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第282回 2011年度オープンキャンパス開催報告(その1)

2011.10.04

8月8日(月),9日(火)の2日間,広島大学オープンキャンパス2011に参加しました.
本学全体では約2万9千名の参加者があり,工学部にも多くの見学者が訪れました.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/nyushi/opencampus/campus-guide/

生体システム論研究室のデモは,1日目は筋電グループ(A1棟2階),2日目は生体グループ・MEグループ・A-lifeグループ(A1棟5階)が担当し,大学院受験生を除く研究室メンバー全員で見学対応にあたりました.
デモ見学のあとにアンケート調査を実施しましたが,2日間で120枚のアンケート用紙を回収できましたので来訪者の総数は150名近くに達したと思われます.
各グループとも昨年度よりも良い反響が得られたようで,オープンキャンパスに向けて取り組んだ準備の成果と思います.

研究室全体としても,各研究グループとしても,そして一人一人の研究メンバーとしても,今回のオープンキャンパスの経験を今後の活動に活かしていければいいですね.

以下は,杉江君(1日目),平野(陽)君(2日目)がとりまとめをしてくれたオープンキャンパス報告です.
みなさん,オープンキャンパス,おつかれさまでした!
(2日目分は来週に掲載します.)

===<1日目>======================================
杉江です.
お忙しいところ,失礼致します.

本日,オープンキャンパス1日目が開催され,本研究室では筋電組がデモを行いました.
今年は去年の倍近くの約70人の方が訪れ,高校生だけでなく保護者の方もおられました.
反応も良好で,楽しんでいただけたようでした.

以下,本日のデモの議事録です.

グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-241)
デモ内容①:三指義手,五指義手,筋電マウス,Bio-Music
説明者  :菊池
実演者  :村上,丸元,早志

質問内容:
Q1.研究室は何年生から入れますか.
A1.4年生から入れます.しかし,希望の研究室に入れるかは成績次第です.

Q2.五指義手は豆腐などの柔らかいものでも持てますか.
A2.持てます.
ただし,潰さないで持てるようになるにはトレーニングが必要です.

Q3.先天的に腕がない人でも義手は使うことができますか.
A3.はい,できます.ただし,筋電信号を分離させるトレーニングが必要です.

Q4.義足の研究はされていないのですか.
A4.現在,義足の研究はしていません.

Q5.五指義手でジャンケンはできますか.
A5.はい,できます.

Q6.大学のサークルはどういうものがありますか.
A6.いろいろあります.
体育系や文科系で大きく分かれています.

Q7.マウスで右クリックはできますか.
A7.はい,できます.

Q8.腕にセンサを張る場所は決まっているのですか.
A8.決まっていません.そのため,頬や胸,足など筋電が計測できるところであれば使うことができます.

Q9.五指義手ではどういう指の形状を制御するのが難しいですか.
A9.すべて指の制御が難しいです.
指の筋は前腕部のほとんど同じ筋で構成されているので筋電分離がうまくできていれば上手く操作することができます.

Q10.五指義手の反応速度はもう少し速くできないのですか.
A10.PC内の計算処理速度を今よりも速くすることができれば可能です.

感想:
高校生がとても多く,3指義手,5指義手,筋電マウス,Bio-musicのすべてに大変興味を示して頂きました.
反応が良かったため,デモを楽しんで説明することができたと思います.
ただし,前半の5指義手の実演ではあまり上手く実演ができていなっかたため,今後とも引き続き良いデモが行えるように事前準備,メンテナンス等をしっかり行っていきます.

今後の課題:
・5指義手の実演について

グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-231)
デモ内容②:CHRIS,Bio-Remote
説明者  :杉江
実演者  :杉江

質問内容:
Q1.大学のテストは中間テストと期末テストだけですか.
A1.講義によって異なります.テストがない講義もあります.

Q2.企業と協同研究をしていますか.
A2.はい,しています.例えば日立やマツダといった会社としています.

Q3.AO入試ってどんなのですか.
A3.筆記試験の変わりに与えられたテーマに対して小論文を書く入試です.

Q4.誤動作はおきないんですか.
A4.おきるときもあります.
しかし,できるだけおきないような処理をしています.

Q5.アクションゲームをする時に筋電信号だと難しくないですか.
A5.難しいかもしれません.
しかし,Bio-Remoteでは腕を動かすだけで計測できる信号(加速度信号)でも操作できるため,それを使えば簡単にできると思います.

Q6.大学にはどんなサークルがあるんですか.
A6.文化系,運動系などいろいろあります.

感想:
午前中はBio-Remoteのトラブルが発生し,1回目のデモを実演することができませんでした.
このトラブルの原因を調査する必要があります.
しかし,午後はトラブルもなくデモができました.
見学に来られた方々が楽しんで頂けたようで良かったです.
特に,Bio-Remoteに興味を持った方々が多かったと思います.
今後は,今回の経験を活かしてより良いデモしてきたいと思います.

今後の課題:
・トラブル対策手順表の作成
・トラブルの原因調査
・CHRISを廊下に展示

アンケート集計結果
得票数:58/65(241部屋),56/65(231部屋)

コメント:
・説明が分かりやすく,楽しんで研究している様子が分かりました.
・障害を持たれる方に使用できれば便利だと思いました.
・実用化できるように頑張ってください,期待しています.
・いろいろセンサーがあり大変そうだと思いました.
・夢が広がりました,将来この研究室に入り研究したいと思いました.
・テレビで見たような技術が体験できて良かったと思います.
・質問にも丁寧に答えてくださり,とても分かりやすかったです.
・人間の身体に流れる電気を利用して,義手や家具を動かせるのに驚きました.
・他の研究室よりも話が上手で分かりやすかったです.
・義手の指を自由に動かすことができているのかすごいと思いました.
・この研究室では特に人の役に立つようなことをしていると感じるので,広島大学に入学できたらこの研究室に所属できるように頑張りたいと思いました.
・筋電信号で音楽が演奏できているのに感動しました.
・筋電信号を利用してリモコンを動かすのが面白かった.変換さえできれば体1つで操作できるといのは夢があふれていると思った.
・障害を持った方の行動範囲が広がり,社会へ進出される機会が増える可能性を感じました.頑張ってください.