2016年度広島大学オープンキャンパス開催報告(その2)
先週に続いてオープンキャンパス2016の総括(2日目)です.
印象的なデモンストレーションを行うためには,
・研究の特徴・魅力を明確に把握し,そのエッセンスを提示できること
・その場で実演できるだけのリアルタイム性と確実性を備えていること
・見学者に合わせた分かりやすい言葉で研究内容を説明する能力を有していること
・その場の状況や雰囲気に合わせて臨機応変な対応ができること
などの条件を満足する必要があります.各自,自分の研究をデモンストレーションするためにはどのような工夫が必要か,考えてみるとよいでしょう.
今後もより良い研究デモンストレーションを心がけていければと思います.
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■オープンキャンパス第2日目
岸下です.オープンキャンパス2日目お疲れ様でした.
本日はヒューマンモデリングとMEがデモを行いました.昨日と比べて2倍近くの方が来客していただき,大盛況で終わることができました.
特に「去年のデモに感動したから」といったリピーターの保護者様もおられ,例年素晴らしいデモができているのではないかと思われます.(ちなみにその保護者様は今年も大満足な内容だったようです.)
デモ担当者,案内係のみなさんありがとうございました.今後の研究室公開でもよい評価が得られるよう努めていきましょう!
以下,本日のアンケート結果です.
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来客数:61
得票率(得票数/見学者数)
ヒューマン:53/61 = 86.9%
ME :33/61 = 54.1%
【自由コメント欄にいただいたご意見・感想】
・自分も傷の痛みの強さは自分で表現するのが難しいと思っており,そこの研究をしておりすごいと思った.
・どれも自分たちの生活に密接しており,興味深かったです.
・良い製品の開発を目指してほしい.
・言葉で表現しにくい痛みを数値化するのはとても便利だと思うので,良いアイディアだと思った.
・本当にショベルカーに乗ったみたいだった.
・椅子などで脈波を計測する研究は,未来の医療器械にとって大切な意義がある.
・ショベルカーの操作を体験し,この研究は将来のショベルカーでの作業にとって非常に便利になると思いました.
・VRを使うことで工事現場だけでなく,危険な場所でも操作が容易になるのではないかと期待しています.
・痛みを数値化できれば,それに応じた適切な治療がおこなえたり,データを取りやすくなると思った.
・体表脈波センサとスマホを組み合わせて,更なる応用が期待できる.
・体表脈波センサによって容易にデータを収集でき,状況に応じたデータが得られそうだ.
・HMDはゲーム感覚で面白かった.
・体表脈波センサは実用的で興味深く,将来そういう仕事に就きたいと思った.
・体表脈波センサが社会で使われる日が来ると,事故が減っていくと思った.
・痛みを血管の硬さで計測したり,心拍数を椅子で測ったりするのに興味を持った.
・ショベルカーのような技術は色々応用できそうでした.
・体験をするところがよかった.
・他分野のニーズを工夫して実現している研究がすごくよかったです.
・実際に体験できてよかった,私もここで学びたいです(若かったら...).
・昨年,オープンキャンパスに来て,感動したのでまた今年も来ました.家に帰って子供にこの感動を伝えようと思います.
・技術が進んでいるとわかった.
・工学と医療の組み合わせというのがとても面白かった.
・ショベルカーインターフェースでは実際にコックピットが再現されていて,現場にすぐ応用できそうなクオリティで驚いた.
・ショベルカーインターフェースは実際に操作している感覚が得られてすごいと思った.
・ショベルカーを動かすのはとてもリアルで他の乗り物にも応用できると思った.
・服を着たまま心音が聞けるものはこれからが楽しみです.
・編入のことについても詳しく聞けたので良かったです.
・医療などの身近なものにコンピュータの技術が使われていることを改めて感じた.
・役に立つ物を作るためにどうすればいいかなど目標を立ててグループで協力しながらやっていることがいいなと思った.
・座ったら心音が聞ける椅子が得にすごいとおもった.
・見たことの無い医療器具があって面白かった.
・360°カメラとVRによってショベルカー等で作業するときに用いる事で,作業員の補助ができることができ,すごいと思った.
・ショベルカーインターフェースで遠隔操作をどのようにするのか初めての経験でとても興味を持てた.
・電気とかをあまり使わずに未来へつながることができるのはとても素晴らしいと思った.
・様々なことを知れてよかった.
・他の研究室とは少し違うことをやっていて面白かった.
