取り組んでいく責任があります.
そして,これらの研究費に見合った研究成果を社会に還元するため,高いレベルの学術性と実用性を兼ね備えた研究を推進していきたいと考えています.

第375回 全体ゼミではじめての研究発表

2014.06.17

6月10日,17日に開催した全体ゼミで,4年生の荒川 剛君,有國 文也君,江藤 慎太郎君,尾倉 侑也君,岸下 優介君,坂本 一馬君,高橋 啓太君,藤澤 昂征君,三戸 景永君が研究発表を行いました.
全員,堂々とした発表で,はじめての全体ゼミ研究発表ということをまったく感じさせない素晴らしい内容でした.
全力で発表準備に取り組んだ成果がよく表れていたと思います.

全体ゼミで発表を行う目的は以下のような点にあります.

◆研究発表の組み立て方を学ぶこと
◆プレゼンテーション用スライドの作成法を学ぶこと
◆プレゼンテーションでの話し方を学ぶこと
◆人に説明できるレベルにまで研究テーマの理解度を深めること
◆発表できるレベルまで研究を進めること
◆大勢の前で評価されながら研究発表を行うという経験を積むこと
◆予想していないような質問にも対応できる力を養うこと

発表者はそれぞれの項目に対する達成度を自己評価しておくとよいでしょう.

研究発表において大切なことは,研究に対する熱意を示すことと自分の能力の高さをアピールすることだと思います.
大きな声で聴衆に語りかけるような発表態度や充実した実験結果,準備に手間をかけたきれいで分かりやすいスライドには発表者の熱意を感じますし,発表や質疑応答の中に能力の高さが表れているような人には大きな魅力を感じます.

毎回,前回より良い発表を目指して少しずつがんばっていくとよいでしょう.
次回の発表も期待しています!

第374回 学会発表

2014.06.10

本研究室では学会活動に積極的に取り組んでおり,国内外で開催される学術講演会において毎年30〜40件の学会発表を行っています.

学会にはその分野の専門家や他大学の研究者が数多く参加しており,貴重な意見や最新の情報を得ることができます.
また,若手研究者や学生にとっては自分自身を成長させるための大きな経験にもなり,外部の研究機関の研究者と知り合いになって自分の世界を拡げるチャンスでもあります.

5月から7月にかけて,研究室のメンバーが以下の学会で研究発表を行います.

 ・ International Digital Human Modeling Symposium 2014
    (氣比田晃士君発表)

 ・ 第58回システム制御情報学会講演論文集
    (櫻田浩平君発表)

 ・ 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2014
    (中村豪君,氣比田晃士君,佐藤純平君,石川敬明君,大鶴佳秀君,
    渡橋史典君,西川愼也君発表)

 ・ Eurohaptics 2014
   (大鶴佳秀君発表予定)

 ・ 第53回日本生体医工学会大会
    (松原裕樹君,松本遼君発表予定)

 ・ The C. elegans Development, Cell Biology, and Gene Expression Topic
    Meeting in association with the 6th Asia-Pacific C. elegans Meeting
     (西川愼也君発表予定)

前半の3つはすでに終了し,発表者にとって非常に良い経験になったようです.
残りの発表予定の人も,できるだけ魅力的な学会発表を目指してがんばってください!
研究がある程度進んだ人は,学会発表を検討してみるとよいと思います.

第373回 広島県未来チャレンジ資金:大学院博士課程で高度な知識を身につけたい方へ

2014.06.03

今年度も広島県未来チャレンジ資金の募集が行われています.
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/72/challenge-koubo.html
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/column/archives/column339.html

対象者は博士課程後期修了後,広島県内企業等に就業しようとする方(現在,すでに就業しており,引き続いて県内にて就業する方を含む)で,すでに在学している博士課程学生も応募対象に含まれます.

支給対象は入学金/授業料/通学のため転居した場合の賃借料で,貸付限度額は月額10万円(3年間)です(授業料のみであれば,月額約4.5万円が上限).
なお,課程修了後,9年間の内8年間以上を広島県内企業に就業した場合は全額返還免除となります.
本研究室からは,D3の竹村 和紘さんがこの制度を利用しています.

今年度の申請期限は平成26年6月30日です.希望される方は生体システム論研究室までお問い合わせください.

第372回 Taoyaka Program

2014.05.20

広島大学では,優秀な学生をグローバルに活躍するリーダーへと導くことを目的として,博士課程前期・後期一貫(5年制)の学位プログラムである博士課程教育リーディングプログラム「たおやかで平和な共生社会創生プログラム」を2013年度から開始しました.

広島大学大学院 リーディングプログラム機構
「たおやかで平和な共生社会創生プログラム」
http://taoyaka.hiroshima-u.ac.jp/index.html
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10810

本プログラムは,総合的な地域課題の解決に挑戦し地域文化を創生する「文化創生コース」,条件不利地域のニーズに応じた技術開発を実行できる人材を養成する「技術創生コース」,複合的な地域社会の課題を発掘,分析し,実装まで導く人材を養成する「社会実装コース」の3コースから構成されており,生体システム論研究室は「技術創生コース」を担当しています.

本プログラムの大きな特徴は,学生の生活や活動の支援を積極的に行い,学生が学修に専念できる環境を整備している点にあります.
プログラムに在籍する学生は以下のような支援を請けることが可能です.

(1) 就学奨励金の支給(月額18〜20万円予定)

(2) 学生宿舎の提供

(3) 研究助成金,学会発表支援金,海外インターンシップ助成金など就学上必要となる経費の支給

http://taoyaka.hiroshima-u.ac.jp/student-life/student-support.html

「たおやかで平和な共生社会創生プログラム」では,平成26年10月及び平成27年4月入学生を募集しています.
出願書類提出期間: 平成26年5月23日〜30日
入学を希望される方は本研究室までお問い合わせください.

第371回 生体システム論研究室歓迎会2014

2014.05.13

4月28日(月)に新しく研究室に配属されたみなさんを迎え,恒例の生体システム論研究室歓迎会を開催しました.
当日は社会人Drの西川一男さん,竹村和紘さん,岡原重幸さんも参加され,全員でたいへん楽しい時間を過ごすことができました.
幹事を務めてくれたM1の中島翔太君,西川愼也君,ごくろうさまでした!

2014年度の研究室メンバーは,学部4年生9名,大学院博士課程前期13名(M1: 7名,M2: 6名),博士課程後期8名,博士研究員1名,秘書1名,教員3名で,計35名となりました.

研究室内には筋電グループ,ME(メディカルエンジニア リング)グループ,A-life(人工生命)グループ,ヒューマンモデリンググループという4つの研究グループがあり,グループリーダ,副リーダを中心として各メンバーが役割を分担し,全員で協力しながら研究室を運営しています.
生体システム論研究室では,極めて巧みで高度な生体機能の特徴を電気電子・システム・情報工学の立場から解析・モデル化するとともに生体システム特有のメカニズムに基づいた新しい医療福祉機器,産業機器の開発を目指しており,4つの研究グループが取り組んでいるさまざまな研究テーマは一つの大きな研究の構成要素であり,研究室メンバー全員で一つの研究テーマに取り組んでいると考えています.

今年度も研究室メンバー全員でよく協力し,高いレベルの研究成果を目指して活動を継続していければと思います.

第370回 研究会2014

2014.04.22

生体システム論研究室では,共同研究者の方々とともに各研究テーマごとの研究会を開催しています.
共同研究者は他学部・他大学の先生方や企業,公的研究機関等の研究者で,その専門分野も工学にとどまらず医学や保健福祉,生物学など多岐にわたっています.
今週から2014年度の研究会を開始しますが,今年度も以下の5つの研究会の開催を予定しています.

■筋電義手・バイオリモート研究会
■血管弾性研究会
■メディカル・データ・マイニング(MDM)研究会
■自動車研究会
■A-Life研究会

筋電義手・バイオリモート研究会は発足当時のバイオリモート研究会時代から数えて通算60回(筋電義手研究会は30回),血管弾性研究会は50回,MDM研究会は47回開催しています.
自動車研究会とA-life研究会は通算回数は不明ですが,年数回の開催をすでに10年くらい続けています.
いずれも各分野の専門家の先生方と交流ができ,研究会を通じて学界や社会に関する最新の情報を得ることもできる貴重な機会です.

