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第214回 はじめての学会発表

2009.10.20

10月17日(土)に広島市立大学で開催された電気・情報関連学会中国支部第60回連合大会において,B4の村上隆治君がはじめての学会発表を行いました.

筋電信号でバーチャルハンドを制御し義手の操作トレーニングに応用しようという研究内容で,この学会発表を目指して研究を進めてきた成果が十分に発揮された素晴らしい発表だったと思います.

また,質疑応答では的確なご指摘やご意見をいただき,今後の研究を進める上でも参考になったと思います.

研究を進めていく際に適切なタイミングで学会発表を行うことは,自分の研究内容を見つめ直すことができるという意味で良い機会になります.

もちろん,予稿や発表スライドを作成する能力を身につけることもできますし,予稿の締め切りや発表日が設定されるのも研究を進めていくうえで強力なdriving forceになりますね.

また,緊張したなかでの研究発表はプレゼンテーション能力を磨く絶好のチャンスでもあります.

以下,村上君の学会発表議事録です.

筋電義手操作トレーニングを目的としたバーチャルハンド制御システム
村上 隆治,芝軒 太郎,島 圭介,辻 敏夫,大塚 彰,陳 隆明
電気・情報関連学会中国支部第60回連合大会講演論文集,pp.355-356,Oct.17,2009

【質疑応答】

■Q1.ある動作から別の動作へ流れるような制御は可能なのか.
−A1.現在のシステムでは,他の動作に移行するためには一度動作を行っていない状態にする必要があります.
そのため,親指を曲げて,その状態で人差し指を曲げるといった複数の動作を組み合わせた制御は行えません.

■Q2.物を握った等のフィードバックはどのようにするのですか.
−A1.現在は触覚のフィードバックは行っておりませんが,例えば,物体に加えている力に対応した振動刺激を訓練者に与えるといった方法を検討しております.

質問に対して明確な解答を行うことができず,サポートしていただく質疑応答となってしまいました.
しかし,初めての学会は勉強になることが多く,他の研究は自身の研究への良い刺激になりました.
今後はこの経験を基により良い成果をだしていきたいと思います.

これから年末にかけていくつかの学会に参加し,研究発表を行う予定です.

発表者のみなさんは満足のいく発表ができるよう,体調に気をつけながらがんばってください!
期待しています!