・工学が体のことに役立つと知ってすごいと思いました.
・ショベルカーのテーマがとても印象に残った.
・どのテーマも今まで見たことがなかったので面白さを感じることができた.
・実際にやってみて,こういう技術があれば安全に工事ができるんだなと思った.
・人間にはとうていできないような技術を使えるロボットの開発に携わりたいと思った.
・人工筋肉がとてもすごかった.
・何にでも挑戦できる可能性が興味を惹いた.
・アシストスーツは機械的なイメージがあったが,(この研究室のものは)全然違っていて面白かった.
・心音抽出の雑音の取り除き方を知りたかった.
・実際の医療の世界で研究が実用されていることで,学びが社会に役立っていることを知ることができた.
・ぜひここで勉強したいと思った.
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【各グループ・係の議事録】
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グループ名:ヒューマンモデリング(部屋番号:A1-511)
デモ内容@:アシストウェア・人工筋の紹介
説明者 :飯倉
実演者 :飯倉
感想:
グループ紹介のプレゼン内容については,保護者の評価が高いように感じた.アシストウェアと人工筋の紹介については口頭での説明がメインとなっていたため,見学に来た高校生達に伝わり辛かったように感じる.
反面,保護者の方にはしっかりと伝わっていたと感じた.関塚君のデモを意識してグループ紹介のプレゼンとアシストウェア・人工筋の説明は早めに終わるようにしたため,説明不足だったと思うが,その分大きな混乱無く進行できた.
あと全体的に質疑応答の時間が取れなかったが,質問自体があまり無かった.
今後の課題:
質疑応答の時間があまり用意出来なかったので来年度は注意する.
グループ名:ヒューマンモデリング(部屋番号:A1-511)
デモ内容A:VR技術を用いた油圧ショベル操作体験
説明者 :関塚
実演者 :関塚
質問内容:
Q1.ヘッドマウントディスプレイの利用先としてゲームがよく使われているが他にあるのか.
A1. ゲーム以外にも研修用のシミュレータに用いたり医療分野への応用も考えられます.
感想:
実際に体験してもらうため,人数が多くなると全員が体験するのに時間がかかってしまった.
ヘッドマウントディスプレイを用いたデモなので,体験している人以外も楽しめる工夫が必要と感じた.
デモに時間を取られすぎないようにして,もう少し深く研究について話せるようにする必要があると感じた.全体的に反応が良かったが,保護者の反応が特に良い気がした.
今後の課題:
デモに時間がかからないようにする.もっとうまく説明できるようにする.
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グループ名:MEグループ(部屋番号:A1-524)
デモ内容1:電磁誘導センサを用いた血圧脈波計測
実演者:有國・延川
説明者:延川
デモ内容2:体表脈波センサによる心音抽出
実演者:延川
説明者:有國・延川
質問内容:
Q1.具体的な研究は学部生でも行えるのか.
A1.学部の4年生から研究室に配属し,研究を行います.
Q2.今までに小型の血圧計は開発されていなかったのか.
A2.小型な血圧計は開発されていたが,電磁誘導を用いたセンサは従来までにありませんでした.
Q3.体表脈波センサの中身は何が入っているのか.
A3.小型のマイクロフォンセンサが内蔵されています.
感想:
デモに対する反応もよく,興味をもってもらえたので良かったと思います.例年と違い部屋を明るくし,雰囲気も明るくなっていたと思います.
午前中はグループ紹介の時間が長くなってしまい十分な質疑応答の時間がとれませんでした.しかし,午後は発表時間を削減しうまく回せたのではないかと思います.今後は,事前準備をより入念に行いたいと思います.
今後の課題:
・事前準備
・体験型デモの導入
・説明時間の削減
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統括・案内係2日目
気付いた点と注意事項:
◇熱中症防止用スポーツドリンクが足りなくなった.
・1日目は少なかったので大丈夫だったが,今日は60名近くの来客があり14Lだけでは足りなかった.
・20Lくらいは準備しておいたほうがいい.
◇進路説明会があると来客数に影響があるようだ.
・本日は60名近くの方が来られたが,昨日は30名ほどだった.
・昨日,進路説明会があったらしくそこへ人が流れた可能性が考えられる.
(昨年は1日目が60名近く,2日目が30名近くと同様の傾向あり)
・事前に大学配布のパンフレットを入手しておけば来客の傾向が掴め,案内係の分配を行うことができそうである.
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2016/10/19
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