研究会で発表する際には,研究室外の方にもわかりやすく,かつ説得力のあるストーリを組み立てる必要があり,研究発表の良い訓練になると思います.
4年生のみなさんは最初は緊張すると思いますが,慣れれば落ち着いて発表できるようになるでしょう.
各分野の専門家の方々と堂々とディスカッションできるようになれば,それだけ力がついた証拠です.

各研究会とも学問領域の境界を超えた学際的な研究に取り組んでおり,産学連携/学学連携活動を通じて有意義な研究成果を世の中に発信していければと考えています.

第369回 2014年度全体ゼミ発表評価アンケート

2014.04.15

生体システム論研究室では,毎週開催されるの全体ゼミで学生が自分の研究成果に関する発表を行っています.
発表者はプロジェクターを用いて,研究目的,内容,進捗状況,結果,考察などについてプレゼンテーションを行い,一方,聴講者はそのプレゼン テーションを評価します.
評価の方法はアンケート形式で,評価項目は以下のとおりです.

  1. 視聴覚・情報機器の使い方は効果的でしたか
  2. 発表者の声,話し方は聞き取りやすかったですか
  3. 理解すべき重要な箇所が強調されるなど,発表の説明はわかりやすかったですか
  4. 発表に対する発表者の熱意を感じましたか
  5. 研究内容は興味深いものでしたか
  6. 前回の発表からの進展に満足しましたか
  7. 総合的に判断して,この発表に満足しましたか

コメント(自由記述)

1〜7の項目に対しては4点,3点,2点,1点,0点の5段階評価としていますので,合計点は28点満点です.
全体ゼミ終了後,全員のアンケート結果を集計して,全評価者による評価合計点の平均点(発表者本人の自己採点分は除く)を計算し,これを各発表者の総合得点としています.
おおむね得点率80%(28点満点ですから22.4点)以上が,優れた発表の目安です.
発表者には総合得点および得点率とともに,記入者名を削除したアンケート結果をフィードバックします.
また発表内容をまとめた全体ゼミの議事録の中で,高得点を獲得した優秀発表者を各学年ごとに表彰しています.

  1. 発表者に聴講者の感想や意見をフィードバックし,発表内容,研究内容を改善するための手掛かりを与えること
  2. 聴講者に緊張感のある積極的な聴講を促すとともに,的確な質問やコメントを行うための能力を訓練すること

聴講者に緊張感のある積極的な聴講を促すとともに,的確な質問やコメントを行うための能力を訓練すること

全体ゼミでの発表と聴講は自分の力を高めるための絶好の機会であり,はじめは戸惑うと思いますが1年後には必ずその成果が表れます.
発表者は得点率80%以上の上位入賞を目指して,また聴講者は鋭く有意義なコメントができるよう,互いに敬意と思いやりの気持ちを忘れることなく真剣に取り組むとよいでしょう.
今年度もがんばってください!

第368回 生体システム論研究室ホームページ2014

2014.04.08

研究室ホームページを2014年度バージョンに更新しました.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/

生体システム論研究室ではホームページを活用して研究室に関する情報をできるだけ多く発信したいと考えており,トップページの左端に以下の7つのメニューを用意して定期的に掲載内容を更新をしています.

■What’s new:

最新のニュースやお知らせ

■Research topics:

研究紹介,グループ紹介,共同研究

■プロジェクト:

過去・現在の研究プロジェクト

■メンバー:

教員・職員,共同研究者,研究協力者,博士研究員,大学院生,学部生

■研究業績:

学術雑誌論文,国際会議論文,国内講演会発表論文,解説・著書,学位論文,招待講演,受賞情報,記事,放送,展示会・見学会,特許

■学会活動:

学会や社会での活動

■Column:

全体ゼミ議事録に掲載したコラム

研究室ホームページの作成・管理・運営は,昨年度から引き続きD2の平野博大君が担当してくれています.
全体ゼミ議事録でお知らせしたニュースのうち公開可能な情報は平野君がホームページにアップしてくれ,ホームページ自体が研究室のインターネットアーカイブとして機能しています.

特に,研究業績のページではこれまでに発表した研究論文(学術雑誌論文,国際会議発表論文),解説・記事,book chapterなどの情報を閲覧することが可能で,生体システム論研究室の過去の研究成果の全貌をオンラインで参照することができます.
大部分の研究論文はPDFをダウンロードすることも可能ですので,研究室に新加入したメンバーにとっては自分の研究テーマに関連する過去の論文を調べる際にたいへん便利です.
検索機能は設けていませんが,たとえば,
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/international-journal-papers
内でキーワードで検索すれば,そのキーワードを含むすべて学術論文を探すことができます.
また,Googleで検索ワードの後にsiteを指定して,
EMG site:www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/publications
のように検索すれば,「EMG」というワードを含むすべての掲載情報を一覧することができます.

また研究室外の方も自由に閲覧可能ですので,生体システム論に関連した研究に取り組んでおられる方々の参考になればと考えています.

本ホームページに関してお気づきの点,修正点等の情報があれば,平野博大君までお知らせください.
今年度もさまざまな研究室情報をお伝えできればと思っています.

第367回 平成26年度(2014年度)のスタート

2014.04.02

去る3月23日に平成25年度(2013年度)広島大学学位記授与式(卒業式)が行われ,本研究室からは博士課程前期 9名,学部 8名の計17名が修了/卒業しました.

博士課程前期修了生には修士(工学)の学位が授与されました.
修了生のうち,中村 豪君,早志 英朗君は博士課程後期に進学し,博士学位を目指して研究活動を続けます.
宮本 健太郎君,伊藤 達也君,伊藤 雅史君,高間 蓮成君,福地 智宏君,末田 大和君,清岡 雅弘君は,就職のためそれぞれの勤務地に向かいました.

学部卒業生には学士(工学)の学位が授与され,西川 愼也君,渡橋 史典君,中島 翔太君,松本 遼君,松原 裕樹君,石川 敬明君,大鶴 佳秀君の7名は本学大学院工学研究科博士課程前期に進学しました.
近藤 雅也君はしばらくの間,東京の産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センターで研究を行います.

また特任助教を務めていた芝軒 太郎先生は,茨城大学大学院理工学研究科に助教として赴任されました.

全員,それぞれの道で活躍されることを祈ります.

研究室を離れる人たちとちょうど入れ替わるようにして,新しいメンバー10名が本研究室に加入しました.

まず博士課程後期に広島大学病院 臨床工学部門の岡原重幸さんが入学されました.
岡原さんは臨床工学士として体外循環等の研究に取り組んでこられましたが,今年度から本研究室の一員として博士学位の取得を目指すことになりました.

また,新たに9名の4年生が研究室に配属されました.岸下 優介君,尾倉 侑也君,江藤 慎太郎君,荒川 剛君,坂本 一馬君,有國 文也君,高橋 啓太君,三戸 景永君,藤澤 昂征君です.

今年度も将来有望な素晴らしいメンバーが集まってくれました.
最初はいろいろと戸惑うこともあるかと思いますが,遠慮せず何事にも積極的に取り組んでいくとよいでしょう.
研究生活を通じて,新しい経験が力となって蓄積されていくことを実感できると思います.
院生,共同研究者のみなさん,サポート,よろしくお願いします.

2014年度の研究室メンバー構成は,教員3名,秘書1名,博士研究員1名,博士課程後期学生8名,博士課程前期学生13名,学部生9名の計35名となります.
今年度もメンバー全員が切磋琢磨しながらオリジナリティに溢れた魅力的な研究活動を展開し,少しでも世の中のためになるような研究成果を発信していければと思います.

平成26年度(2014年度)もどうぞよろしくお願いします.

第366回 平成25年度全体ゼミは今日で終了しました

2014.02.28

2月27日(木)の卒業論文発表会,2月28日(金)の修士論文発表会とも無事終了 し,今日で平成25年度の全体ゼミも終了です.

今年度の卒業論文発表会は2月27日(木)に行われ,本研究室からは4年生8名が卒業研究内容を発表しました.
1年間,全力で取り組んだ研究成果がよくあらわれた卒論発表で,研究内容,プレゼンテーション,質疑応答とも素晴らしかったと思います.
発表者と研究題目は以下のとおりです(発表順).

