2月15日(金)の卒業論文発表会,2月21日(木)の博士論文発表会,2月27日(水)の修士論文発表会,すべて無事に終了し,今日の全体ゼミが平成30年度の最終回となりました.
まず,2月21日(木)に行われた博士学位論文発表会では,馬屋原 康高さん,小川 和徳さんがこれまでの研究成果をまとめた博士学位論文の最終発表を行いました.二人とも基礎研究の成果を応用開発につなげた世の中の役に立つ研究で,博士学位にふさわしい充実した発表会でした.
馬屋原 康高
A Novel Cough Strength Evaluation Method via Cough Sounds
(咳嗽音を用いた新しい咳嗽力評価法の提案)
小川 和徳(主指導教員:栗田雄一教授)
空気圧人工筋を利用した軽量柔軟な動作支援ウェアの開発
次に,2月27日(水)の修士論文発表会では11名のM2が発表を行いました.全員,非常に魅力的な研究内容で,M2の最後を飾るにふさわしい堂々とした素晴らしい発表でした.質疑応答の内容もよかったと思います.発表者と研究題目は以下のとおりです(50音順).
関塚 良太
An Operation Skill Evaluation System of a Hydraulic Excavator Using a Remote Controlled Excavator and Augmented Reality
(改造ラジコンとAR提示による油圧ショベルの操作スキル評価システム)
静野 大樹
Proposal of Tactile Mel Scale and Its Applicatoin to the Evaluation System of Haptic Sensation
(触覚メル尺度の提案と触感覚評価システムへの応用)
常安 孝輔
Pressure Control of Work Support Suits Equipped with Pneumatic Rubber Artificial Muscles Taking Burden Feeling into Account
(負担感を考慮した空気圧ゴム人工筋肉搭載作業支援スーツの圧力制御)
橘髙 允伸
A Spatiotemporal Parameterization Method for Human Reaching Movements Based on Time Base Generator
(Time Base Generatorに基づく人間のリーチング運動の時空間定量評価法)
中垣 光裕
Biomimetic Control of Myoelectric Prosthetic Hand Based on a Lambda-type Muscle Model
(λ型筋モデルに基づく筋電義手の生体模倣制御法)
木下 直樹
U-shaped and Inverted U-shaped Developmental Changes: Longitudinal Evaluation of Infants’ Spontaneous Movements Using Markerless Video Analysis
(U字型と逆U字型の発達変化:マーカレス動画像解析を用いた乳児自発運動の経時評価)
水口 翔太
Jellyfish Sign Evaluation Support System Based on Ultrasound Imaging Analysis of Human Carotid Plaques
(ヒト頸動脈プラークの超音波画像解析に基づくジェリーフィッシュサイン評価支援システム)
隅山 慎
Quantitative Assessment of Pain and Anticipatory Anxiety During Electrocutaneous Stimulation Using an Arterial Stiffness Index and Functional Magnetic Resonance Imaging
(血管剛性インデックスと機能的核磁気共鳴画像法を用いた皮膚電気刺激に対する疼痛と予期不安の定量評価)”
萩山 直紀
Unconstrained Vital Sign Monitoring System Using an Aortic Pulse Wave Sensor
(体表脈波センサを用いた無拘束生体情報モニタリングシステムの開発)
戸塚 正明
Estimation of Sympathetic Nerve Activity in Humans from Peripheral Arterial stiffness
(末梢血管剛性を用いた交感神経活動の推定)
市原 和也
Prediction of Human Perception of Odor Quality Based on Glomerular Activity of Rodent
(ラット糸球体活動に基づく人間の匂い質知覚の予測)
各研究テーマは来年度以降も継続して取り組んでいく予定です.各自,研究内容をもう一度よく精査し,進学する人は今後の研究課題を,研究室を離れる人は引き継ぎの研究課題をしっかりまとめておくとよいでしょう.
今日で2018年度の全体ゼミは終了しましたが,2019年度卒業研究テーマ説明会が3月7日(木)に,研究室公開(オープン・ラボ)が3月8日(金)に予定されています.また,3月15日(金)10:00には新しい4年生が研究室に配属され,新年度に向けての活動を開始します.4月3日(水)からは2019年度の全体ゼミを開始する予定です.
2018年度もあっという間の1年でしたが,研究室としては国際論文(SCI論文)を数多く発表することができ,非常に充実した年になりました.
研究室メンバーや研究協力者の皆様をはじめ,生体システム論研究室の運営に関わってくださったすべての方々に改めて厚く御礼申し上げます.
2019年度も引き続き,どうぞよろしくお願いします!