第25回計測自動制御学会中国支部学術講演会は,2016年11月26日(土),広島大学東広島キャンパスにおいて開催されました.
http://www.sice.or.jp/org/chugoku/conference2016/conference.html
当日は少し冷え込みましたが朝から快晴に恵まれ,予想を上回る参加者で活発な学術講演会になりました.最終的な参加者数は196名(内訳は会員63名,非会員9名,学生118名)で,招待者を含めれば200名以上となりました.
特別講演では,マツダ株式会社技術研究所技監・広島大学感性イノベーション研究推進機構機構長の農沢 隆秀先生に,
文部科学省革新的イノベーション創出プログラムCOI STREAM「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点」で取り組まれている脳科学や生体工学を駆使した新しい感性工学研究についてご紹介いただきました.
また,チュートリアル講演では,京都大学大学院情報学研究科准教授 東 俊一先生に,サイバーフィジカルシステムやIoT(Internet of things:モノのインターネット)などのマルチエージェントシステムの制御についてわかりやすく解説していただきました.
いずれも21世紀を切り拓く最先端の計測制御に関するトピックスで,聴講者の知的好奇心を大いに刺激する講演だったと思います.
一般講演には93件の申し込みがありましたが,2件が取り消しとなり,最終的には91件の研究発表が行われました.講演室は7室で,プログラムは,
機械力学,制御
ロボット機構
ロボット制御,教育
スワーム,移動ロボット
医用システム
リハビリ
ヒューマンアシスト,インタフェース
感性,脳情報
計測1,2
制御1,2,3,4
という計14セッションで構成しました.各セッションとも大きな時間遅れを生じることはなく,活発な議論が交えながら,ほぼスケジュールどおりに進行することができました.
また,機器展示には3つの企業に出展していただきました.機器展示スペースを講演室の近くに設定し,機器展示スペース内に休憩コーナーを設けたこともあり,休憩時間には多くの見学者が集まりました.
特別講演終了後,広島大学生協東レストランに移動し,学術交流会を開催しました.辻 敏夫実行委員長・計測自動制御学会中国支部長の挨拶の後,元中国支部長で広島大学名誉教授の雛元孝夫先生の音頭で乾杯を行い,歓談に入りました.
学術交流会参加者は52名で,さまざまな新しい出会いもあり,参加者間の活発な交流を促進することができました.日本三大酒処のひとつにあげられる西条の地酒もたいへん好評でした.
元中国支部長で広島大学名誉教授の太田光雄先生の楽しいお話の後,来年度の学術講演会実行委員長で中国支部副支部長の北村 章先生(鳥取大学)からご挨拶をいただき閉会しました.
今回の学術講演会を無事に開催することができたのは,関係者の皆様のご協力のおかげです.運営にご尽力いただいた実行委員,支部運営委員の先生方,
週末の学会開催にもかかわらず快くセッションの進行を引き受けてくださった座長の先生方,献身的にさまざまな作業を担当くれた学生アルバイト諸君,そして多くの事務作業を一手に引き受けてくださった中国支部庶務幹事の曽 智先生に深く感謝します.
最後に,すべての参加者の皆様に御礼申し上げるとともに,皆様が有意義で楽しい時間を過ごされたことを願っています.