2月27日(水)の博士学位論文発表会,2月28日(木)の修士論文発表会,2月26日(火)の卒業論文発表会も無事終了し,今日で平成24年度の全体ゼミも終了です.
まず,2月27日(水)に行われた博士学位論文発表会では,服部 佑哉君,平野陽豊君が数年間にわたる研究成果をまとめた博士学位論文の最終発表を行いました.
博士学位論文にふさわしい内容で,素晴らしい発表会だったと思います.
研究題目は以下の通りです.
服部 佑哉
Modeling and Simulation of Oscillatory Circuits for Generating Rhythmic Movements in Caenorhabditis elegans
(線虫のリズム運動を生成する振動回路のモデリングとシミュレーション)
平野 陽豊
Noninvasive Measurement of Pulse Pressure Waves for Evaluation of Arterial Mechanical Properties
(血管力学特性評価を目的とした血圧脈波非侵襲計測法)
次に,2月28日(木)の修士論文発表会では以下の10名が論文を提出しました.
全員,オリジナリティにあふれた魅力的な研究で,修士最後の発表会にふさわしい内容でした.
向谷 直久
Movement Analysis of Larval Zebrafish (Danio rerio) Using Body Dynamics Model
(身体動力学モデルを用いたゼブラフィッシュ稚魚(Danio rerio)の運動解析)
正岡 和弥
An Estimation Method for Environmental Friction Based on Body Dynamic Model of Caenorhabditis elegans
(線虫(C. elegans)の身体動力学モデルに基づく摩擦力推定法の提案)
山口 裕希
Motor Function Evaluation and Classification in Finger Tapping Movements for Parkinson’s Disease Using Factor Analysis
(因子分析によるパーキンソン病患者の指タップ運動機能評価と分類)
丸元 崇弘
CPG Synergy Hypothesis: A CPG Synergy Model for Generating Nonstationary Rhythmic Signals and Representation of Finger Tapping Movements
(CPGシナジー仮説:非定常リズム信号を生成可能なCPGシナジーモデルの提案と指タップ運動の表現)
杉江 研勇
Virtual Light Touch Contact Using Non-contact Impedance for Mitigation of Body Sway
(立位姿勢制御のための非接触インピーダンスを利用したVirtual Light Touch Contact の提案)
菊池 亮太
A Markerless Infant Motion Analysis System for Evaluation of General Movements
(General Movements評価のためのマーカーレス新生児運動解析システム)
平野 博大
A Log-linearized Peripheral Arterial Viscoelastic Indices for Evaluating Autonomic Nerve Activity
(自律神経活動評価のための対数線形化末梢血管粘弾性インデックスの提案)
大塚 紘之
Haptic rendering by augmentating virtual force on the force response of a base object
(補助物体の反力に力覚デバイスの仮想力を重畳する力覚拡張呈示に関する研究)
成末 充宏
A Study on Biomechanical and Psychophysical Analyses of Operating Loads during Automobile Driving
(自動車操縦負担感の生体力学的および精神物理学的な解析に関する研究)
木原君の修士論文も審査を受け,受理されました.
木原 大輔
Estimation of Arterial Viscoelastic Properties during the Flow-Mediated Dilation Test
(血流依存性血管拡張反応検査中の動脈壁粘弾性特性の推定)
卒業論文発表会は2月26日(火)に行われ,本研究室からは4年生7名が1年間の研究成果を発表しました.
この1年間の研究成果がよくあらわれた研究発表で,内容,プレゼンテーション,質疑応答とも最高レベルの卒論発表会だったと思います.
発表者と研究題目は以下のとおりです(発表順).
佐藤 純平
筋骨格モデルを利用した筋力推定に基づく感性評価の試み
櫻田 浩平
筋の信号強度依存ノイズを考慮した運動評価
氣比田 晃士
滑り知覚モデルを利用した指先印加力の推定
森本 将斗
音声信号を利用した環境制御装置Bio-Remoteの操作方式
今儀 潤一
未学習クラス推定ニューラルネットによる筋電義手制御
右田 涼
動画像解析に基づく乳幼児行動マーカーレスモニタリングシステム
松岡 玄樹
エアパック型体表脈波センサを利用した自律神経活動モニタリングシステム
D論,修論,卒論とも,各自,自分自身の研究内容をもう一度,よく精査し,今後の課題を明確にしておくとよいでしょう.
すべての研究テーマが,今後,さらに発展することを願っています.
今日で2012年度の全体ゼミは終了しますが,2013年度卒業研究テーマ説明会が3月5日(火)に,研究室公開(オープン・ラボ)が3月7日(木)に予定されています.
また,3月15日(金)には新しい4年生が研究室に配属され,新年度に向けての活動を開始します.
4月9日(水)には,2013年度第1回全体ゼミを行なう予定です.
振り返るとあっという間の一年でしたが,研究室としては非常に充実した研究活動ができました.
これも,研究室メンバーや研究協力者の皆様方のおかげです.
ここに改めて御礼申し上げます.
現在,広島大学大学院工学研究院の建物リニューアルが進められており,3月下旬にはA1棟5階西ウィングの新研究室に引っ越しを予定しています.
新年度は新たな気持ちで研究活動の再スタートを切れればと思っています.
来年度も引き続き,どうぞよろしくお願いします!