8月7日(木),8日(金)の2日間,広島大学オープンキャンパス2014が開催されました.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/20835
http://www.hiroshima-u.ac.jp/eng/fd-admission/opencampus2014/
http://www.hiroshima-u.ac.jp/eng/fd-admission/opencampus2014/p_pkw5iu.html
生体システム論研究室のオープンラボは,1日目は筋電グループとA-lifeグループ,2日目はヒューマンモデリンググループとMEグループが担当し, 大学院受験生を除く研究室メンバーほぼ全員で見学対応にあたりました.
2日間で約150名の見学者があり,また各グループとも概ね良い反響が得られたようで良かったと思います. 今年度も各グループリーダーを中心に非常に良くオーガナイズされており,満足のいくオープンキャンパスになりました.
以下は,早志君(1日目),平野(博)君(2日目)がとりまとめをしてくれたオープンキャンパス報告です.
良いコメントが多く寄せられており,よかったですね!
みなさん,ごくろうさまでした!
(2日目分は次週,掲載します.)
■オープンキャンパス第1日目
早志です.
オープンキャンパス1日目お疲れ様でした.
本日は筋電とA-lifeがデモを行いました.
今年は来客数が例年を大きく上回り,集計できた人数だけでも60名以上と非常に多くの方に来ていただくことができました.
反応もよく,研究の魅力を伝えられたのではないかと思います.
また人手不足のため臨時で手伝いに来てくれた皆さん,ありがとうございました.
以下,本日のアンケート結果です.
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来客数:62(アンケートにご協力下さった方のみ集計)
得票率(得票数/見学者数)
筋電①(義手):45/46 = 97.8%
筋電②(家電):37/40 = 92.5%
A-life :40/43 = 93.0%
【自由コメント欄にいただいたご意見・感想】
・涼しくて話が聞きやすかったです.
・違う分野と研究することを知り,興味がわいた
・筋電位信号が個人的に一番関心を持ちました
・ごくろうさまです.
・兄の進路で代りに来たのですが,楽しく,おもしろく見学させていただきました.丁寧な説明でわかりやすかったです.
・生物を実際に買っていることに驚きました.わかりやすいお話でした.
・研究内容について自信をもち話していたので,研究をしっかりしていると感じた.
・楽しかったです.研究室希望するかもです.
・いろんな機械が見れて,興味がわきました.
・手の動きで機械を動かせることができるのがすごいと思った.
・水中にあるイオンから魚の位置や状態を判断するという発想は特に面白いと思った.
・不思議で面白かったです.
・線虫ロボットがよい意味で気持ち悪かったです.
・とてもわかりやすく,面白かった.
・筋電位信号を読み取ることでいろんな機械を制御できているのがすごいと思った.テレビのオセロを自分でもやりたいと思った.
・とても難しそうでしたが,興味があったので,見させていただきました.マシンがどれも面白かったです.ありがとうございました.
・障害のある人たちが暮らしやすい生活ができるようにアシストできるようなものを作っていてすごいと思ったし,興味を持ちました.
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各グループ・係の議事録は以下の通りです.
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グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-511)
デモ内容①:三指義手,五指義手,筋電マウス,Bio-Music
説明者 :渡橋
実演者 :渡橋,今儀,右田
質問内容:
Q1.3指義手に比べて5指義手は操作が難しいのか.
A1.覚えさせる指の動きが増えるため,3指義手より難しいです.
Q2.義手以外のものも開発しているのか.
A2.義手以外にも生体信号で制御可能な車椅子やポインティングデバイス,音楽演奏システムを開発しています.
Q3.3指義手の値段は.
A3.約300万円です.
Q4.5指義手は手首までしかないのか.
A4.手首しかありませんが,3指義手の手首部分と入れ替えることで手先だけでなく腕全体の動きを模倣することが可能です.
Q5.動きを真似るだけではなく,実際に義手を使って食事などはできるか.
A5.可能です.過去に頚椎損傷患者の方に義手で食事をしていただいたことがあります.
Q6.筋電信号は手以外からでも計測できるのか.
A6.可能です.筋肉がある部位であれば,例えば顔や肩からでも筋電信号の計測が可能です.
Q7.電気信号に個人差はあるのか.
A7.個人差はあります.人によって脂肪の厚さが異なるため抵抗の大きさが変わり,筋電信号の計測しやすさが異なります.
