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第517回 2018年度広島大学オープンキャンパス開催報告
(その1)

2018.10.11

8月21日(火),22日(水)の2日間,広島大学オープンキャンパス2018が開催されました.
https://www.hiroshima-u.ac.jp/oc

生体システム論研究室のオープンラボは,1日目を筋電グループと感性ブレイングループ,2日目をヒューマンモデリンググループとMEグループが担当し,研究室全体で見学対応にあたりました.今年は西日本豪雨災害の影響で来場者数の減少が懸念されていましたが,2日間で100名以上の見学者があり,活気に満ちたオープンキャンパスになりました.各研究グループのデモはグループリーダーを中心によくオーガナイズされており,非常に良かったと思います.

以下は,D1の古居 彬君がとりまとめをしてくれたオープンキャンパス報告です.今年もアンケートには良いコメントが多数寄せられており,よかったです.関係者のみなさん,ごくろうさまでした!
(2日目分は次週,掲載します.)

■オープンキャンパス第1日目
古居です.オープンキャンパス1日目お疲れ様でした.
本日は筋電グループと感性ブレイングループがデモを行いました.今年の来客者は70名と,昨年に引き続き非常に多くの方が来られました.全てのデモ,研究紹介に対してポジティブな感想を頂くことができたので,しっかりと本研究室の魅力を伝えられたのではないかと思います.
デモ担当者,案内係のみなさんありがとうございました.明日担当の方は,最後に記載している本日の注意事項を確認しておいてください.

以下,本日のアンケート結果です.
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来客数:70名(内アンケート協力者65名)
得票率(得票数/見学者数)
筋電    :56/62 = 90.3%
感性ブレイン:51/60 = 85.0%
(時間の都合上片方のグループのみ見学された方がいた)

