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第133回 医工連携シンポジウム in 熊本

2007.11.05

10月30日に熊本市で開催された医工連携シンポジウムに参加しました.
このシンポジウムは,文部科学省都市エリア産学官連携促進事業(熊本エリア)の活動の一環として行われたもので,医工分野からの招待講演と熊本エリアの取り組みが紹介されました.

このシンポジウムにおいて工学領域からのトピックス提供として,生体信号解析の医療応用を目指した本研究室の3つの取り組みを紹介しました.
バイタル信号解析に基づく血管インピーダンスモニタリング技術,運動信号解析に基づく指タップ運動評価技術,そして生体電気信号解析に基づくロボット制御技術です.
核心をついたコメントや質問をたくさんいただき,有意義なディスカッションを行うことができました.

一方,医学領域からは,脳磁気計測に利用した脳外科手術や脳波解析に基づく小児てんかんの外科的治療に関する最先端の動向が紹介され,電磁気学解析や時間スペクトル解析といった工学手法と臨床医学が結びついた非常に興味深いお話を伺うことができました.

熊本エリアの研究成果展示には熊本大学の学生が多数参加しており,医工連携,産学連携の取り組みが進んでいる様子が伝わってきました.
本学でも21世紀COEプログラムを軸に医工連携の取り組みが活発化しています.
工学的な研究性と臨床での実用性の両立を心がけながら,さらに進めていければと思います.