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2023年8月4日

■ 以下の国際会議発表論文が採択されました.この論文は,本研究室修了生(筋電グループ)の芝軒  太郎先生(岡山大学大学院自然科学学域准教授)の研究成果です.おめでとうございます!A myoelectric prosthetic hand control training system based on cooperative muscle contraction instructionYudai Nitta, Taro Shibanoki, and Toshio Tsuji2023 IEEE 12th Global Conference on Consumer Electronics (GCCE 2023),Nara, Japan, October 10-13, 2023. (accepted)

2023年7月28日

■ 以下の招待講演を行いました.

スマート CPB:AI にもとづく新たな人工心肺制御技術を目指して
辻 敏夫
第33回日本臨床工学会
2023年7月22日 広島国際会議場(ハイブリッド開催)

2023年7月21日

■ 以下の論文が掲載されました.

170. Simultaneous Control of Venous Reservoir Level and Arterial Flow Rate in Cardiopulmonary Bypass with  a Centrifugal Pump
Hidenobu Takahashi, Takuya Kinoshita, Zu Soh, Shigeyuki Okahara, Satoshi Miyamoto, Shinji Ninomiya, and Toshio Tsuji
IEEE Journal of Translational Engineering in Health & Medicine, Volume: 11, pp.435-440, doi:10.1109/JTEHM.2023.3290951, 30 June 2023. (SCI, IF=3.4)
URL: https://ieeexplore.ieee.org/document/10168928
PDF: https://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?tp=&arnumber=10168928

■ 以下の委員に就任しました.

Toshio Tsuji
International Conference on Applied Soft computing and Communication Networks (ACN’23), Dec. 18-20, 2023, Bangalore, India, Technical Program Committee, member
(2023.6-2024.5)

2023年7月14日

■ 本研究室修了生の鈴木 芳代さん(量子科学技術研究開発機構)が「上席研究員/プロジェクトリーダー」に就任されました.おめでとうございます!

鈴木 芳代
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構
量子技術基盤研究部門 高崎量子応用研究所
量子バイオ基盤研究部 量子バイオ技術応用プロジェクト
(併)量子生命・医学部門 量子生命科学研究所
上席研究員/プロジェクトリーダー

■ ヒューマンモデリンググループのメンバーが以下の学会発表を行いました.みなさん,ごくろうさまでした!

“運動意欲向上のための体操支援モバイルアプリの開発と効果検証”
竹田悠真(広島大学),平田和彦(広島大学病院),栗田雄一(広島大学),黒川雅臣(株式会社コトブキソリューション)
ロボティクス・メカトロニクス講演会2023 名古屋(ROBOMECH2023 in Nagoya), 2023年 6月28日(水)~ 7月1日(土)

“ハイトマップ画像特徴量と対象者属性情報に基づく表面テクスチャの触感推定”
中西大樹,栗田雄一(広島大)
ロボティクス・メカトロニクス講演会2023 名古屋(ROBOMECH2023 in Nagoya), 2023年 6月28日(水)~ 7月1日(土)

“人工筋を用いた足首への外乱付与によるバランストレーニング機器の開発”
磯島啓吾(広島大学),平田和彦(広島大学病院),栗田雄一(広島大学)
ロボティクス・メカトロニクス講演会2023 名古屋(ROBOMECH2023 in Nagoya), 2023年 6月28日(水)~ 7月1日(土)

“視覚と力覚の同時介入による階段降段感覚の提示”
中川康太(広島大学),栗田雄一(広島大学)
ロボティクス・メカトロニクス講演会2023 名古屋(ROBOMECH2023 in Nagoya), 2023年 6月28日(水)~ 7月1日(土)

“遠隔油圧ショベルの旋回操作難易度が操作者のストレスに与える影響”
上田達也(広島大学),来間千晶(広島大学),永井政樹(広島大学),佐伯誠司(コベルコ建機),山崎洋一郎(コベルコ建機),栗田雄一(広島大学)
ロボティクス・メカトロニクス講演会2023 名古屋(ROBOMECH2023 in Nagoya), 2023年 6月28日(水)~ 7月1日(土)

コラム

第701回 2023年度前期全体ゼミは終了しました

2023.08.04

7月に開催した卒論中間発表会,修論中間発表会も無事に終了し,生体システム論研究室2023年度前期全体ゼミは今日で終了しました.今年度は私自身が7月に体調を崩し離脱してしまいましたが,栗田先生,曽先生をはじめ,関係のみなさんのおかげでほとんどの行事を問題なく実施することができました.また,いくつかの研究費や論文が採択されるなど,研究面では充実した2023年度前期となりました.学生のみなさんもいろいろとたいへんだったと思いますが,M1,B4の新加入生も研究のスタートアップを順調に進めてくれ,いろいろな面で実りの多い2023年度前期となりました.このあと全体ゼミは10月まで夏休みに入ります.夏休み期間中は各自の状況に合わせて,それぞれ有意義な時間を過ごすとよいでしょう.大学院博士課程入学試験を受験予定のみなさんは,8月24日,25日の大学院入試に向けてしっかりがんばってください!健闘を祈ります.ではみなさん,引き続き感染予防に気をつけながら良い夏休みをお過ごしください!