【自由コメント欄にいただいたご意見・感想】
– ゼブラフィッシュで人間の感情を研究するとは知りませんでした.
– 工学Ⅱ類がどんな勉強をしているのかは事前に調べていたのですが,研究については無知でした.なので興味半分で行きましたが,とても楽しく研究できそうで広大に行きたい気持ちが強まりました.
– 腕がない人も腕があった時のように体が電気を発して義手がつくれることに感動しました.この研究がロボットに活かされていて面白かったです.
– 説明がとてもゆっくり丁寧で分かりやすかったです.個人的な質問にも答えてくださって助かりました.とてもキレイな研究室ですね.
– 最新技術を見れて良かったです.興味が湧きました.
– 5指義手の物を握る力を変えることができることはすごいことだと思った.実際に義手でもものを触った感触がわかるようになれば,手をなくした人でも生活しやすくなると思った.
– 将来性を感じました.
– 様々な研究があって面白かったです.
– 研究内容が非常に面白かったです.
– ただ物理とかの勉強をするだけじゃなくて,その知識を使っていろいろなものを作っていてとても楽しそうだと思いました.
– わかりやすい説明でよくわかり義手にとても興味をもちました.
– なにか人の役に立つような研究ができるのがいいなと思った.
– 義手と握手する体験ができてとても良かった.
– 自分もやってみたいと思いました.受験勉強頑張ります.
– 筋電信号がはっきりと確認することができ興味深かった.また握手をすることができ,貴重な経験となった.
– 筋電信号で手などが動くのはすごいと思った.将来性のある研究だと思った.
– 筋電を読み取るとどのような動きか分かるということが興味を持った.
– 編入学についてしっかり話をしてくれて嬉しかったです.
– 実際に体験させてもらえたことが嬉しかったです.違う学科の質問にも答えていただいて助かりました.
– 人と機械をつなげるインターフェースは興味がありました.面白かったです.研究室に入れたら入ってみたいと思います.
– 実用性があってこれからのことについて考えていると分かった.おもしろく説明してくださったので分かりやすかった.
– 義手がすごかった.
– ディスプレイなどを使い,見て理解できる部分が多く,わかりやすかった.
– 生体と工学がどのように関係しているのかが少し分かった.義手もすごいなあと思いました.
– 実際に機械を使っていて,面白かったし,説明がわかりやすかったです.
– 5指義手が本物の手のように動いていたのがすごかった.
– 魚の感情を推測できるのがすごいと思った.
– 医療機器とも関わりがあるんだなと思った.
– 3Dプリンタの義手はテレビなどでしか見たことがなかったが実際に見ることができてよかった.筋電マウスは初めて見た.とてもおもしろかった.
– 人からの電気によって義手を動かすことができるのは初めて知りました.
– 魚にも感情がありそうと分かり勉強になりました.
– 人の動きが画面上のデータとなって映されていくのがすごかったです.魚の感情を評価して人に応用するのはとても面白かったです.
– 義手が実際に動いているのを見たことがなかったので直接目で見てどう動くかが分かり良かったです.
– 人のために勉強をするのはおもしろいと思った.
– 面白かったです.進路を選ぶ参考になりました.
– 義手の研究がおもしろそうだった.
– 映像でみた義手がとても細かいこともできていたのですごいと思いました.
– 普段は感じることができない魚の感情を見ることができるのはおもしろかった.
– 筋電マウスを初めて見て,こんなこともできるのかと思いました.
– 研究が楽しそうだと思った.
– 人も魚も同じように機械を使って感情を読み取れることが意外で面白かった.
– 説明が丁寧で分かりやすかった.
– 研究室の雰囲気が分かったので参考にしたい.
– 具体的に研究内容や方法などを見ることができ,大変参考になりました.ありがとうございました.
– 義手は,これからの未来に本当に役立つなということが分かった.ヒトの血管剛性計測で車とかにいずれ活用できることが分かった.とても興味が湧いた.
– 筋電信号計測においてはすごく敏感に動くので,凄く驚いた.ヒトと魚の感性が似ているのを知れた.ヒトの電気を凄く敏感に測れるのは驚いた.
– どんな学部か全く分からなかったので今回見てすごく興味深く,楽しい学部だと感じさせられました.違う学部も志望していたけれど,この工学部第二類もとても良い勉強場所だと思いました.良ければ志望してみたいとも思いました.
– 未来の握手が体験できたので非常に良い.マウス動かすやつをやってみたい.売ってほしい.あの臭いやつ臭すぎた.
– 機械の使用用途はいっぱいあるなと思いました.義手やマツダとの研究などすごいと思いました.楽しかったです.
– 生物と機械と相対的な2つを融合することで,こうもおもしろく,実用的な技術ができるのかと思い,とても興味を持ちました.
– はじめての体験ができて非常に不思議に思った興味が持てた.
– 工学部でやっていることなどとても参考になりました!!
– 大学での研究を見ることができてよかった.
– 工学部について色々なことが聞けてよかった.
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各グループ・係の議事録は以下の通りです.
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グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-511)
デモ内容:五指義手,3Dプリンタ製義手,筋電マウス,VR訓練システム
説明者  :大西
実演者  :大西,飯島,南木

質問内容:
Q1.電極を貼る位置はどこでもいいのですか.
A1. はい.電極の位置を変えても筋電パターンを学習することは可能です.
Q2. 実際に腕が半分以上ない人でも動かすことは可能なのか.
A2. 肩などの筋電信号を計測し,手の動きと対応付けることによって義手を操作することは可能です.
Q3. 握力はどのくらいあるのですか.
A3. 数値で表すのは難しいのですがペットボトルを握って持つことはできます.
(また,実際に握手などで確かめてもらいました.)

感想:
最初のほうは緊張していて詰まってしまうことも多かったですが,大きな問題なく進めることができて,後半になるにつれて来ていただいたた方々の反応であったり,様子を見てわかりやすいように説明できたと思うので良かったと思います.高校1年生の方や保護者の方でも頷いたり驚いてくれたことも多々あったので研究室にかなり興味をもっていただけたと感じました.
反応としては義手や筋電マウスの実演の部分が最も興味を持ってくれたように実感しました.義手の操作が後半になると筋疲労からなのかうまくいかないことがあったので今後は時間があるときに学習をし直したりして実際の学習の説明などの追加も検討していき研究室の魅力を伝えていきたいと思います.

