2018年7月6日から8日にかけて西日本を襲った記録的な豪雨によって,広島県内の各地では土砂災害や河川の氾濫が相次いで発生し,多数の死者・行方不明者が出ています.
広島大学東広島キャンパスがある西条は,甚大な被害が生じた呉や熊野,矢野といった地域に比べると災害の影響は限定的でしたが,近隣の八本松や黒瀬,志和,本郷などでは大きな被害が発生しました.広大キャンパス内でも数か所の土砂崩れが起こっています.
https://www.hiroshima-u.ac.jp/torrentialrain_higai
山陽自動車道や国道2号線は通行止めや交通規制が敷かれており交通・物流が麻痺していますが,西条では電気や水道といったライフラインは被害が少なく,その他の問題も徐々に解決されつつあるようです.また山陽新幹線はすでに通常運行を行っています.
広島大学の講義は7月12日まですべて休講となりましたが,研究室内ではほぼ通常通りの活動を行っています.普段は雨が少なく温暖な瀬戸内海式気候に恵まれたこの地域ですが,近年では今回のような災害が発生するほど気候変動が激しくなっているようです.現在もダムやため池決壊に伴う土石流の発生や雷雨による土砂崩れなどが懸念されています.くれぐれも油断することなく,今後の経緯を見守りたいと思います.
今回の豪雨災害のニュースが全国的に報道され,多くの卒業生や共同研究者の皆様からお見舞いのメールをいただきました.ここに改めて御礼申し上げます.また,今回の災害の犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表するとともに,被害に遭われたすべての方々に対し心よりお見舞い申し上げます.