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第61回 続々・博士学位取得への道

2006.01.27

学位取得の合格ラインが,D3の11月頃までに

・学会誌等学術雑誌論文(以下,ジャーナル論文)3編
(場合によっては2編)
・国際会議発表論文(以下,カンファレンス論文)3編
(場合によっては2編)

を発表していること(掲載決定を含む)であることは前回説明しました.
博士課程後期の3年間でこれを達成しようとすると,1年に1本ずつジャーナル論文とカンファレンス論文を発表する必要があります.
(注:すべてfirst authorである必要はありませんが,メインの論文はfirst author がいいですね.)

ジャーナル論文3本はちょうど卒論を3年続けるようなものですから,博士課程後期から新しい研究テーマにはじめた場合でも,能力がある人なら問題ないでしょう.
しかし,研究になれていない人にはすこし余裕がない感じですね.
カンファレンス論文の内容は英語で書く必要がありますが,内容的にはジャーナル論文ほど厳しくはないし,ある程度はジャーナル論文と内容的に重複することも可能なので,積極的に国際会議に参加していけばそう問題はないでしょう.

一方,研究テーマが卒論や修論で行った研究の延長線上にあるのであれば,かなり余裕ができます.
たとえば,修論まで研究内容を1本か2本の論文に展開できればすごく楽になりますね.
博士課程前期のうちに国際会議で発表することができれば,なお有利です.
経済面での支援プログラムもいくつか用意されています.
来週は,それらのうち代表的なものについて解説します.