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第182回 バイオセーフティ学会展示会に参加しました.

2008.12.16

2008年12月11日(木),12日(金)の2日間,大阪の千里ライフサイエンスセンターで開催された第8回日本バイオセーフティ学会総会・学術集会に参加し,生体信号で操作可能なマニピュレータを搭載した新しいグローブボックス技術に関する展示を行いました.

この研究は,本研究室で開発したサイバネティック・インタフェース技術をグローブボックスという機器に応用したものです.
サイバネティック・インタフェースは障害者,高齢者の日常生活を支援するために開発した技術ですが,人間が機械システムを操作するあらゆる場面に応用することが可能で,今回は共同研究者の美和製作所とともにグローブボックスでの実用化を目指して研究を行っています.
このような産業場面での実用化が実現できれば,そこで培った技術を新たな福祉機器の開発に活かせるでしょうし,量産化に伴うサイバネティック・インタフェースのコストダウンも期待できます.
このような試みが,最終的にはサイバネティックインタフェースを利用した福祉機器の実用化につながるのではと考えています.

今回の展示会では,本システムの開発を担当してくれているM2の山田
裕介君,B4の下池 裕樹君が学会に参加し,展示会の準備,当日のデモ,見学者への説明などを担当してくれました.
以下は,はじめて展示会に参加した下池君の感想です.
臨場感が伝わってきますね.ごくろうさまでした!

<第8回日本バイオセーフティ学会総会・学術集会>
 場所:大阪府豊中市 千里ライフサイエンスセンター
 日時:2008年12月11日(木)/12日(金)

展示会ではグローブボックス内に搭載するマニピュレータを加速度センサを利用して操作するデモを行い,マニピュレータを搭載した理由や加速度の利用方法,ボックス内においてどのような作業支援を受けることができるかなどについて説明しました.

最初のうちは緊張から,相手の方の反応をうかがうことができず,あらかじめ考えていた発表の流れ通りに説明を行っていました.
しかし,何度か回数を重ねるごとに少しずつ落ち着きを取り戻し,山田さんのフォローやアドバイスのおかげで相手の方の質問の意図や知りたいことを考え,そこに重点をおくように心がけて説明をすることができたのではないかと感じています.

反省点はマニピュレータやプログラムの動作チェックに対する意識が甘かったことです.
一部に関してチェックを行っただけで充分だと判断してしまい,デモを行う前に修正点に気がつきました.
今後はこのようなことがないように日頃から注意・点検を怠らないように努めていきたいです.