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第609回 2020年度全体ゼミは今日で終了しました

2021.03.02

2021年2月12日(金)の卒業論文発表会,2月16日(火)の博士論文発表会,3月1日(月)の修士論文発表会とすべての論文発表会が無事に終了し,今日の全体ゼミが2020年度最終回となりました.

まず,博士学位論文発表会では,岡本 宜久さん,伊藤 卓さんがこれまでの研究成果をまとめた博士学位論文の最終発表を行いました.お二人とも独創性と新規性に富んだ非常に高度な研究内容で,博士学位にふさわしい充実した発表会でした.

岡本 宜久(主指導教員:辻 敏夫教授)
A study on Measurement of Human Brain Activity in Steering Operation Using Functional Magnetic Resonance Imaging
(機能的核磁気共鳴画像法を用いたステアリング操作中の人間の脳活動計測に関する研究)

伊藤 卓(主指導教員:栗田 雄一教授)
マルチモーダルフィードバックを用いた遠隔操作ショベルのクロスプラットフォームコックピットシステム
(A Cross-Platform Cockpit System for Tele-Operated Excavators Using Multi-Modal Feedback)

次に,修士論文発表会では10名のM2が発表を行いました.全員,非常に魅力的な研究内容で,M2の最後を飾るにふさわしい素晴らしい発表でした.質疑応答の内容もよかったと思います.発表者と研究題目は以下のとおりです(発表順).

関本 稜介
Swimming Motion Estimation of Zebrafish from Ventilatory Signals Using an Advection-Diffusion Model
(移流拡散モデルを用いた呼吸波によるゼブラフィッシュの遊泳運動推定)

松下 虎弥太
Relationship Analysis among Brain Activity, Peripheral Arterial Stiffness and Sensory Evaluation in Response to Odor Stimuli
(匂い刺激に対する脳活動―自律神経活動―感性指標の関係解析)

飯島 直也
Longitudinal Assessment of Spontaneous Movements in Four-month-old Infants to Evaluate the Risk for Autism Spectrum Disorder via Markerless Video Analysis
(マーカレス運動解析による自閉症スペクトラム障害のリスク評価のための生後4ヶ月時における乳幼児自発運動の経時的評価)

大西 亮太
Automatic Epileptic Seizure Detection Using Non-Gaussian Stochastic EEG Model and Recurrent Neural Network
(非ガウス確率脳波モデルとリカレントニューラルネットワークを用いたてんかん発作自動検出)

阪井 浩人
Pen-point Trajectory Analysis During Trail Making Test Based on Reaching Trajectory Generation Model
(リーチング軌道生成モデルに基づくTrail Making Test中のペン先軌道解析)

秋吉 駿
Relationships between Human Brain Activity and Peripheral Arterial Stiffness during Driving Operations: an fMRI Study
(運転操作中の人間の脳活動と末梢血管剛性の関係解析:fMRI研究)

田淵 元太
Relationships between Motor and Cognitive Functions and Driving Aptitude in Stroke Patients Revealed by Machine Learning Analysis
(機械学習による脳卒中患者の運動認知機能と運転適性との関係解析)

岸下 健太
Effect of Surface Textures on Fingertip Force Perception and Output
(表面テクスチャが指先の力の知覚と出力に与える影響)

濱田 雅人
Development of the Balance Ability Evaluation Suit Using Pneumatic Artificial Muscles
(低圧駆動型人工筋を用いたバランス能力を評価できるスーツの開発)

南方 麻友子
Safe Walking Route Recommender Based on the Fall Risk Calculation by Using a Digital Human Model and Point Cloud Data
(点群データとデジタルヒューマンモデルを用いた転倒リスク計算に基づく安全な歩行ルート提案)

各研究テーマは来年度以降も継続して取り組んでいく予定です.各自,研究内容をもう一度よく整理し,研究室を離れる人は引き継ぎ資料をしっかりまとめておくとよいでしょう.

今日で2020年度の全体ゼミは終了しましたが,2021年度卒業研究テーマ説明会が3月9日(火)に,研究室公開(オープンラボ)が3月10日(水)に予定されています.また,3月16日(火)10:00には新しい4年生が研究室に配属され,新年度に向けての活動を開始します.4月2日(金)からは2021年度の全体ゼミを開始する予定です.

2020年度はCOVID-19の影響で激動の一年となりましたが,研究室としては教育,研究活動は例年以上に順調で,また就職活動,入試などの学生の活動も充実した年になりました.
研究室メンバーや研究協力者の皆様をはじめ,生体システム論研究室の運営に関わってくださったすべての方々に改めて厚く御礼申し上げます.

2021年度も引き続き,どうぞよろしくお願いします!