第5回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会
において,計9件の研究発表を行いました.
第5回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会のホームページはこちらです.
研究発表を行ったセッションは,「ヒューマン・インタラクティブ・マニピュレーション」,「人間運動特性のシステムインテグレーション」,「サイバネティックインタフェース」,「COE:超速ハイパーヒューマン技術が開く新世界」という4つのセッションです.
この4つ以外にも「人間」に関連したセッションが数多く行われており,機械やコンピュータが主役であったシステムインテグレーションの世界が,人間中心の考え方に大きく変わりつつあることが
よく分かります.
「ヒューマン・インタラクティブ・マニピュレーション」,「人間運動特性のシステムインテグレーション」のふたつは本研究室の生体グループ,「サイバネティックインタフェース」は筋電グループ,学習グループが深く関係しているセッションですが,いずれも一時は立ち見がでるくらい盛況でした.
特に,「サイバネティックインタフェース」は本研究室の研究発表6件から構成したセッションで,実質,生体システム論研究室の研究紹介的な内容です.今年は,M2の有田君,下森君,濱本君,M1の斎藤君,B4の杉山君,村上さんが発表してくれました.
この試みは,本研究室で行っている生体信号インタフェースが,どの程度,学会で注目されているのかを探るために企画したもので,今年で3年目になります.
過去2年とも多くの方々にご参加いただき,好評を得ることができましたが,
今年も過去2年に勝るとも劣らない盛況ぶりで,定員40名くらいの部屋が満員になりました.
12室のパラレルセッションが行われていたことを考えると,大成功だったと思います.
「このセッションを聴講するために学会に参加しました」と言ってくださる方や「来年も期待しています」と激励してくださる方もおられ,非常にうれしかったです.
会場係の筑波大学の学生さん(韓国からの留学生の方)にも,「すごくおもしろかったです」という感想をいただきました.
どの程度,聴講してくださる方がおられるのか少し不安だったのですが,結果的には非常によかったです.
ただ,研究内容の面ではこれからまだまだやらなければならない課題も多く,実際,多くの質問やコメントが寄せられました.
それだけ活発な議論ができてよかったのですが,いずれも的を得た指摘が多く,いくつか問題点も浮き彫りになったと思います.
いずれの研究テーマも,いま以上に各テーマのオリジナリティと優位性,データの信頼性と一般性を明確にし,さらに圧倒的な説得力を有する研究結果を用意して,来年も発表できるように研究を進めていきたいですね.
この学会で大きな刺激をもらえて本当によかったと思います.
そして,今日の全体ゼミが2004年最後の全体ゼミになりました.
今年もいろんなことがありましたが,みなさん,本当によくがんばったと思います.
時間があるときに,研究室ホームページの「研究業績」のページで今年の研究業績を
確認してみてください.
いかに多くの成果が上がっているか,よく分かると思います.
これは研究室内のみなさん,そして研究室外の共同研究者の方々のおかげと深く感謝
しています.
2005年も引き続き,魅力的で実り多い研究を目指して,積極的に活動していきたいと
思います.
来年もどうぞよろしくお願いします.
2004/12/22 |