西川 愼也
連結型ロボットを用いた線虫(Caenorhabditis elegans)の化学走性モデル構築法

渡橋 史典
バーチャルリアリティを利用した相互学習型筋電義手トレーニングシステム

中島 翔太
General Movements評価のためのマーカレス新生児運動モニタリングシステム

松本 遼
オシロメトリック法に基づく血管弾性推定法の提案と血管内皮機能評価への応用

松原 裕樹
対数線形化末梢血管粘弾性モデルを用いた電気刺激に対する交感神経活動

石川 敬明
電気的筋肉刺激を利用した重量感呈示

大鶴 佳秀
力覚重畳呈示技術を用いた腹腔鏡手術用トレーニングシステムの開発

近藤 雅也
筋負担量を考慮したインタフェースデザイン手法の提案

次に,2月28日(金)の修士論文発表会では以下の9名が発表を行いました.
全員,魅力的な研究内容で,修士最後にふさわしい発表内容でした.

宮本 健太郎
A Cameraless Behavioral Analysis System for a Small Fish Based on Ventilatory Bioelectric Signals
(小型魚類の呼吸波を用いたカメラレス行動解析システムの提案)

早志 英朗
A Novel Recurrent Neural Network with Dimensionality Reduction Based on Time-series Discriminant Component Analysis
(時系列判別成分分析に基づく新しい次元圧縮型リカレントニューラルネット)

中村 豪
A Training System for MYOBOCK Hand in a Virtual Reality Environment
(MYOBOCK操作を目的としたバーチャルトレーニングシステム)

伊藤 達也
An Interactive Training System for Brain-Machine Interface
(ブレイン・マシン・インタフェースのための相互学習型トレーニングシステム)

伊藤 雅史
A Diagnostic Support System for Evaluating Autonomic Nervous Function of Patients with Parkinson’s Disease Using the Head-up Tilt Test
(Head-up tilt 試験を利用したパーキンソン病患者の自律神経機能診断支援システムの開発)

高間 蓮成
Assessment of Lower-limb Vascular Endothelial Function Based on enclosed zone Flow-mediated Dilation
(ezFMDを利用した下肢血管内皮機能評価)

福地 智宏
Development of a Palpable Continuous Sphygmomanometer Using Electromagnetic Induction
(電磁誘導を利用した触診可能型連続血圧計の開発)

末田 大和
Surgical Grasping Forceps with Sensorimotor Enhancement Capability
(低侵襲手術用把持型の触知覚向上デバイス)

清岡 雅弘
Force Display of a Palpation Motion by Using the Haptic Enhanced Reality Method
(力覚重畳技術を利用した柔軟物体のなぞり感呈示)

各自,自分自身の研究内容をもう一度,よく精査し,進学する人は今後の研究課題を,卒業する人は後輩に引き継ぐ研究課題をまとめておくとよいでしょう.
すべての研究テーマが,今後,さらに発展することを願っています.

今日で2013年度の全体ゼミは終了しましたが,2014年度卒業研究テーマ説明会が3月4日(火)に,研究室公開(オープン・ラボ)が3月6日(木)に予定されています.
また,3月17日(月)には新しい4年生が研究室に配属され,新年度に向けての活動を開始します.
4月1日(火)には,2014年度第1回全体ゼミを行なう予定です.

2013年度は広島大学大学院工学研究院建物リニューアルに伴う新研究室への引越しに始まり,あっという間の一年でした.
研究室は非常にきれいになり,気持ち よく研究活動を行うことができました.
新しいプロジェクトや共同研究も順調で,良い1年だったと思います.
研究室メンバーや研究協力者の皆様等,生体システム論研究室の運営に関わってくださったすべての方々に改めて御礼申し上げます.

来年度も引き続き,どうぞよろしくお願いします!

第365回 一周忌

2014.02.18

月日が経つのは早いもので,昨年2月の建国記念日の連休中に木原大輔君が亡くなってから1年が過ぎました.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10791

2月11日に,遠方から駆けつけてくれた卒業生を含む研究室の代表13名が一周忌のお参りに木原君の実家を訪れました.
木原君の修士論文の内容が計測自動制御学会論文集に掲載されたことなどをご報告するとともに,ご家族と一緒に木原君の思い出話に花が咲き,よき家族,よき友人に恵まれた故人を偲ぶことができました.

ここに改めて故木原大輔君のご冥福をお祈りします.

第364回 第50回血管弾性研究会と医学研究実習インプレッシブ賞

2014.02.06

1月22日(水)に第50回血管弾性研究会を開催しました.
2001年に研究会をスタートしてから14年目に入り,第50回という節目の会となりました.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/12394

今回の研究会では,PDの平野 陽豊君,M2の伊藤 雅史君,B4の松原 裕樹君,医学部医学科4年の鍵山 義斗君の4名が研究発表を行い,大学院医歯薬保健学研究院の吉栖 正生先生,中村 隆治先生らと有意義なディスカッションを行うことができました.

鍵山君は,医学部の必修科目「医学研究実習」で,昨年10月から生体システム論研究室に滞在しており, 昨年度に藤川皓基君が取り組んでいた研究を発展させ,血管内超音波検査装置IVUSを利用した血管インピーダンス評価の研究を行いました.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/10790

2014年1月29日(水),30日(木)に,医学研究実習発表会が広島大学霞キャンパス内の広仁会館で開催され,鍵山君は見事に医学研究実習インプレッシブ賞を受賞しました!
おめでとうございます.

今後も血管弾性研究会や医学研究実習を通じて,広島大学における医工連携研究を推進していければと思います.

第363回 2013年度卒業論文・修士論文発表会

2014.01.21

卒業論文・修士論文発表会まであと1か月余り,いよいよラストスパートの時期になりました.
次回の全体ゼミから発表練習が始まります.

発表準備を行う前に,
 ・研究の意義・目的,
 ・従来研究とその問題点,
 ・自分の研究のセールスポイント(新規性・有用性),
 ・何ができたのか,
 ・今後の課題
などについてよく整理し,簡潔に説明できるようまとめておきましょう.

また発表スライドを作成する際には,発表のストーリが分かりやすく,かつ説得力があるかどうか,事前によく確認しておくとよいでしょう.

2013年度の卒業論文発表会は2月27日(木)に,修士論文発表会は2月28日(金)に行われます.
学生生活の総決算にふさわしい内容の発表となるよう,ゴールまでもう一息,がんばってください!

第362回 2014年,今年もよろしくお願いします!

2014.01.14

今日から2014年の全体ゼミを開始しました.
今年も2月末まで,修士論文,卒業論文の作成と論文発表会(卒業論文発表会は2月27日,修士論文発表会は2月28日)が予定されており,1年でもっとも忙しい時期に入ります.
各自,体調には十分に気をつけながら,早め早めのスケジュールで論文作成等を進めていきましょう.
学会の論文誌に掲載されるような完成度の高い研究論文の完成を目指して,最後までがんばってください!

年末になって,以下の学会発表を行った呉工業高等専門学校電気情報工学科の平井 勇大君に電気学会中国支部から奨励賞が授与されるというニュースが届きました.

Arduinoを利用した水質バイオアッセイデータ集約システムの提案
平井 勇大,平野 旭,曽 智,辻 敏夫
平成25年度(第64回)電気・情報関連学会中国支部連合大会講演論文集, pp. 410-416, 2013.

平井君は本研究室のOBで呉工業高等専門学校で助教をつとめている平野 旭先生の研究室の学生です.
今回の受賞は平野先生の研究・教育活動の成果でもあり,素晴らしいです.

本年も,学会賞を授与されるくらいの高いレベルの研究成果を目指して活動していければと思います.
2014年もよろしくお願いします!

第361回 Happy Xmas 2013

2013.12.24

12月24日に第28回全体ゼミを行い,2013年の全体ゼミはすべて終了しました.
今年は工学研究科A1棟リニューアルに伴う研究室の引越しがあり,その準備や後片付けも含め慌しい1年でしたが,きれいな新研究室が完成し清々しい気持ちで新年を迎えることができそうです.
以下,2013年の生体システム論研究室の研究業績をまとめておきます.

学術雑誌論文: 13編(掲載決定を含む)
国際会議論文: 15編(掲載決定を含む)
国内学会発表: 16件
招待講演: 8件
受賞: 8件
特許: 登録 2件,出願 3件

今年も昨年に続き,研究室全体としても,また研究室メンバー一人一人にとっても,充実した一年になったと思います.
これも,研究室スタッフ,学生諸君,多くの共同研究者・研究協力者の皆様をはじめ,本研究室を支えてくださったすべての人たちのおかげと思います.
ここに改めて御礼申し上げます.

来年も研究室メンバーにとって,また本研究室に関わってくださっているすべてのみなさんにとって良い年になりますように.
2014年もどうぞよろしくお願いします.

