生体システム論研究室では,研究発表に対する評価アンケートを実施しています.
週1回開催される研究室の全体ゼミでは,毎週数名の学生が自身の研究成果に関する発表を行っています.
発表者は自分の発表日に合わせて研究を進め,研究の目的,内容,進捗状況,結果,考察などについてPCとプロジェクターを使ったプレゼンテーションを行います.
一方,聴講者はプレゼンテーションを聴き,その内容を評価します.
聴講者による発表評価アンケートを行う目的は,大きく分けて以下の2点です.
(1) 発表者に聴講者の感想や意見をフィードバックし,発表内容,研究内容を改善するための手掛かりを与えること
(2) 聴講者に緊張感のある積極的な聴講を促すとともに,的確な質問やコメントを行うための能力を訓練すること
評価の方法はアンケート形式で,評価項目は以下のとおりです.
1. 視聴覚・情報機器の使い方は効果的でしたか
2. 発表者の声,話し方は聞き取りやすかったですか
3. 理解すべき重要な箇所が強調されるなど,発表の説明はわかりやすかったですか
4. 発表に対する発表者の熱意を感じましたか
5. 研究内容は興味深いものでしたか
6. 前回の発表からの進展に満足しましたか
7. 総合的に判断して,この発表に満足しましたか
8. コメント(自由記述)
1〜7の項目に対しては4点, 3点, 2点, 1点, 0点の5段階評価としていますので,合計点は28点満点です.
全体ゼミ終了後,全員のアンケート結果を集計して,全評価者による評価合計点の平均点(発表者本人の自己採点分は除く)を計算し,これを各発表者の総合得点としています.
おおむね得点率80%(28点満点ですから22.4点以上)以上が,優れた発表の目安になると思います.
発表者には総合得点および得点率とともに,記入者情報を削除したアンケート結果の詳細をフィードバックしています.
今月からこの発表評価アンケートにはじめて取り組んでいるM1や4年生も,すでにいろいろなコメントを記入してくれています.
中には単なる感想にとどまらず,発表に関する改善点,今後の研究課題の指摘などを行っている人もおり,感心しています.
全体ゼミでの発表と聴講は,自分の力を高めるための絶好の機会であり,1年後には必ずその成果が表れると思います.
相手に対する敬意と思いやりの気持ちを忘れることなく,全力かつ真剣に取り組むとよいでしょう.