ROBOMEC2012
5月27日〜29日にアクトシティ浜松で日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012(ROBOMEC2012)が開催されました.
本研究室では学会活動に積極的に取り組んでおり,国内外で開催される学術講演会において毎年20〜30件の研究発表を行っています.
学会にはその分野の専門家や他大学の研究者が数多く参加しており,貴重な意見や最新の情報を得ることができる絶好の機会です.
また,学生の発表者にとっては自分自身を成長させる大きなチャンスであり,他では得ることができないような貴重な経験となります.
ROBOMECは日本のロボット研究分野において最大規模を誇る学術講演会で,今年度は「グリーン&ライフイノベーションで未来を拓くロボティクス・メカトロニクス」のテーマのもと,1300件を超える講演が行われました.
講演はポスター発表形式で,90分という長い討論時間が設定されているため聴講者と十分な議論を行うことができます.
今年度は以下の7件の研究発表を行いました(発表順).
線虫(C.elegans)の神経−身体動力学モデルを用いた走化性シミュレーション
曽 智,辻 敏夫,山田 泰隆,鈴木 芳代,服部 佑哉,大竹 久夫
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012 講演論文集,1A1-S10, 2012.
確率共鳴現象を利用した指先知覚感度の向上
末田 大和,栗田 雄一,服部 稔,徳永 真和,惠木 浩之,竹村 裕,上田 淳,辻 敏夫
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012 講演論文集,1P1-C02(1)-(4),2012.
緊急回避支援機能を組み入れた上肢運動インピーダンス特性に基づくステアリング制御系
田中 良幸,中原 裕貴,栗田 雄一,辻 敏夫,山田 直樹,西川 一男,農沢 隆秀
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012 講演論文集,1P1-D06,2012.
頚椎損傷患者用睡眠時バイタルサインモニタリングシステム―体表脈波センサを用いたAI値計測―
平野 陽豊,小松 雄亮,Abdugheni Kutluk,栗田 雄一,小島 重行,小倉 由美,藤田 悦則,中村 隆治,佐伯 昇,河本 昌志,吉栖 正生 ,辻 敏夫
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012 講演論文集,1P1-M02(1)-(4),2012.
電磁誘導を利用した頸動脈波センサの開発
福地 智宏,平野 陽豊,栗田 雄一,神鳥 明彦,佐野 佑子,中村 隆治,佐伯 昇,河本 昌志,吉栖 正生,辻 敏夫
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012 講演論文集,1P1-N03(1)-(4),2012.
確率ニューラルネットによる未学習クラス推定法の提案とEMG識別への応用
島 圭介,辻 敏夫,吉栖 正生
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012 講演論文集,1P1-O09,2012.
筋骨格モデルを用いた筋力推定に基づくドア開閉の効率性評価
栗田 雄一,佐々木 桂一,辻 敏夫
日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2012 講演論文集,2A2-D02,2012.
以下は,研究発表を行った学生3名の感想です.盛り上がった様子が伝わってきますね.
発表,おつかれさまでした!
■頚椎損傷患者用睡眠時バイタルサインモニタリングシステム―体表脈波センサを用いたAI値計測―
【発表者】平野 陽豊
本年度は,ポスターが非常に注目されやすい場所に掲示されたためか,昨年度以上に聴衆が多かった気がしました(おそらくセッション時間90分のうち80分程度は誰かと話していたと思います).
発表中にマットレスに触って体感してもらうデモを行ったため,その結果,マットレスに興味をもってくれる方が多数いらっしゃいました(特に看護系と競合企業とおもわれる方が興味を示してくれました).
概ね本研究に対して好感を持ってもらえたかなと感じております.
聴衆からはさまざまな感想,および今後の研究を進める上で重要なポイントになりうるコメントを頂きました.
■電磁誘導を利用した頸動脈波センサの開発
【発表者】福地 智宏
初めての学会ということで最初は緊張しましたが,質疑応答を繰り返すなかで段々と落ち着いて分かりやすい説明をできるようになったと思います.
普段から自分の研究について説明できるように訓練しておくことが重要だと感じました.
予想以上に聴衆の方が多くびっくりしましたが活発な議論ができたと感じています.
■確率共鳴現象を利用した指先知覚感度の向上
【発表者】末田 大和
今回,ポスター発表が初めてだったためどのように発表すれば良いのか不安でしたが,聞きに来て頂いた方が多く,発表するうちにうまく説明できるようになったと感じました.
また,聴衆と近い距離での発表のため,より詳しく研究内容を理解して頂けたと思います.
普段,ポスター発表のように近い距離で研究を発表することがなかったため,とても新鮮で良い経験になりました.
2012/06/05
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