We wish you a merry Christmas and a happy new year!

第360回 広島大学エクセレントスチューデントスカラシップ

2013.12.17

平成25年度の「広島大学エクセレントスチューデントスカラシップ」成績優秀学生表彰受賞者が決定しました.

今年度は本研究室からD3の竹村和紘さん,D1の平野博大君がエクセレントスチューデントに選出されました.
https://momiji.hiroshima-u.ac.jp/momiji-top/life/keizaishien/seisekiyushu.html

広島大学エクセレント・スチューデント・スカラシップは平成18年度から開始された広島大学独自の奨学制度で,学生の勉学意欲の向上,優秀な人材の輩出などを図ることを目的とし,学業成績,学術活動等において優秀と認められる学生を成績優秀学生として表彰する制度です.

大学院生の場合は,前年度の研究業績が評価の対象となります.
「研究業績」とは,
・学術雑誌掲載論文
・国際会議発表
・国内学会発表
・著書
・受賞
・特許
などを指し,これらを点数化することによって上位得点者が選出されます.
また,学部生の表彰はGPAを評価していましたが,「広島大学フェニックス奨学制度」に移行することとなり,4年制学部では平成22年度,6年制学部では平成24年度をもって終了しました.

本研究室のエクセレントスチューデント受賞者は以下の通りです.

平成18年度成績優秀学生: 糠谷 優之,谷口 早矢佳,朴 宗仁
平成19年度成績優秀学生: 羽田 昌敏,島 圭介,朴 宗仁
平成20年度成績優秀学生: 島 圭介
平成21年度成績優秀学生: 曽 智,寺脇 充
平成22年度成績優秀学生: 芝軒 太郎
平成23年度成績優秀学生: 小島 重行
平成25年度成績優秀学生: 竹村 和紘,平野 博大

エクセレントスチューデントスカラシップの募集は毎年10月頃に行われます.
十分な研究成果が得られた人は積極的に論文投稿や学会発表を行うとよいでしょう.

第359回 第46回日本人間工学会中国・四国支部大会に参加しました

2013.12.10

12月8日(日)にサテライトキャンパスひろしま(広島市)で開催された第46回日本人間工学会中国・四国支部大会に参加しました.

日本人間工学会中国・四国支部は,本研究室の前身でもある旧人間工学研究室がその設立と運営に深く関わってきた学会です.
今年度は広島市開催ということもあり,多くの研究室メンバーが参加しました.
http://www.ergonomics.jp/local-branch/chugoku-shikoku/conference/2013/index.html

本研究室から今年度は以下の5件の研究発表を行いました.

共鳴を利用した背部体幹直接音センシングシステムの開発
小島 重行,前田 慎一郎,青井 幸佑,小倉 由美,藤田 悦則,村田 幸治,亀井 勉,辻 敏夫,金子 成彦,吉栖 正生
第46回日本人間工学会中国・四国支部大会講演論文集,pp. 24-25, 2013.

人間の主観的な反力知覚モデルを用いた感性評価 −ステアリングホイール操作系への適用−
竹村 和紘,山田 直樹,新部 忠幸,岸 篤秀,西川 一男,農沢 隆秀,栗田 雄一,辻 敏夫
第46回日本人間工学会中国・四国支部大会講演論文集,pp. 105-106,2013.

対数線形化末梢血管粘弾性モデルを用いた電気刺激に対する自律神経活動評価
松原 裕樹,松岡 玄樹,福地 智宏,平野 博大,平野 陽豊,栗田 雄一,鵜川 貞二,中村 隆治,佐伯 昇,河本 昌志,吉栖 正生,辻 敏夫
第46回日本人間工学会中国・四国支部大会講演論文集,pp. 74-75, 2013.

オシロメトリック法に基づく血管粘弾性の推定
松本 遼,高間 蓮成,伊藤 雅史,平野 博大,平野 陽豊,栗田 雄一,鵜川 貞二,中村 隆治,佐伯 昇,河本 昌志,吉栖 正生,辻 敏夫
第46回日本人間工学会中国・四国支部大会講演論文集,pp. 76-77, 2013.

General Movements評価のためのマーカレス新生児運動モニタリングシステム
中島 翔太,右田 涼,早志 英朗,芝軒 太郎,島 圭介,島谷 康司,栗田 雄一,辻 敏夫
第46回日本人間工学会中国・四国支部大会講演論文集,pp. 84-85, 2013.

4年生の松原裕樹君,松本遼君,中島翔太君にとっては初めての学会発表でしたが,全員,非常に良い発表だったと思います.

学会で研究発表を行うためには,
・オリジナリティを明確にして研究内容を充実させること,
・予稿や発表用スライドなどを期日に合わせて準備すること,
・聴衆の前で制限時間内にわかりやく魅力的な発表を行うこと,
・質問に対して臨機応変に分かりやすく答えること,
など,数多くの課題を克服する必要があります.
学会発表に向けて費やされた膨大な時間とエネルギーは,目に見える形で発表者の力として蓄積されます.
自分自身に対する研究活動のマイルストーンとして,学会発表に積極的に取り組んでいくとよいと思います.

第47回大会は岡山県立大学で開催される予定です.
来年度も多くの研究発表ができるよう,高いレベルの研究成果を目指してがんばりましょう!

第358回 文部科学省 平成25年度「革新的イノベーション創出プログラム (COI STREAM)」

2013.12.03

文部科学省は革新的なイノベーションを連続的に生み出していくことを目的とした「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」を平成25年度より開始しました.

このCOI STREAMでは,「現在,潜在している将来社会のニーズから導き出されるあるべき社会の姿,暮らしのあり方(以下,「ビジョン」という)を設定し,このビジョンを基に10年後を見通した革新的な研究開発課題を特定した上で,既存分野・組織の壁を取り払い,基礎研究段階から実用化を目指した産学連携による研究開発」を行います.

今年度は申請総数190件の中から12件のCOI拠点が採択されましたが,マツダ(株)と広島大学が中心となって申請した以下の拠点が選ばれました.
http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/coi/1340937.htm

拠点名称:精神的価値が成長する感性イノベーション拠点

<中 核 拠 点>

国立大学法人広島大学

<サテライト拠点>

大学共同利用機関法人
自然科学研究機構生理学研究所

国立大学法人静岡大学

研究内容:脳科学・光技術・情報技術を駆使し、感性の可視化・生体センシング・遠隔再現技術を可能とするBrain Emotion Interface (BEI)を開発する。
BEIを基盤とし、衣・食・住・車など多様な分野で精神的価値の高い革新的ものづくりを実現するとともに、感性によるコミュニケーションを通じて人と社会のつながりを革新し、精神的価値が成長する社会の実現と日本発感性マーケットの創出を目指す。

プロジェクトリーダーは本研究室の共同研究者でもある農沢 隆秀さん(マツダ(株)技術研究所 所長)で,博士課程後期課程在籍中の西川 一男さん,竹村和紘さんが所属するマツダ(株)技術研究所とともに生体システム論研究室もこのCOIプログラムに参画します.

長年続けてきた本研究室とマツダ(株)の共同研究の成果とも言えるこのプログラムでどのような研究成果が生み出されていくか,楽しみにしてい ます.

第357回 兵庫県立福祉のまちづくり研究所創設20周年記念式典・シンポジウム

2013.11.26

平成25年11月9日に兵庫県立福祉のまちづくり研究所創設20周年記念式典・シンポジウムが兵庫県公館において開催されました.
http://web.pref.hyogo.lg.jp/press/20131011_6f5f74af3b9bf75849257c0100071754.html

平成5年10月に設置された兵庫県立福祉のまちづくり研究所では,義肢装具・福祉機器等のリハビリテーション支援技術や安全・安心なまちづくりのための研究などを行っています.
また,兵庫県立リハビリテーション中央病院ロボットリハビリテーションセンンターとともにロボットリハビリテーションの研究に積極的に取り組んでいます.

