ニュース

第111回 今年度も発表評価アンケートを行います.

2007.04.16

先週は就職活動に関連して,自分のことを客観的に観察することの大切さについて述べました.
このことは研究活動についても言えることで,自分の研究や論文を客観的に評価することは意外に難しいです.
何度,見直しても,なかなか誤りや矛盾に気づかないことがよくありますし,2,3ヵ月後に読み直してみて,なんでこんなことを書いているのかと思うことさえあります.

これを改善するひとつの方法は,他の人の論文をよく読んだり,研究発表をよく聴くことです.
後輩の論文や発表をチェックし,修正してあげるのも非常によい訓練になると思います.
他の人の研究なら客観的に観察しやすく,誤りや矛盾点を意外に簡単に見つけることができます.
ここはよくないんじゃないか,ここはおかしいんじゃないかという点を見つけたら,自分だったらどうするか,どう改善するかと自然に考えると思います.
こういうことを続けているうちに,自分の論文や発表も客観的に評価できるようになってきます.

本研究室では,今年度も発表アンケートを続けています.

他の人の発表を聴き,その場でさっとコメントをまとめることは簡単なことではありませんが,毎週続けていくうちに徐々にできようになっていきます.
また,自分の発表も客観的に評価することができるようになり,発表前に自分で自分のスライドを修正したり,発表中にも自分の声の大きさや聴いている人たちの様子などいろいろなことに気を配ることができるようになっていくでしょう.

毎週の発表アンケート,よいコメント,質問が書くことができたかどうかを自己評価してみるのもいいかもしれませんね.