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第200回 日本学術振興会特別研究員

2009.05.25

学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者を育成するため,独立行政法人日本学術振興会(以下,学振)では,毎年,優れた若手研究者を「特別研究員」として採用しています.
学振の特別研究員に採用されると研究奨励金が支給されるだけでなく,科学研究費補助金(特別研究員奨励費)が交付されます.
また,学振の特別研究員としての経歴は,若手研究者のキャリアパスの構築という観点からも非常に魅力的です.

特別研究員の採用区分は,DC1, DC2, PD, SPDの4つです.

DC1(大学院博士課程在学者)は博士課程後期1年次(D1)から採用された場合で,博士課程後期入学の前年(通常はM2のとき)に応募することになります.
DC2(大学院博士課程在学者)は博士課程後期2年次(D2)から採用された場合で,博士課程後期入学後に応募し,採用された場合です.
PD(大学院博士課程修了者等)は博士学位取得後の博士研究員,SPD(大学院博士課程修了者)はPD合格者のうち,特に優れたものと認められた場合です.

本研究室ではこれまで多くの博士課程後期学生が学振の特別研究員に採用されており,現在も島 圭介君がPDとして,曽 智君がDC2として特別研究員を務めています.

今年度も来年度採用分の募集が行われており,6月3日〜5日が申請期間です.
日本学術振興会特別研究員 平成22年度採用分募集要項(PD・DC2・DC1)

応募書類を作成するのは簡単ではありませんが,博士課程後期進学を予定している人にとっては,今後の研究計画や自分の研究の特徴をじっくり考えてみる良い機会になると思います.
オリジナリティ溢れる魅力的な研究計画とその研究計画を着実に遂行できるだけの能力(これまでの研究実績)を客観的に示すことが,採用へのキーポイントになると思います.
研究の魅力と実績(研究業績)の両方を兼ね備えることは,すべて研究者の基本です.
申請書をまとめながら,自分自身の研究の魅力と実績についてじっくり戦略を練ってみるといいでしょう.