第700回 卒論中間発表会2023

2023.07.28

7月14日,28日の2日間,2023年度生体システム論研究室卒論中間発表会を開催しました.

生体システム論研究室では,毎年7月に卒論中間発表会を行っています.4年生の卒論テーマが決まったのが4月で,実際に研究テーマに取り組み始めたのは5月頃ですので,7月上旬での中間発表会は時期的にはかなり早い(無茶な?)設定です.しかし,4年生前期の研究活動のマイルストーンとして,あえてこの時期に中間発表会を設定しています.

今年度は,井上 勝矢君,大本 僚輝君,岡部 陸君,木吉 達哉君,斎藤 颯君,野中 啓太郎君,藤原 幸多朗君,宮崎 裕貴君,山本 侑樹君の9名が全体ゼミでの卒論中間発表会で発表してくれました.なお,医学部医学科4年の桒田 遼太君,福田 亮真君は7月10日に開催した第79回血管弾性研究会で研究発表を行ってくれました.

今年度もCOVID-19の影響が残り新加入生の人たちは非常にたいへんだったと思いますが,全員,素晴らしい研究発表で,充実した卒論中間発表会となりました.全力で研究に取り組んだ成果が,研究結果としてだけでなく発表態度や話し方,質疑応答にも目に見える形で表れており,非常に感心しました!

新しいことに挑戦しわずかな期間でこれだけの成果を挙げることができるというのは,各自の能力がいかに高いかという事実を証明したことにほかなりません.自信を持って今後も研究に取り組んでいくとよいでしょう.ただ,各グループの先生や先輩たちの助けがなかったらこれだけの発表はできなかったのではと思います.指導をしてくれた人たちに感謝するとともに,今回の経験を次回の発表に活かせるよう引き続きがんばってください.

学部4年生から大学院にかけての数年間は,新しい知識をまるでスポンジのようにどんどん吸収することができる特別な時期だと思います.研究を始めたばかりの4年生にとっては新しい知識だけでなく,ものごとを進めていくのに必要な実行力を身につける絶好の機会でもあります.今後も,より高いレベルを目指して積極的に行動していくとよいでしょう.

4年生のみなさん,卒論中間発表,おつかれさまでした!

第699回 スマート空調システム開発プロジェクト2023-2026

2023.07.21

2023年4月に令和5年度地方大学・地域産業創生交付金交付対象事業(展開枠)「ひろしまものづくりデジタルイノベーション創出プログラム」(2023~2026年度)が採択されました.生体システム論研究室はMEグループを中心として,本研究室修了生の西川 一男さん(マツダ株式会社技術研究所革新研究創成部門統括研究長兼首席研究員,広島大学デジタルものづくり教育研究センター特任教授, 博士(工学))が指揮する「スマート空調システム開発プロジェクト」に参加します.

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令和5年度地方大学・地域産業創生交付金交付対象事業(展開枠)「ひろしまものづくりデジタルイノベーション創出プログラム」(2023~2026年度)
■参加機関:広島大学,県立広島大学,広島市立大学,マツダ(株),中国経済連合会,広島県商工会議所連合会,(株)広島銀行
■令和5年度交付決定額(令和5年度交付対象事業費):479,253 千円(732,010 千円)
■関連URL:
広島大学 デジタルものづくり教育研究センター
https://hudmerc.hiroshima-u.ac.jp/news/20230428160733673/
内閣府
https://www.chisou.go.jp/sousei/about/daigaku_kouhukin/pdf/230401_saitaku.pdf
広島県
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/247/monodeji.html
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地方大学・地域産業創生交付金は,地域における大学の振興及び雇用機会の創出による若者の修学・就業の促進に関する法律に基づき,地方公共団体が作成する事業計画の実施に要する経費を国が交付するものです.

「スマート空調システム開発プロジェクト」では,EV用空調のエネルギー効率(電費)の向上及び人が快適性を感じることができるパーソナルフィットの空調システムを実現する研究開発を実施します.これまで取り組んできた末梢血管剛性に関する一連の研究において,皮膚交感神経の重要な役割である体温調節機能と末梢血管剛性との関係解析についてはまだ着手できていませんでした.一連の末梢血管剛性研究の締めくくりとして研究に取り組み,最終的には「スマート空調システム」の実現に貢献できればと思っています.

みなさん,どうぞよろしくお願いします.

第698回 科学研究費2023

2023.07.14

生体システム論研究室では,広島大学から支給される運営費交付金だけでなく,学外から多額の研究費を頂いて研究活動を行っています.中でも,文部科学省と日本学術振興会の助成事業である科学研究費は,専門家による審査(ピアレビュー)を経て採否が決定される重要な研究費です.
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/main5_a5.htm
https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/

2023年度も各グループの研究テーマに関連して以下の科研費の交付を受けました.

<2023年度新規採択分>

■科学研究費 挑戦的研究(開拓)(R5~R8年度)
乳児自発運動を構成する『基底運動』の発見と発達障害の超早期スクリーニングへの挑戦
研究代表者:辻 敏夫,研究分担者:秋山 倫之, 島谷 康司, 土居 裕和, 竹内 章人, 曽 智,古居 彬
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/17722

■科学研究費 基盤研究(B)(R5~R7年度)
筋電位信号に対するもつれ解き表現学習法の提案とロバストな操作インタフェースの実現
研究代表者:古居 彬

■科学研究費 基盤研究(C)(R5~R7年度)
体外循環中の血球形状の定量化:「血液粘度比」の応用展開
研究代表者:岡原 重幸,研究分担者:辻 敏夫,曽 智,宮本 聡史

■科学研究費 基盤研究(C)(R5~R7年度)
磁気センサと振動マイクを用いた嚥下機能測定機器による新たな嚥下訓練の検討
研究代表者:濱本 隆夫,研究分担者:濱 聖司,辻 敏夫

■科学研究費 基盤研究(C)(R5~R8年度)
弾性ソックスによる血管の柔軟性効果の検証:血栓防止用最適化ソックス制作に向けて
研究代表者:森永 浩介,研究分担者:辻 敏夫,中原 正子

<継続分(2022年度以前採択分)>

■科学研究費 基盤研究(A)(R4~R8年度)
非侵襲マイクロニューログラフィ法の創出:血管力学モデルから末梢交感神経活動を復元
研究代表者:辻 敏夫,研究分担者:曽 智,古居 彬
https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/17261

■科学研究費 基盤研究(C)(R4~R6年度)
行動テストにおける生理指標の同時取得による魚類の情動状態の精密な評価
研究代表者:吉田 将之,研究分担者:曽 智

■科学研究費 基盤研究(B)(R3~R5年度)
人体モデルを用いた筋活性度推定と力覚介入によるオンライン運動感覚伝送
研究代表者:栗田 雄一

■科学研究費 基盤研究(B)(R3~R5年度)
知識埋め込み型ベイズ深層学習の提案と希少データ解析への応用
研究代表者:早志 英朗,研究分担者:古居 彬

■科学研究費 基盤研究(C)(R2~R5年度)
連続血液粘度測定法に基づく人工心肺中のマイクロバブル発生予測のモデル化と臨床応用
研究代表者:宮本 聡史,研究分担者:辻 敏夫,岡原 重幸,古居 彬

■科学研究費 基盤研究(C)(H31~R5年度)
圧流量特性モデルに基づく人工心肺装置操作支援システムの提案
研究代表者: 高橋 秀暢,研究分担者:辻 敏夫,曽 智,岡原 重幸

#過去の科研費採択情報
2022: https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/17305
2021: https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/16808
2020: https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/16213
2019: https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/15647
2018: https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/14921
2017: https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10916
2016: https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10885
2015: https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10858
2014: https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10833
2013: https://bsys.hiroshima-u.ac.jp/news/10799

厳しい経済情勢にもかかわらず,これらの研究費によってさまざまな実験装置や研究資材を購入したり,国内/国外の学会に参加することができるのはたいへんありがたいことです.私たちは,これらの研究費の原資が国民の税金で賄われていることを忘れずに,研究費を決して無駄にすることがないよう気を引き締めて研究に取り組んでいく責任があります.そして,これらの研究費に見合った新規性・独創性の高い研究成果を社会に還元するため,高いレベルの学術性と実用性を兼ね備えた研究を推進していきたいと考えています.
みなさん,引き続きよろしくお願いします.