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第417回 計測自動制御学会中国支部平成27年度チュートリアル講演会

2015.10.29

12月4日(金),広島大学東広島キャンパスにおいて,チュートリアル講演会 「最新の脳科学に基づく感性工学の新展開」を開催します.
http://www.sice.or.jp/org/chugoku/index.html
http://www.sice.or.jp/org/chugoku/tutorial15.pdf

計測自動制御学会中国支部では,毎年,注目を集めている分野を取り上げ,
チュートリアル講演会を開催しています.
今年度は,文部科学省革新的イノベーション創出プログラムCOI STREAMに採択された広島大学を中核サテライトとする
「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点」に焦点をあて,
最先端の脳科学との融合が拓く新たな感性工学をご紹介します.
参加費は無料で,学会員以外の方も参加可能です.ぜひご参加ください.

計測自動制御学会中国支部平成27年度チュートリアル講演会

■主  催:計測自動制御学会中国支部
■協  賛:電気学会中国支部,電子情報通信学会中国支部,情報処理学会中国
支部,照明学会中国支部
■期  日:2015年12月4日(金)
■会  場:広島大学大学院工学研究科中会議室(収容人数:約50人)
〔〒739-8527 東広島市鏡山1-4-1 大学院工学研究科A1棟1階A1-141室)
■交  通:広島大学東広島キャンパス内 http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/access/higashihiroshima/

■プログラム:「最新の脳科学に基づく感性工学の新展開」

13:30〜13:40 開会挨拶
13:40〜14:40
「”モノ”と”こころ”が調和し、精神的価値が成長するハピネス社会の実現
〜精神的価値が成長する感性イノベーション拠点が目指す姿〜」
農沢 隆秀(広島大学感性イノベーション研究推進機構 機構長・COIプログラム
プロジェクトリーダー,マツダ株式会社 技術研究所 技監)
物質的豊かさだけでなく感性が新たな価値を創出・成長させアクティブ思考で
「モノ」と「こころ」の豊かさが調和するハピネス社会の創造を目指し、文部科
学省革新的イノベーション創出プログラムCOI STREAMに広島大学を中核サテライ
トとする「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点(以下、感性COI拠
点)」が採択された。感性COI拠点では、最新の脳科学や工学を応用して、人と
人、人とモノを感性(こころ)で繋ぐBrain Emotion Interface(BEI)の開発を
目指している。“ワクワク感”などの感性や知覚を可視化することで、個人の感性
やニーズなどに対応したこれまでにな い製品、サービスが提供できるようにな
り、衣食住、自動車、教育、医療など多様な分野において大きな変革が起こるこ
とが期待される。ここでは、感性COI拠点が目指す姿とその社会実装に向けた取
り組みについて紹介する。

14:40〜15:40
「感性の脳内メカニズムの解明、そして感性の可視化に向けて」
笹岡 貴史(広島大学大学院医歯薬保健学研究院 特任講師)
広島大学感性COI拠点が目指すモノの豊かさと心の豊かさが調和する社会を実現
する上で、主観的で言葉に表せない「感性」を脳活動や生理反応 などを計測す
ることで客観的に見えるようにする「感性の可視化」の実現は最大のミッション
である。現在、感性COI拠点では機能的核磁気共鳴 画像法(fMRI)、脳波
(EEG)などの脳機能計測に加え、心拍、呼吸などの生理計測、視線計測などを
組み合わせることで、感性の脳内メカ ニズムを明らかにするとともに、社会実
装を見据えた感性の可視化を目指した研究が進められている。本講演では、脳科
学的な観点から「感性」をどうとらえるか議論するとともに、広島大学での取り
組みの一端を紹介する。

15:40〜16:40
「感性に呼応する未来のクルマ」
西川 一男(マツダ株式会社 技術研究所先進ヒューマン・ビークル研究部門部門統括研究長)
広島大学感性COI拠点では、感性を理解し使えば使うほど精神的価値が成長する
製品の商品化や新ビジネスの創出を目指し、脳科学・光技術・情 報通信技術を
駆使して、衣食住、教育、医療等の多様な分野の研究開発に取り組んでいる。特
に移動体としての自動車分野では、感性に呼応する未 来のクルマの製品化を推
進し、脳科学による感性の可視化により、人とクルマの感性コミュニケーション
の研究を進めている。本講演では、乗り手 の思いが通じているかのように、気
持ちまでも一つになる相棒としてのクルマの目指す姿や、思い通りに操れいつま
でも楽しみたくなる操縦性などの研究事例を紹介する。
16:40〜16:50 閉会挨拶

■参加費:無料
■参加申込方法:ご氏名・ご所属・連絡先を記入し、下記のE-mailにてお申込みください。
■申込締切:2015年11月27日(金)
問合せ先:広島大学大学院工学研究院電気電子システム数理部門
生体システム論研究室/電話(082)424-7676,FAX(082)424-2387
E-mail:sice@bsys.hiroshima-u.ac.jp