ニュース

第386回 2014年度広島大学オープンキャンパス開催報告(その2)

2014.10.29

先週に続いてオープンキャンパス2014の総括(2日目)です.

印象的なデモンストレーションを行うためには,
・研究の特徴・魅力を明確に把握し,そのエッセンスを提示できること
・その場で実演できるだけのリアルタイム性と確実性を備えていること
・見学者に合わせたレベルで,分かりやすい言葉で研究内容を説明する能力を有していること
・その場の状況や雰囲気に合わせて臨機応変な対応ができること
などの条件を満足する必要があります.

各グループとも,現状のデモンストレーションをより魅力的で分かりやすいものにするためにはどのような工夫が必要か,機会がある度にディスカッションをし改善に努めていくとよいでしょう.
今後もより良い研究デモンストレーションを目指していきましょう.

■オープンキャンパス第2日目

平野博大です.オープンキャンパス2日目お疲れ様でした.
本日はMEとヒューマンがデモを行いました.本日も天候が悪い中,集計できた人数だけでも70名以上と昨日以上に非常に多くの方に来ていただくことができました.
反応もよく,本日も面白いという感想を多数いただきました.
本日も人手不足のため臨時で手伝いいただきました.
手伝ってくれた皆さん,ありがとうございました.

以下,本日のアンケート結果です.
——————————-
来客数:72(アンケートにご協力下さった方のみ集計)
詳細:
午前東側:19人
午前西側:16人
午後東側:30人
午後西側:7人

得票率(得票数/見学者数)
ME    :44/49 = 89.8%
ヒューマン:72/72 = 100%

【自由コメント欄にいただいたご意見・感想】
・3D,ジェットコースターがおもしろかったです.
・ぜひ入学したい.

——————————-
各グループ・係の議事録は以下の通りです.
——————————-
グループ名:MEグループ(部屋番号:A1-524)
デモ内容1:ezFMD検査による血管内皮機能評価
実演者:松原
説明者:松本

デモ内容2:エアパック型体表脈波センサによる生体信号計測
実演者:松本,松原
説明者:松原,松本

質問内容:
Q1.信号処理に用いているソフトはなにか.
A1.LabView,Matlab,c言語など様々なソフトを用いています.
Q2.心電図で痛みの評価が行なえるのか.
A2.心電図から計測可能な自律神経活動から間接的に痛みの評価を行なっています.
Q3.エアパックセンサは自作なのか.
A3.共同研究先のデルタツーリングに作成を依頼しております.
Q4.医学的な知識は事前に知っておく必要があるか.
A4.ありません.研究室配属後に学ぶことができます.
Q5.エアパックは寝返りをした場合も計測可能なのか.
A5.寝返りなどの体動が生じた場合にノイズが発生する場合があり今後の課題です.しかし,ノイズを利用したいびき検出などに応用できるのではないかと考えています.

感想:
デモに対する反応もよく,興味をもってもらえたので良かったと思います.
午前中はグループ紹介の時間が長くなってしまい来られた方全員に説明することができませんでした.
しかし,午後は発表時間を削減しうまく回せたのではないかと思います.今後は,事前準備をより入念に行いたいと思います.

今後の課題:
・事前準備
・体験型デモの導入

——————————-
グループ名:ヒューマンモデリング(部屋番号:A1-511)
デモ内容①:ARを用いた触角インターフェース
説明者  :岸下
実演者  :岸下

質問内容:
Q1.VRはどのような場面に利用されていますか.
A1. ゲームにおいて,よりリアル感を出すために用いられる場面が多いです.

感想:
オキュラスを用いたジェットコースターのデモにおいて,時間がかかってしまい,デモ待ちの人ができてしまったのでもう少し短いデモ,もしくはもう一台同じデモを用意した方がよかったと思います.
実際にデモに参加できる体験型のデモが多かったので,ウケは結構よかった方だと思います.
また,身近な物(ゲーム等)に応用されている事を説明すると興味深く話を聞いてくれたのでよかったです.

今後の課題:
デモ待ちの人ができないようにする.

——————————-
グループ名:ヒューマンモデリング(部屋番号:A1-511)
デモ内容②:医療用トレーニングシミュレータ
説明者  :高橋
実演者  :高橋

質問内容:
Q1.心臓の模型はどのように作られたのですか.
A1. 企業に委託して心臓のCTスキャンデータから,3Dプリンターで作製しています.

感想:
多くの来客があったため,スペースが不十分でした.
筋電とヒューマンの実験部屋を準備していたのですが,A-Lifeの実験部屋も用意しておくべきだと思いました.
デモに対して学生が盛り上がっていたので,よかったです.
来年のオープンキャンパスでも必ず満点を取ります.

今後の課題:
簡潔な説明を心がける.デモのスペースを広げる.

——————————-
案内係2日目
感想:
・予想していた以上に来客が多く,案内係の人手が足りませんでした
理由1)ばらばらに来るグループのそろぞれに案内係をつけていたため.
対策1)途中でグループをまとめ,案内係を有効に回す.
理由2)デモ時間がグループによってバラバラ
対策2)柔軟な対応がとれるようなデモを心掛けてもらいたい.
⇒デモ時間を超えても説明を続ける事態にならないようデモ準備をする.
⇒話が盛り上がってる場合,待っている人,グループがないか案内係が確認をとる.
⇒グループ間でのデモの進み具合を確認すべきである.
・学生が急いでいるかどうかの確認
⇒ アンケートの強要をしなかった.
⇒ デモ間での時間確認を行った.
・1つのデモが長いため全部を回れなかった人が多かったです.
・臨機応変にかいつまんで説明する必要があると思います.
——————————-

2日間,関係者の皆様お疲れさまでした.
今年度の反省を次に生かして,聞いている人が面白いと言ってくれるデモを続けていきましょう!