感想:
3指義手が動かなくなる等トラブルがありましたが,動画を使って説明するなど臨機応変に対応ができた点,また,デモを見ていただいた方から活発に質問がいただけた点は良かったと思います.
しかしながら,デモの時間が長いことや説明や質問に対する受け答えが少し硬かったように感じましたので,今後はこれらの点を改善していきたいと思います.
今後の課題:
トラブルへの対応をまとめる,視聴者に合わせた説明方法,デモ内容の検討
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グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-525)
デモ内容② :CHRIS,BR
実演者 :中島
説明者 :中島
質問内容:
Q1.BRの部屋のレイアウトは個々人に合わせることが可能か.
A1.可能です.使用者の方に使いやすいようにカスタマイズすることができます.
Q2.肘,肩など特定の部位が動かしにくい方への生活支援の方法はあるか.
A2.現在,開発されているものではロボットスーツ(HAL)などがあります.また,本研究室の他グループではスマートスーツと呼ばれる筋肉をサポート可能な器具の開発を行ってます.
Q3.広島大学と他大学との違いはあるか.
A3.例えば,工学部では2年次に専攻を決めることとなっている点が他大学と異なり,大学生活を1年間過ごしたうえで専攻を決定できるメリッ トがあります.
感想:
CHRISを動かした際や,BRでテレビのスイッチを点けた際には見学者の反応もよく興味をもってもらえたのではと思います.
しかしながら,今回は学生の見学者が多かったにもかかわらず,説明の際に難しい言葉を使ってしまった場面があったのでより分かりやすく噛み砕いた説明ができるよう練習していく必要性を感じました.
今後の課題:
説明方法
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グループ名:A-lifeグループ(部屋番号: A1-511)
デモ内容:小型魚類(ゼブラフィッシュ)の電気信号計測 & 線虫ロボットの実演
説明者 :西川 ・ 藤澤
実演者 :西川 ・ 藤澤
質問内容:
Q1.マウスは実際に飼っているのか.
A1.いいえ,飼っておりません.現在飼っているのはゼブラフィッシュとメダカのみです.
Q2.現在様々な生物を対象に研究しているが,今後着手する予定の生物はいるのか.
A2.ラットの解剖情報から人間の嗅覚の仕組みを解析しようとしております.
Q3.ロボットはプログラミングで制御しているのか.
A3.はい,プログラムの内容を変更することで様々な制御を行うことができます.
Q4.キメラ型ロボットとはどのようなものなのか.
A4.様々な動物の秀でた機能をシステム化し,組み合わせたロボットのことを指します.
Q5.医療工学に興味あるが何処で行っているのか.また何をしているのか.
A5.本研究室のメディカルエンジニアリンググループが行っております.例えば血管の硬さから動脈硬化を調べる手法の提案などしております.
Q6.この研究室にはコアタイムはあるのか.
A6.はい,原則11時から17時となっておりますが,学生の融通が利くようになっております.
感想:
=西川=
非常に多くの人に来ていただき,有意義な研究紹介が出来たが,一回の発表あたりの時間が非常に長かったため,今後は時間調整にも注意して発表したいと感じた.
また,線虫ロボットのデモの中止など問題が発生したため,今後はそのような問題が発生した場合にどのように対処すべきかをグループ内で検討したいと思う.
=藤澤=
当初は説明が長く,また観覧している方々にとって内容も詳細になりすぎてしまい興味を引けなかった印象だが,都度,自分なりに修正をして動画や実際の水槽の計測風景等の分かりやすい箇所だけをピックアップし,デモを行うと観覧者の方々も良く聞きいっている様子だった.
デモ自体もデモ後の雑談も,少々,過度でもフランクな雰囲気を作ってあげる事が,観覧者(高校生)にとって重要であると感じた.
今後の課題:
線虫ロボットのシステム改良
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案内係1日目
感想:
・予想以上に来客者が多く,案内係の人手が足りませんでした
→明日担当のM1,M2に臨時で入ってもらうことで対応しました
・機材のトラブルが多発したので普段からのメンテナンスと,故障した際の対応を考えておく必要があると思います
・Kinectデモへの反応が好感触でした.通りがかりに興味をもって遊んでくれる人が多かったです
・スポーツドリンクの配布は喜んでもらえたので良かったと思います
・1つのデモが長いため全部を回れなかった人が多かったです.臨機応変にかいつまんで説明する必要があると思います.