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学生による学会発表

神奈川県横浜市のパシフィコ横浜において開催された自動車技術会学術講演会(2009年春季大会)に,M2の加芝祐介君,M1の福島俊介君が参加し,研究発表を行いました.
2009年度に入って最初の学会発表でした.

本研究室では学生による学会発表に積極的に取り組んでおり,毎年20〜30件の研究発表を行っています.
学会にはその分野の専門家が多く参加されており,貴重な意見や最新の情報を得ることができる絶好の機会です.
準備には多くの時間と労力を要し,また発表時には非常に緊張すると思いますが,発表者にとっては自分自身を成長させる大きなチャンスでもあり,他では得られないような貴重な経験となります.
費用等,いろいろな制約もありますが,今年も可能な限り積極的に取り組んでいければと思います.

以下は,加芝君,福島君の感想です.臨場感と達成感が伝わってきますね.


上肢運動インピーダンス特性を考慮したステアリング制御系の操作性評価
加芝祐介,脇田裕之,田中良幸,山田直樹,末冨隆雅,辻敏夫
自動車技術会学術講演会前刷集No.38-09(2009年春季大会),pp. 7-10,2009年5月21日

<感想>
業界の中でも特に知識のある方が集まってこられており,質疑応答の内容の深さに驚きました.
自動車評論家といったユーザのトップのような方の意見も加わるため,特に先行研究ほど議論が飛び交っているように思いました.
作る側だけでなく乗る側も交えた議論のすごさに圧倒されました.
発表はある程度出来ていたと思うのですが,専門家の意見を踏まえた質問に対してしっかり答えられず,普段から自分の研究を客観的に見てバックグラウンドもしっかり固めていく必要があると思いました.
しかし,有識者からみた自分の研究がどのようなものかという意見が聞けたことは重要でした.
企業の方の発表内容はとても実用的な内容でした.
また,大学主体の研究はおもしろいものもありとても興味を持ちました.

加芝祐介


機械インピーダンスモデルに基づく頸部損傷軽減シート評価システムの開発
福島俊介,野本雄平,田中良幸,辻敏夫,竹島透,山下雅也
自動車技術会学術講演会前刷集No.83-09(2009年春季大会),pp. 7-10,2009年5月22日

<感想>
他の学会などと比べ専門の方々が多く,多くの参考になるご質問・ご指摘を頂くことができました.
現在のモデルでは,シート座面クッションの粘弾性等の特性は考慮していませんが,今後はそういった検討も行う必要があるのではないかと感じました.
発表に関しては,もう少しリラックスして聴講者の表情を確認しながら進めることができればよかったのですが,概ね内容は伝えることができたと思います.
質疑応答に関しては,概ね質問の内容にあう回答をすることができ,質問者に納得して頂けたのではないかと考えています.

福島俊介


2009/06/01