現在,生体システム論研究室は中央病院ロボットリハビリテーションセンンターと共同研究を実施しており,M2の中村 豪君は兵庫県立福祉のまちづくり研究所の特別研究員(中央病院ロボットリハビリテーションセンター兼務)としてロボットリハビリテーションの研究に取り組 んでいます.
http://www.assistech.hwc.or.jp/kenkyu/group02.html

11月9日に開催された20周年記念シンポジウムでは,「障害者、高齢者の機能・生活改善とロボット技術の融合に向けて」と題してロボットリハビリテーションに関する今後の展開が議論されました.
本研究室では兵庫県立リハビリテーション中央病院ロボットリハビリテーションセンンター,兵庫県立福祉のまちづくり研究所と協力して,これまで培ってきた筋電義手/バイオリモート技術の臨床展開を進めていく予定です.
そして,ユニバーサル社会の実現に向けて,研究室で開発した技術を臨床の現場で役立つレベルにまで高めていきたいと考えています.

第356回 2013年度修士論文中間発表会

2013.11.19

11月8日(金)にシステムサイバネティクス専攻の修士論文中間発表会が行われ,本研究室からは9名のM2が研究発表を行いました.

全員,魅力的な研究発表で高いレベルの中間発表会だったと思います.
直前の発表練習以降に発表内容が大きく改善された人もおり,修論全体のストーリの再確認と強化という意味でも大きな成果が得られた中間発表会でした.
質疑応答に関してはやや課題が残った人もいましたが,全体的にはほぼ的確な回答を行っており,この点もよかったです.

研究の進捗状況はそれぞれで異なると思いますが,今回の予稿・発表スライドの作成作業を通じて自分の研究の完成形をはっきりイメージすることができたのではないでしょうか.
今後は,修士研究の完成を目指して,以下の点を明確にし早めに論文の執筆を開始するとよいと思います.

(1)

残された課題を箇条書きにし,具体的に解決策を検討する

(2)

論文の構成を考え,必要に応じて従来研究のサーベイを追加する

(3)

新規性や独創性を明確にし,従来研究との差異を強調するような工夫を強化する

(4)

実験やシミュレーションを追加して研究の有用性をさらに明確にし,従来研究との比較実験の結果を示す

実験やシミュレーションを追加して研究の有用性をさらに明確にし,従来研究との比較実験の結果を示す

早いもので,2013年も年末まであと約50日となりました.
体調には十分に気をつけながらラストスパート,がんばってください.

修論中間発表,おつかれさまでした!

第355回 D1棟リニューアル

2013.11.05

A1棟リニューアルに続いて,D1棟のリニューアルを行いました.

D1棟実験室は21世紀COEプロジェクトの補完研究等に利用してきましたが,あまり環境が整備されておらず不便な状態が続いていました.
そこで今回,A1棟リニューアルにあわせてD1棟の実験室を一新しました.

D1棟には以下の2部屋がありますが,大きなワンルームとして利用可能です(図参照).

・ D1-2
(さきがけ栗田プロジェクト研究スペース, ヒューマンモデリンググループ)

・ D1-1
(全グループ共通スペース)

両室ともカーペット張りで,D1-2にはロフトスペースも備えています.
天井も高くかなり大きなスペースなので,大きな動きを伴う実験にも利用できます.
またインターネットも利用可能になりました.

A1棟,D1棟リニューアルにより,研究環境は大きく改善され,非常に快適な研究スペースを確保することができました.
今後はこの恵まれた環境に負けないよう,優れた研究教育成果を目指して活動を継続できればと思います.

第354回 A1棟リニューアル

2013.10.29

昨年度から始まった広島大学大学院工学研究院の建物リニューアルですが,今年3月に完成したA1棟西ウィングに続き,A1棟東ウィングの工事も終了しました.
生体システム論研究室が関係するリニューアルは,11月に予定されているA3棟の連携大学院実験室の引越しを除いてほぼすべて終了したことになります.

新研究室の部屋割りは以下のとおりです(図参照).

・ 教員室

: A1-523(辻),A1-512(栗田),A1-513(曽,芝軒)

・ 事務室

: A1-522(清戸)

・ 学生・研究員居室

: A1-521-1

・ ロッカー室

: A1-521-2

・ サーバー室

: A1-521-3

・ セミナー室

: A1-551

・ 実験室

: A1-511-1(筋電グループ),

: A1-511-2(ヒューマンモデリンググループ),

: A1-511-3(A-lifeグループ)

 

また.以下の部屋が共同研究等で利用可能です.

 

・ 連携大学院研究室

: A1-324(客員教員スペース),

: A1-524(MEグループ関係共同研究),

: A1-525(筋電グループ関係共同研究)

・ D1棟実験室

: D1-2(さきがけ栗田プロジェクト研究スペース),

: D1-1(全グループ共同スペース)

 

A1-521の学生・研究員居室はこれまで各グループごとに分散していた居室を1つにまとめ,またロッカー室やサーバー室,資材室,流し台を新設するなど,人間工学的な設計を試みています.
A1-511の実験室とA1-521の居室の間は,カーペットを敷き詰めた廊下をはさんで透明なガラス窓で仕切られており,大きなワンルームスペースのように開放感に溢れています.
また5階のトイレスペースも非常にきれいになりました.
(D1棟リニューアルの詳細に関しては,次回,お知らせします.)

3月のオープンラボや8月のオープンキャンパスで外部の方々にも公開する予定です.
卒業生,修了生のみなさんも機会があれば,ぜひ一度,新研究室にお越しください.

第353回 博士課程教育リーディングプログラム

2013.10.22

日本学術振興会「博士課程教育リーディングプログラム」は,優秀な学生をグローバルに活躍するリーダーへと導くことを目的として第一級の教員・学生を結集した博士課程前期・後期一貫(5年制)の学位プログラムのことで,平成23年度からスタートした新しい大学院形成推進事業です.
今年度は,「オールラウンド型(オールラウンドリーダー養成)」,「複合領域型(複合領域リーダー養成)」,「オンリーワン型(オンリーワンリーダー養成)」の3つの類型で公募が行われ,62大学から102件の申請があり,15大学18件が採択されました.

広島大学からは「たおやかで平和な共生社会創生プログラム:オンサイト・リバースイノベーションを推進するリーダー」(複合領域型(多文化共生社会))が採択され,10月1日から運用が開始されました.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/18106

【概要】
本プログラムは、広島大学が強みをもつ人文・社会系の分野と科学技術分野を融合し、文化が牽引する「たおやかで平和な共生社会創生」に貢献するオンサイト・リバースイノベーションの推進リーダーを養成することを目指します。
近年、先端科学技術の発展は目覚ましく、貧困などの社会問題の解決手段として大きな期待が寄せられています。
しかし、多様化する文化・社会への科学技術の解は一つではなく、適切な先端科学技術を確実にオンサイト・ソリューションへ適用・実装できる人材へのニーズは高まりつつあります。
本プログラムでは、困難な課題を抱える条件不利地域に寄り添い、そのニーズから発想してより効果的に社会を望ましい方向へ導く課題解決型技術革新・社会創生のあり方「リバースイノベーション」を推進する人材の育成を目指します。
また、これまでの画一的教育に代わり、個性を伸ばす学生提案支援型教育により、多角的思考、自主性、具現化する実行力、無から有を生み出す創造力を兼ね備えたリーダーを育成します。

【具体的な取り組み】
本プログラムは、総合的な地域課題の解決に挑戦し、地域文化を創生する「文化創生コース」、条件不利地域のニーズに応じた技術開発を実行できる人材を養成する「技術創生コース」、複合的な地域社会の課題を発掘、分析し、実装まで導く人材を養成する「社会実装コース」の3コースからなります。
各コースの学生は博士課程前期において、被爆・非核をキーワードに築かれてきたヒロシマ型平和教育をベースとしたオンキャンパス教育を受けながら、連携企業・機関での短期のインターンシップや、国内外の複数の条件不利地域でのオンサイト研修を行います。
また、3年次〜4年次において、3つのコースからなる文理を横断する異なる専門の学生チームを結成し、オンサイト・チームプロジェクトを実施するなど、分野融合型の5年一貫博士課程教育を行います。

生体システム論研究室は「技術創生コース」に参加しています.
入学を希望される方は本研究室までお問い合わせください.

第352回 2013年度オープンキャンパス開催報告(その2)

2013.10.15

先週に続いてオープンキャンパス2013の総括(2日目)です.

印象的なデモンストレーションを行うためには,研究内容が優れているだけでなく,
・研究の特徴・魅力を明確に把握し,そのエッセンスを提示できること,
・その場で実演できるだけのリアルタイム性と確実性を備えていること,
・見学者に合わせたレベルで,分かりやすい言葉で研究内容を説明する
能力を有していること,
・その場の状況や雰囲気に合わせて臨機応変な対応ができること,
という条件を満足する必要があります.
各グループとも,現状のデモンストレーションをより魅力的で分かりやすいものにするためにはどのような工夫が必要か考えてみるとよいでしょう.

