共同研究をお願いしている日本原子力研究開発機構の坂下さんをお迎えして,A-life研究会と懇親会を開催しました.
日本原子力研究開発機構は,日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機構が統合され,設立された独立行政法人です.
坂下さんは,量子ビーム応用研究部門バイオ応用技術研究ユニットのマイクロビーム細胞照射研究グループで,線虫の連合学習に対する放射線照射の影響について研究されています.
今回は,2005年11月15‐17日(火‐木)に広島国際会議場で同時開催されている日本放射線影響学会第48回大会(48th JRRS)・第1回アジア放射線研究会議 (1st ACRR)に出席・発表されるのに合わせて,研究打ち合わせを行いました.
今回の学会で坂下さんが発表される研究は,「線虫のNaCl化学走性及びfood-NaCl連合学習におけるγ線照射効果」というタイトルで,D3の鈴木さんがこの研究の一部を一緒に担当させていただいています.
将来的には,これらの実験結果に基づいた線虫のコンピュータモデルの構築ができればと考えています.
γ線照射実験のような実験データを,我々の研究室だけでそろえることはほとんど不可能ですが,このような形で他の研究機関とcollaborateさせていただくことでいままでにない新しい分野を切り開いていける可能性があります.
本研究室では,異なる分野の方たちと交流する積極性と異分野の研究と
自分の研究を結び付けていく発想の柔軟性を大切にして,研究に取り組んでいきたいと思っています.
共同研究者の方々に喜んでいただけるような,優れた研究成果を出し続けたいですね.