2月16日(金)の卒業論文発表会,2月28日(水)の修士論文発表会とも無事に終了し,今日の全体ゼミが平成29年度の最終回となりました.
修士論文発表会では8名のM2が発表を行いました.全員,非常に魅力的な研究内容で,M2の最後を飾るにふさわしい堂々とした素晴らしい発表でした.質疑応答の内容もよかったと思います.
発表者と研究題目は以下のとおりです(50音順).
飯倉 隆寛
Measurement and visualization of ground interaction information during city walking
(街歩き時の地面インタラクション情報の計測と可視化)
稲葉 知彦
Estimation of Systolic Blood Pressure Using an Inflationary Noninvasive Blood Pressure Monitor with No Arterial Occlusion
(加圧測定方式自動血圧計を利用した非駆血収縮期血圧推定法) . . . . . . . .
上本 竜郎
Parameter Optimization Method for a Random Walk Graph Kernel based on Renyi’s Quadratic Mutual Information
(Renyiの二次相互情報量に基づくランダムウォークグラフカーネルのパラメータ最適化法の提案)
川嶋 克明
An Evaluation Support System for Infant Motor Development Based on Walking Analysis
(歩行解析に基づく幼児運動発達評価支援システム)
田中 敬士
Estimation of Arterial Stiffness Using Oscillometric Method around Mean Blood Pressure and Its Application to Vascular Endothelial Function Evaluation
(平均血圧式オシロメトリック法に基づく血管剛性推定法の提案と血管内皮機能評価への応用)
古居 彬
Variance Distribution Analysis of Surface EMG Signals Based on a Scale Mixture Model
(尺度混合モデルに基づく表面筋電位信号の分散分布解析)
松野 一輝
Measure the Psychological State of Zebrafish through Integrated Analysis of Motion and Respiration
(呼吸と行動の統合解析でゼブラフィッシュの心理状態を測る)
村田 拓也
Tremor prediction by the calculation of endpoint muscle activation compliance
(手先筋活動度コンプライアンスを用いた振戦予測)
次に卒業論文発表会では,10名のB4が卒業論文の内容を発表しました.研究内容,プレゼンテーション,質疑応答とも素晴らしく,1年間,全力で取り組んだ研究成果がよくあらわれていたと思います.
発表者と研究題目は以下のとおりです(50音順).
石橋 侑也
低圧駆動型空気圧人工筋を用いた下肢運動をアシストするスーツの開発
迫田 航
低圧駆動型空気圧人工筋を用いたバットスイング強化スーツの開発
島田 恭平
筋電信号の分散分布モデルに基づく人工振戦生成法の提案と3Dプリンタ製筋電義手への応用
南木 望
視線追従課題を利用した立位動揺解析評価システムの開発
浜崎 健太
オシロメトリック式自動血圧計と血管粘弾性モデルに基づく下肢血管内皮機能の評価
深田 雅裕
指先変形と振動の同時計測による触感テクスチャの感性予測
松村 一志
視界の制約が旋回ポインティング操作に与える影響
棟安 俊文
血管剛性インデックスに基づく皮膚電気刺激に対する疼痛馴化現象の解析
山下 浩生
ガンマ線照射による線虫の運動と筋活動度への影響の評価
吉村 和真
確率ニューラルネットによる脳卒中患者の機能障害と気分障害の関係解析
各研究テーマは来年度以降も継続して取り組んでいく予定です.各自,研究内容をもう一度よく精査し,進学する人は今後の研究課題を,研究室を離れる人は引き継ぎの研究課題をしっかりまとめておくとよいでしょう.
今日で2017年度の全体ゼミは終了しましたが,2018年度卒業研究テーマ説明会が3月5日(月)に,研究室公開(オープン・ラボ)が3月6日(火)に予定されています.また,3月14日(水)13:00には新しい4年生が研究室に配属され,新年度に向けての活動を開始します.4月4日(水)からは平成30年度(2018年度)の全体ゼミを開始する予定です.
2017年度もあっという間の1年でしたが,研究室としてはインパクトファクタが高い学術誌に多くの国際論文(SCI論文)を発表することができ,非常に充実した1年になりました.研究室メンバーや研究協力者の皆様をはじめ,生体システム論研究室の運営に関わってくださったすべての方々に改めて厚く御礼申し上げます.
2018年度も引き続き,どうぞよろしくお願いします!