今後もより良い研究デモンストレーションを目指していきましょう.

<2日目>

大鶴です.
本日,オープンキャンパス2日目が開催され,本研究室ではMEグループ,ヒューマンモデリンググループがデモを行いました.
本日は約50人の方が訪れ,高校生だけでなく大学院生や保護者の方もおられました.
反応も良かったですし,楽しんでいただけたのではないかと思います.
以下,本日のアンケート結果を記します.

トータル見学者数:44名

ME得票数:37票
ヒューマンモデリング得票数:42票

【自由コメント欄に頂いたご意見・感想(原文)】
・器具を体に付けなくても測定するエアパックセンサの話が面白かったです.
・タッチインターフェースのシステムであの薄さと軽さであれだけ測れるのはすごかったです.
・リアリティのある手触りですごいと思った.
・ファルコンさんがすごかったです!
・コンピュータで感覚のあるところっていうのが面白かったです.
・すごい機械にさわれて,おもしろかったです.
・質問に丁寧に答えてもらい,学部以外のことも教えてもらい,ためになった.
・寝るだけで計測できたり,触った感触がわかったりしてとても興味深かったです.
・生活に密着した研究ばかりでおもしろかった.ファルコンの設定が面白そうだと思った.
・触った感覚のシミュレータが,テレビでしか見たことがなかったのを体験できた.
・クーラーがすずしくて快適だった.とてもおもしろかった.
・エアパックセンサは将来いろんなことに応用できそうですごいと思いました.
・社会の役に立つようなものを開発していることが分かって,すごいなと思いました.
・タッチインターフェースが面白かった.実際にエアパックで計測できて貴重な体験ができました.
・工学技術をどう医療に使っているかが分かった.
・説明とか聞いていたら興味があるものが多くて面白かった.
・説明がわかりやすくてよかったです.体験もできたので面白かったです.いろんな研究が見えて良かった.
・例えをする人がわかりやすく面白かった.
・今まであまり興味なかったけど,少し興味持てました.
・実際の機械を扱えることは効果的
・実用性が高い研究が多く,面白かった.
・実用化するのが面白そうでした.
・大変面白かったです.すべてが新鮮でした.ぜひ息子を入れたいです.
・痛みの評価や動脈硬化への応用を試すのはすごいと思いました.医療を支援する機械を考えたりするのがやりがいあると思う.丸い球みたいなのがすごかった!
・とても分かりやすい説明で面白かった.雰囲気も良く,ぜひやってみたいと思った.
・簡単に心臓の動きなどがわかるのは楽でいいと思った.パソコン上の物体を触った感覚が良くわかってすごかったです.
・はじめてみたものが多く,面白かったです.
・ファルコンが欲しくなりました.
・研究室の多くのメンバーと話すことができたので,興味がわいてきた.
・未来の技術みたいで面白かった.
・エアパックが実用してたのは感動でした.実用に向けて研究されてることが未知の世界ですごかったです.がんばってください.

各グループ・係の議事録は以下の通りです.

グループ名:MEグループ(部屋番号:A1-524)
デモ内容1:ezFMD検査による血管内皮機能評価
説明者  :松原
実演者  :高間

デモ内容2:エアパック型体表脈波センサによる生体信号計測
説明者  :高間
実演者  :松岡

質問内容:
Q1.共同研究を行なっている企業はあるのか.
A1.日本光電工業株式会社や株式会社デルタツーリング,日立製作所など,様々な企業と共同研究を行なっています.
Q2.広島大学工学部はどのような勉強をすれば入学できるのか.
A2.物理や化学など理系科目を重点的に勉強すれば入学できます.
Q3.広島大学工学部ではアルバイトとサークル活動の両立を行なうことはできるのか.
A3.所属するサークルにもよりますが,基本的には可能です.
Q4.なぜ生体システム論研究室に入ることを希望したのか.
A4.工学を通じて医療に貢献したいと考え,所属を希望しました.
Q5.エアパック体表脈波センサは強く身体を押しつけなければ,生体信号を計測できないのか.
A5.少なくとも意識的に身体をセンサに押しつけなくても計測することが可能です.

感想:
デモに対する反応もよく,興味をもってもらえたので良かったと思います.
しかし,開始直前にPCがフリーズするといったトラブルが生じ,開始時間が少し遅くなってしまいました.
今後は,こういったトラブルを回避できるように事前準備をより入念に行いたいと思います.

今後の課題:
事前準備

グループ名:ヒューマンモデリンググループ(部屋番号:A1-511)
デモ内容①:偏心度を利用したインターフェース
デモ内容②:医療用シミュレータ(Falcon)
説明者 :石川,大鶴
実演者 :石川,大鶴

質問内容:
Q1.通学手段はどのようなものがありますか.
A1.近くに住んでいる人は自転車が多いですが,バイク,車やバスなどで通っている人もいます.
Q2.寮などもあるのですか.
A2.学校の近くにありますし,広大周辺では家賃の安いアパートも多いので,そちらを借りて住んでいる人が多いです.
Q3.バイトなどもできるのですか.
A3.空いている時間も多いので,バイトをしている人は多いです.
Q4.偏心度を利用したインターフェースについて,指の位置を変えずに力の向きを算出することはできますか.
A4.指の傾きが変わることで.偏心度が変化し,力の向きを算出することができます.
Q5.Falconでは,球体以外のモデルで力覚を返すこともできるのですか.
A5.モデルや計算式を考慮することで,別の形状を再現したり,何か動作をする時の力覚を返したりといったこともできます.

感想:
紹介を行う対象が主に高校生ということもあり,わかりやすい説明をするのが難しかったが,自分なりに内容を噛み砕いて説明できたと思う.
しかし,偏心度を利用したインターフェイスの装置がデモ中に動作停止することがあったため,システムの改良も今後行いたい.

案内係2日目
感想:
・デモの進行状況が正確に把握できていれば,さらにスムーズにご案内できたと思います.
・西側階段利用者が多く,受付場所を2か所に変更し,1日目の反省を生かすことができたと思います.
・アンケートの記入方法を見学者に徹底できていなかったことが反省点です.
・(デモを二つとも見てもらいたい気持ちはあるが,)見学者の都合を優先するよう注意を払うべきであった.
・デモに対する反応がいまいちの時は案内係がフォローした方がよいかもしれない.

第351回 2013年度オープンキャンパス開催報告(その1)

2013.10.08

8月7日(水),8日(木)の2日間,広島大学オープンキャンパス2013が開催されました.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/17694/dir_id/0
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/news_events/2013nendo/p_t3cv9d.html
http://www.hiroshima-u.ac.jp/eng/fd-admission/open_campus2013/cluster2/

生体システム論研究室のデモですが,1日目は筋電グループとA-lifeグループ,2日目はヒューマンモデリンググループとMEグループが担当し,大学院受験生を除く研究室メンバー全員で見学対応にあたりました.
2日間で100名近くの見学者があり,また各グループとも概ね良い反響が得られたようで良かったと思います.
今年度も各グループリーダーを中心に非常に良くオーガナイズされており,満足のいくオープンキャンパスになったと思います.

以下は,伊藤(達)君(1日目),大鶴君(2日目)がとりまとめをしてくれたオープンキャンパス報告です.
良いコメントが多く寄せられており,うれしくなりますね!
みなさん,ごくろうさまでした!
(2日目分は次週,掲載します.)

<1日目>

伊藤です.
本日,オープンキャンパス1日目が開催され,本研究室では筋電・A-lifeグループがデモを行いました.
今年は約40人の方が訪れ,高校生だけでなく大学生や保護者の方もおられました.
反応も良好で,楽しんでいただけたようでした.
以下,本日のアンケート結果を記します.

トータル見学者数:34名

筋電①(義手)得票数:31票
筋電②(家電)得票数:30票
A-Life得票数:30票

【自由コメント欄に頂いたご意見・感想(原文)】
・いろんな分野が入り混じっていて面白かった
・とても楽しい学部だと思いました
・とても難しいけど重要な研究だと思いました
・大学のこと,研究のことを聞くことができ,刺激になりました.
・筋電システムが生活の場などでいろんなことに利用・支援されていることを聞けて刺激になりました.
・技術の進歩が素晴らしいと思いました.
・学生の熱心な様子に大変感銘を受けました.さすが広大生ですね.
・筋電信号を利用している研究が面白かったです.
・手の筋肉の動きでいろんなことができるっていうのが驚きでした.
・脳波や筋電信号など自分の興味のあることなので面白かったです.この大学には入れるか分からないけど,この分野は勉強したいです.
・知らないことがいろいろ知れてよかったです.
・生命と機械を組み合わせた研究がとても面白そうでした.
・筋電位信号をりようして音楽を演奏したり,家電を操作したりと興味深い内容が多かった.
・おもしろかったです.
・楽しかったです.初めて義手とか見ました.かっこよかったです.
・とても面白くて,わかりやすかったです.とても入りたくなりました.笑いすぎておなか痛くなりました.
・結構楽しかったです.
・雑談がためになった.

各グループ・係の議事録は以下の通りです.

グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-511)
デモ内容①:3指義手,5指義手,筋電マウス,Bio-Music
説明者  :今儀
実演者  :今儀,渡橋,早志

質問内容:
Q1.就職先としてどのようなところがあるのか.
A1.医療メーカーや電気メーカーに行かれている方が多いです.
Q2.原発事故の復旧で使えるような機器は開発しているのか.
A2.A-lifeグループで災害時に使用可能なロボットを開発しています.
Q3.義手は実用化しているのか.
A3.まだ実用化されていません.
Q4.5指義手を3指義手のように腕を自由に動かすようにすることは可能か.
A4.はい.3指義手を5指義手に付け替えることにより可能です.
Q5.大学で一番の思い出は何か.
A5.旅行です.
Q6.5指義手はどのくらい重さがあるのか.
A6.約400グラムです.
Q7.5指義手は発注したのか.
A7.広島大学には工場があり,そちらで作成しました.
Q8.何チャネルあれば義手を制御可能か.
A8.パターンを分けることが可能であれば,少ないチャネル数で義手を制御可能です.
Q9.何故6チャネルなのか.
A9.実際に義手を操作した際,6チャネルが適切だと判断しました.
Q10.義手を制御するのは難しいのか.
A10.はい.うまくパターンを分けられるようになるには訓練が必要です.
Q11.5指義手の指はモーターで動いているのか.
A11.はい.各指の付け根にモーターがついています.
Q12.腕を動かせない人でも義手を制御可能か.
A12.はい.脳波を制御に利用すれば制御可能です.
Q13.植物人間の方も機器を制御可能か.
A13.いいえ.筋肉だけでなく,脳の活動も停止しているため不可能だと思われます.
Q14.5指義手の握力はどのくらいか.
A14.アルミ缶を握りつぶせるくらいの力を出すことが可能です.
Q15.大学では部活動をどれくらいやるのか.
A15.部やサークルによって異なります.週1日の場合もあれば週6日の場合もあります.

感想:
デモに対する反応は良く質問も多くいただくことができ,研究内容に興味を持っていただけたようで良かったと思います.
しかし,プログラムが止まった際や質問が途切れてしまった場合にうまく話題を振ることができない場合があり,また説明や受け答えが少し硬かったように感じました.
今回の経験を今後に活かせるようにしていきたいと思います.

今後の課題:
間の取り方,説明方法.

グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-511)
デモ内容② :CHRIS,BR
実演者  :伊藤
説明者  :伊藤

質問内容:
Q1.Bio-Remotoで格闘ゲームはできますか.
A1.できます.しかし操作がかなり難しいと思います.
Q2.CHRISの値段はいくらですか.
A2.システムとあわせて約500万円です.
Q3.CHRISやBRは実用化しているのか.
A3.まだ実用化されていません.しかし,BRは共同研究している頚椎損傷患者の方に実際に使用していただいています.
Q4.誤作動は起きないのですか.
A4. 筋疲労などで起きる場合があります.

感想:
見学者の反応もよく興味をもってもらえたのでよかったと思います.
今後も,今回の経験を活かしてより良いデモになるように練習を行います.

今後の課題:
説明方法

グループ名:A-lifeグループ(部屋番号:A1-513)
デモ内容①:小型魚類(ゼブラフィッシュ)の電気信号計測
説明者 :宮本
実演者 :宮本

質問内容:
Q1.水質検査システムは実用化しているのですか.
A1.まだ実用化されていません.
Q2.信号を計測する際にノイズが発生すると思うのですが、どのように解決しているのですか.
A2.魚の信号は1~10[Hz]の帯域で計測できるということが確認されているので,その帯域以外をカットすることでノイズを除去しています.
Q3.高校2年生なんですがこの夏休みにやっておくべきことはなんですか.
A3.基礎勉強をすべきだと思います.特に個人的には苦手科目などをやっておけばいいと思います.
Q4.この学部のいいところはありますか.
A4.2年次に電気,電子,システム,情報の4つに分かれてその分野に関してより詳しく勉強できる点は個人的にいい点だと思います.

感想:
説明や質問に関しては問題なく対応できたと思います.

しかし,デモに関しては位置推定の精度が少し悪かったので,今後より精度を上げていきたいと思います.

今後の課題:
システムの向上

案内係1日目
感想:
・西側階段利用者が多く,受付場所を再考する必要があると感じました.
・保護者連れが多く,デモを廊下からご覧になられる方に対して対応する必要があると感じました.

第350回 2013年度後期全体ゼミを開始しました

2013.10.01

7月30日の第16回全体ゼミ(前期最終回)から早くも約2カ月が経過し,今日から後期全体ゼミを開始しました.

この間,8月7,8日に行われた広島大学オープンキャンパス,8月21,22日の大学院入試,8月26,27日のゼミ旅行などいろいろな行事がありました.

今年度のゼミ旅行の行き先は島根県の玉造温泉,出雲大社で,残念ながら辻は体調不良のため参加できませんでしたが,出雲そば食べ放題もあり島根県を堪能することができたのではと思います.
幹事を務めてくれた芝軒君,伊藤(雅)君,宮本君,佐藤君,右田君,ごくろうさまでした!
(オープンキャンパスの詳細については,来週以降に改めて報告します.)

また10月1日付で,曽 智君が本研究室の助教に任用されました.
今後,A-lifeグループはもちろんのこと,研究室全体の運営と研究指導に取り組んでいきます.

みなさん,どうぞよろしくお願いします.

これから年末に向けて,修論中間発表会や各種学会・研究会での研究発表等,さまざまな行事が予定されています.
広島大学生体システム論研究室ならではというようなオリジナリティに溢れた魅力的な研究成果を目指し,後期も各グループで協力しながら充実した研究活動を継続していきましょう.

後期もよろしくお願いします.

第349回 2013年度前期全体ゼミ,終了しました

2013.07.30

7月23日(火),30日(火)の2日間,修論中間発表会を行い,2013年度の前期全体ゼミは終了しました.

修論中間発表会は,前期の研究活動の成果がよく伝わってきた発表会だったと思います.
もちろん進捗状況は人によって違いますが,研究が進んでいる人は夏休み期間中に修士論文の執筆を進め,学会誌への論文投稿を検討したり,より難易度の高い新しい研究課題にチャレンジするなど,研究のまとめ方を意識しながら進めていくとよいでしょう.
また,修論のストーリが完成していない人は,夏休み期間中に新規性や有用性といった研究のポイントをもう一度よく精査し,より魅力的な結論が導けるよう検討してみてください.
修士論文の目次を作成して,研究全体の流れを確認するのもよいですね.

今年度のシステムサイバネティクス専攻主催の修士論文中間発表会は11月8日(金)に予定されています.
毎年恒例の自己評価用のチェックリストを以下にまとめておきますので,各自中間発表に向けて,もう一度,よく内容を精査しておくとよいでしょう.
M2のみなさん,発表,おつかれさまでした!

1.研究題目は研究の特徴や魅力を端的に表しているか
2.研究の必要性はクリアか
3.研究目的は明確で説得力があるか
4.従来研究のサーベイは十分か
5.従来研究の問題点が明確に示されており,解決すべき研究課題が明示されているか
6.研究の新規性,オリジナリティが明確になっているか
7.研究内容の再現性,一般性,普遍性は十分か
8.研究結果は従来研究の結果と比較して魅力的か
9.目的に挙げた研究課題が解決されているか
10.結論は明確か

今日の修論中間発表会をもって2013年度前期全体ゼミは終了しました.

