ニュース

第581回 M2の就職活動

2020.06.05

2020年度の生体システム論研究室M2の就職活動は,経団連が定めた採用選考活動の開始日(いわゆる「面接解禁日」)の直後である6月上旬に終了しました.

今年の就職活動は昨年同様,年明け(早いところでは昨秋頃)から始まりましたが,思いもよらなかった新型コロナウィルス感染症の流行,それに続く緊急事態宣言発令や経済の落ち込みにより,新卒採用予定数を減らす企業が続出するなど大きな社会問題となっています.また国内の移動も制限され,リモート面接というこれまでに経験したことがないような面接試験を受けざるを得なかったM2のみなさんは本当にたいへんだったと思います.

このような厳しい状況にもかかわらず,M2全員,しっかりと準備を進め,例年よりも早い時期に全員の進路が決定しました.以下が10名の進路です.

■博士課程後期進学:1名
■企業就職:9名
内々定先:株式会社出雲村田製作所,株式会社NTTドコモ(2名),オリンパス株式会社,株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社,パナソニック株式会社,日立製作所株式会社,富士通株式会社

いずれも日本を代表する有名企業ですね.素晴らしいと思います.

研究開発職を希望することが多い理系大学院生の就職活動において,最も評価される点は間違いなく大学における研究活動です.クラブやサークルでの課外活動やアルバイト経歴などはほとんど考慮されないと言ってよいでしょう.また,コミュニケーション能力は重視されますが,話の内容が論理的かつ魅力的でしっかりしていれば,少しくらい喋りが下手でも大きな問題ではありません.

採用面接で重視される点は,
・大学,大学院時代に研究に真剣かつ自分の問題として能動的に取り組んだか,
・独創的で新規性のあるアイデアや研究を進めるうえでの工夫を発想することができるか,
・研究上の困難を自身の力で乗り越えるだけの情熱と精神的な強さを備えているか,
・研究内容をわかりやすく,おもしろく,元気よく,一生懸命に説明することができるか,
・魅力的な特徴や能力を備えているか
といった点でしょう.

来年度の就職活動がどうなるのかについては予断を許さない状況が続いていますが,M1の皆さんも少しずつ準備を進めていくとよいでしょう.M1だけでなくB4の人たちも,いまのうちにM2の先輩たちの体験談を聞いておくとよいと思います.

M2のみなさん,本当におつかれさまでした.そして,おめでとうございます!!