今年度も卒論,修論作成の季節となり,B4,M2を中心に多くの研究室メンバーが論文作成に取り組んでいます.
またほとんどの人が学会に投稿する原稿の作成も同時に進めていること思います.
卒論・修論の作成や学会への研究論文投稿は研究がそれだけ進んだということの証であり,研究を進めていくうえでのひとつのマイルストーンです.
論文作成作業は自分の研究の新規性と有用性を客観的にチェックする絶好の機会であり,研究内容を高めていくための重要なステップになります.
また, 提出締切日が設定されていますので,これは研究を進める上での強力なdriving forceにもなります.
論文提出の際には,指定された締切日を厳守する必要があることは言うまでもないことです.
もちろん,余裕をもって原稿を作成し締切日までにきちんと提出している人もたくさんいますが,中には締切日に間に合わず延長をお願いしている人もいます.
(卒論・修論の場合は期日に遅れたら留年することになりますが...)
たとえ理由があったとしても,約束した締め切りに間に合わず相手に迷惑をかけてしまうようなことはできるだけ避けたいですね.
締め切りよりも早目に仕上げることを心掛け,どのようなことがあっても締め切りに遅れないように進めましょう.
また,各自が作成した論文は先輩や先生方に原稿をチェックしていただき,指導を受けることになります.
毎年,この時期に言っていることですが,注意事項を以下にまとめておきます.
1.気配りのすすめ:
先生方や先輩たちに指導してもらう機会が多くなると思いますが,その人たちも自分の仕事をたくさん抱えているなかで時間を費やしてくださっていることを忘れないようにしましょう.
そう考えれば,できるだけ相手の時間を無駄にすることがないように,前もっていろいろな工夫ができると思います.
たとえば,再チェックしてもらうときには,どこを修正したか,どこを確認して欲しいかがすぐにわかるようにしたほうがいいでしょうし,またすでに一度指摘されたことを繰り返してしまい,同じことを指導されるのは絶対に避けるべきです.
もちろん,見直せばすぐわかるような間違いが残らないように,提出前に自分で十分にチェックする必要があります.
できるだけ相手の立場に立って準備をするようにこころがけるといいと思います.
2.時間的余裕のすすめ:
研究室内では夜中や休日に論文チェックをしてもらったり,締め切り直前になって「すぐみてください」というようなこともあるかもしれませんが,それが当たり前になってしまうのはまずいですね.
特に研究室外部の共同研究者の方々には週末の休み中に「急いでみてください」とは言えないでしょうから,十分な時間的余裕をもって提出する必要があります.
論文を修正する時間を考慮すれば,できれば締め切り1週間前にはチェックをお願いしたいですね.
卒論,修論完成まであと一息です.もちろん,論文を作成している本人が一番大変だと思いますが,自分が追い込まれている場合でも周りのことに気を配れるようになれば素晴らしいと思います.