今後の課題:
トラブル対策をまとめる,デモ内容の検討
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グループ名:感性ブレイングループ(部屋番号: A1-511)
デモ内容:魚のリアルタイム情動評価 & 匂い提示時・痛み刺激提示時のリアルタイム血管剛性計測
説明者 :戸塚, 関本
実演者 :戸塚, 関本

質問内容:
◇研究内容に関して
Q1. 線虫には感性はあるんですか.
A1. 線虫自体の感性評価は行っていませんが放射線の影響についての研究を行っています.
Q2. ゼブラフィッシュ以外の種類の魚でも同じように計測できますか..
A2. できます.でもゼブラフィッシュがモデル生物であるのでこの研究室ではこの魚を採用しています.
Q3. 血管剛性は人間ドックで使われていますか?
A3. 使われていません.血圧計やプレチスモグラムは使われることもあります.
Q3. 運動した時の血管剛性の計測等のスポーツへの応用もあるのか.
A3. 血管剛性は動きながら計測することはできませんが、他のグループではスポーツへの応用も行っています.
Q4. 血管剛性はどの様な応用がありますか.
A4. ドライバーの血管剛性の計測からその人のストレスを軽減するような刺激を与えるなどの応用があります.
Q5. 水槽もこの研究室で作ったものですか.
A5. そうです.脳波計は購入したものですが、この計測システムは研究室で作ったものです.
◇大学生活などについて
Q1. 学部を選んだ理由について教えてください.
A1. パソコンが好きだからです.
Q2. 文理選択はどのように.
A2. 理系科目の方が好きだったからです.得意不得意だけで文理選択をしない方がいいと思います.
Q3. 英語は大学に入ってから必要ですか.
A3. あって困らないし、留学なども大学に入れば考えられるので勉強した方がいいと思います.
Q4. 物理が苦手ですか工学部でやっていけますか.
A4. 電気系に関しては受験を突破できる程度の力があれば大丈夫です.
Q5. TOEICの点数はどれくらい必要ですか.
A5. 600点あれば余裕だと思います.

感想:
沢山の人がうなずきながら聞いてくれて分かってくれていたと感じた.魚のデモに関してはどうしても画面の説明になってしまい、お客さんがデモに参加するのが難しいので今後工夫が必要であると思った.線虫やラットに関しても興味を持たれる方がいたので時間が許すのであればその説明もしてもいいのかなと思った.血管剛性のデモに関してはお客さんが参加し、実際に目の前で実演することが出来るのでウケはよさそうだった.痛み刺激を与えた時に上手く血管剛性がなかなか上がらなかったので刺激の方法などの検討が必要であると考えられる.
ガムは結構親御さんにウケが良かった.匂いは学生にウケが良かったと感じた.

今後の課題:
デモの改良(魚;見せ方.血管剛性:デモでの刺激方法)など.
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統括・案内係1日目

気付いた点と注意事項:
◇受付前で様子をうかがっている人や逆に勝手に入っていく人がいる.
– こちらから声をかけて案内することで安心してついてきてくれる.
◇時間が無いからデモではなく簡単な説明だけ聞きたい,という人がいた.
– 廊下でポスター等を使いながら研究室の全体についてざっくり説明した.
◇デモの時間が少し押し気味になっていた.
– 来客者の人数に合わせて研究紹介を短めにするなど,臨機応変に回転率を変える必要がある.
– デモ担当と案内係の間で声かけをしてしっかり連携が取れるように工夫する必要がある.
◇飲み物は好評.アンケートを書いてくれた人には必ず出すと良い.
– いりますか?と聞くと遠慮される.
– 70名の来客で2Lのアクエリアスが約3本無くなった.
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