昨年に続いて今年の前半も投稿していた学術論文が数多くアクセプトされ,2013年の学術雑誌論文は7月末時点で10編と充実した研究活動を行うことができたと思います.
このあと,8月7日(水),8日(木)のオープンキャンパスなどいくつかの予定を残していますが,全体ゼミは夏休みに入ります.
夏休み期間中は,各自の状況に合わせてそれぞれ有意義な時間を過ごすとよいでしょう.
大学院受験予定のみなさんは,夏の誘惑に負けることなく8月21日(水),22日(木)の入試に向けてがんばってください!
全員,合格することを祈ってます.

ではみなさん,良い夏休みを!

第348回 広島大学オープンキャンパス2013

2013.07.23

2013年度の広島大学オープンキャンパスは,8月7日(水),8日(木)に開催されます.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/nyushi/opencampus/campus-guide/
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/17108

今年度も生体システム論研究室は4つの研究グループごとにデモンストレーションを用意し,私たちが取り組んでいる研究の一部をできるだけわかりやすく紹介します.

8月7日(水) A1棟5階西ウィング:筋電グループ,A-lifeグループ
8月8日(木) A1棟5階西ウィング:生体グループ,MEグループ
両日とも,10:30, 11:30, 13:30, 14:30, 15:30にデモンストレーションを行う予定です.

研究室へのアクセスは以下のページをご参照ください.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/access
http://www.hiroshima-u.ac.jp/add_html/access/ja/saijyo7.html
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/access/higashihiroshima/

本学工学部への入学を考えている高校生はもちろん,大学院工学研究科システムサイバネティクス専攻への入学を希望している方,工学部第二類の1〜3年生など,本研究室に興味を持ってくださっているすべての方々の参加を歓迎します.
当日は,研究室生活や研究内容に関する質問,進学相談なども受け付ける予定です.

以下のページには,昨年度のオープンキャンパスの開催録を紹介しています.
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/12376
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/wordpress/news/12375
今年度も活気のあるオープンキャンパスにできればと思います.
多くの方々のご参加をお待ちしています.

第347回 卒論中間発表会2013

2013.07.16

7月9日(火),16日(火)の2日間,恒例の卒論中間発表会を開催しました.

生体システム論研究室では,毎年7月に卒論中間発表会を行っています.
この中間発表会は研究室配属後の前期の達成目標として設定しており,8月の大学院入試受験予定者にとっては院試準備に向けてのひとつの区切りとなります.

発表してくれた石川 敬明君,大鶴 佳秀君,渡橋史典君,近藤 雅也君,中島 翔太君,西川 愼也君,松原 裕樹君,松本 遼君の8名全員,全力で研究に取り組んでいる様子がよくわかる素晴らしい発表でした.
4年生の卒論テーマが決まったのが4月で,実質的に研究テーマに取り組み始めたのは5月からだと思いますので7月前半での中間発表会は時期的にはかなり早い設定ですが,短い準備期間でも十分に魅力的な研究発表が可能であることを証明してくれたと思います.
全力で取り組んだ成果が,発表態度や話し方にも目に見える形で表れており,非常に感心しました.

各自,自分に研究発表に対して満足できた点,心残りの点などいろいろあるかと思いますが,今回の自分の発表内容を精査し,今後の課題や目標をよく整理しておくとよいでしょう.
もちろん,各グループの先輩たちの助けがなかったらこれだけの発表はできなかったのではと思います.
指導をしてくれた先輩たちに感謝するとともに,今回の経験を次回の発表に活かせるよう,引き続きがんばってください.

4年生から大学院にかけての数年間は,新しい知識を面白いように吸収できる特別の時期だと思います.
研究を始めたばかりの4年生にとっては新しい知識だけでなく,ものごとを主導的に進めていくのに必要な実行力を身につける絶好のチャンスでもあります.
より高いレベルを目指して積極的に行動していくとよいでしょう.

4年生のみなさん,おつかれさまでした!

第346回 IEEE EMBC2013

2013.07.09

2013年7月3日~7日に大阪国際会議場において,The 35th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society (EMBC2013)が開催されました.
http://embc2013.embs.org/

IEEE(アイトリプルイー,The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)は電気電子工学分野における世界最大の学会で,専門分野ごとにSocietyという分科会(日本の学会に相当する)を持ち,それぞれに独立した論文誌を発行しています.
Engineering in Medicine and Biology Society (EMBS)は生体工学,医工学分野における世界最大の学会で,その2013年の年次大会がEMBC2013です.

発表形式は口頭発表とポスター発表で,英語での研究発表は準備に時間がかかりますが貴重な経験になります.
今年度は生体システム論研究室から4件の研究発表を行いました.

以下は,研究発表を行った4名の感想です.
英語による研究発表は難しいですが,やりがいがありますね.
発表,おつかれさまでした!

■平野 陽豊

【論文情報】
A Log-Linearized Arterial Viscoelastic Model for Evaluation of the Carotid Artery
Harutoyo Hirano, Tetsuya Horiuchi, Abdugheni Kutluk, Yuichi Kurita, Teiji Ukawa, Ryuji Nakamura, Noboru Saeki, Yukihito Higashi, Masashi Kawamoto, Masao Yoshizumi, and Toshio Tsuji
Proceedings of 35th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society (EMBC’13), pp. 2591-2594, Osaka, Japan, July 3-7, 2013.

【感想】
久々の英語による口頭発表だったため,質疑応答が上手くできるかがやや不安でしたが,今回に関しては質問の意図は非常に理解し易いものでした.
ただし,私の回答が言語的な意味で理解しにくいものだったのか,答え終わった後に理解していただけたのかそうでないのかよくわからない顔をされてしまったのが非常に残念でした.
次回までにオーラルのスキルをもっと向上させたいと思います.
今回の学会では循環器疾患系に関する研究をされている方々が数多くの発表をされていたため,情報交換ができ有意義であったと感じました.
今後の研究で転用可能な部分は取り入れていきたいと思います.

■平野 博大

【論文情報】
Monitoring of Peripheral Vascular Condition Using a Log-Linearized Arterial Viscoelastic index During Endoscopic Thoracic Sympathectomy
Hiroki Hirano, Tetsuya Horiuchi, Harutoyo Hirano, Yuichi Kurita, Teiji Ukawa, Ryuji Nakamura, Noboru Saeki, Masao Yoshizumi, Masashi Kawamoto, and Toshio Tsuji
Proceedings of 35th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society (EMBC’13), pp. 2587-2590, Osaka, Japan, July 3-7, 2013.

【感想】
初めての国際会議,口頭発表であり,かなり緊張していたと思います.質疑応答に関してもうまくできず,反省することが多い発表となりました.
ただし,私の発表は初日だったため,他の方の発表のやり方を気負うことなく勉強できたこと,またポスターセッションで海外の方々と話をしたことは非常に良い経験となりました.
次回以降,同じ失敗(発表や意図した質疑応答がうまくできないこと)をしないためにもコミュニケーションスキルを向上させたいと思います.

■末田 大和

【論文情報】
Improvement of tactile sensitivity by stochastic resonance effect – Applications to surgical grasping forceps –
Yamato Sueda, Minoru Hattori, Hiroyuki Sawada, Hiroyuki Egi, Hideki Ohdan, Jun Ueda, Toshio Tsuji, and Yuichi Kurita
Proceedings of 35th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society (EMBC’13), pp.4601-4604, Osaka, Japan, July 3-7, 2013.

【感想】
国際学会のポスター発表は初めてであり緊張しました.
また,質問に対して英語を理解することができない部分もありましたので英語学習の必要性を感じました.
しかし,海外の方と研究に関するコミュニケーションをとれたことは非常に良い経験となりました.

■早志 英朗

【論文情報】
Bioelectric Signal Classification Using a Recurrent Probabilistic Neural Network with Time-series Discriminant Component Analysis
Hideaki Hayashi, Keisuke Shima, Taro Shibanoki, Yuichi Kurita, and Toshio Tsuji
Proceedings of 35th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society (EMBC’13), pp. 5394-5397, Osaka, Japan, July 3-7, 2013.

【感想】
朝一番の口頭セッションということもあり,人がやや少なくゆったりとした雰囲気で行われたので,あまり緊張することなく発表できました.
質疑応答もわかりやすい質問だったため,特に問題なく受け答えできたと思います.
ポスターセッションではさまざまな方とお話ができましたが,意図したことが言えなかったり,よく聞き取れなった点があったりすることが多かったので,次回はさらにコミュニケーションスキルを向上させてもっと有意義な会議にしたいと思います.