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第705回 第7期ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センター

2023.10.27

広島大学ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センターの継続設置が承認されました.

ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センターは2003年4月1日に設置され,21世紀COEプログラム応募に向けての基盤作りのため第1期(2003-2007年度)の活動を開始しました.その後,広島大学21世紀COEプログラム「超速ハイパーヒューマン技術が開く新世界」(2004-2008年度)が採択され,第2期(2008-2010年度),第3期(2011-2013年度),第4期(2014-2016年度),第5期(2017-2019年度),第6期(2020-2022年度)を経て,第7期(2023-2025年度)の活動に入りました.

■2023-2025年度 広島大学ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センター

・センター長:
辻 敏夫(広島大学大学院先進理工系科学研究科)
・研究実施部局:
広島大学大学院先進理工系科学研究科
広島大学大学院医系科学研究科
広島大学病院
https://www.hiroshima-u.ac.jp/prc/center_list
https://www.hiroshima-u.ac.jp/prc/procen_hyperhumantech

・研究目的:
本プロジェクトセンターでは,人間が有する様々な生体機能を解析・モデル化した上で,人間を超えたセンシング/アクチュエーション技術と人間の脳を超えた制御/情報処理技術を組み合わせたハイパーヒューマン理論/技術の研究開発,ならびにその体系化を目指している.最終的には,人間の能力をはるかに超えた認知・行動能力を実現する様々な形態での人工技術の創出を目指し,これまでのエンジニアリングの枠組みを超えた様々な応用,特にメディカル,バイオ,スポーツ,教育,生物分野など,現在も作業の多くが人間の手作業である分野への横断的な応用を目指す.
人間の能力を超えた認知・行動能力を実現するハイパーヒューマンテクノロジーは,18世紀の産業革命における人間の肉体限界をはるかに超えた蒸気機関,20世紀におけるIT革命における人間の計算能力をはるかに超えたコンピュータの出現により産業構造が変わったように,21世紀の産業構造を大きく変革する可能性がある.その意味で,人間の認知・行動能力の限界が大きな障害となっていた多岐にわたる産業分野において,本プロジェクトセンターから世界に先駆け発信されるハイパーヒューマンテクノロジーは大きな技術変革の起爆剤となる可能性がある.

第7期では,医工連携分野,脳・こころ・感性研究分野を中心に推進していく予定で,以下のような研究課題に取り組んでいきます.

(1) ハイパーヒューマンテクノロジーのメディカル,バイオ,産業応用
・新たなバイオミメティック5指駆動型筋電義手の開発
・機械学習に基づく新生児発達障害早期発見システムの開発
・動体視力と重心動揺に基づく脳卒中後リハビリテーション評価支援システムの開発
・非侵襲末梢交感神経活動計測システムの開発
(2) ハイパーヒューマンテクノロジーの脳・こころ・感性応用
・末梢血管剛性に基づく脳/自律神経状態の定量評価
・脳卒中患者の高次脳機能・脳画像・各種障害の関係解析
・匂い刺激に伴う人間の主観・機能的能画像・血管粘弾性の関係解析
・痛み刺激時の脳活動解析と疼痛バイオマーカーの開発
・Scale mixtureモデルに基づくてんかん/睡眠/感情脳波解析
(3) ハイパーヒューマンテクノロジーの実用化研究
・生体信号に基づく新しいヒューマンインタフェース技術の開発
・非侵襲的末梢交感神経活動評価法の実用化
・5指駆動型筋電義手の実用化
・脳卒中患者を対象とした高次脳機能簡易検査法の開発と実用化

これらの研究課題は本研究室の各グループの研究課題でもあり,本研究室のメンバーが広島大学ハイパーヒューマンテクノロジープロジェクト研究センターの活動に大きくかかわっていることになります.

本センターでは,人間の高度で巧みな認知・行動能力に学びつつ,最終的には人間の能力をはるかに超えた新しい技術の創出を目指して,これまでのエンジニアリングの枠組みを超えた横断的研究を展開していきたいと思っています.
引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします.