国土交通省は交通運輸分野における政策課題の解決を図るため,真に必要な基礎的研究を国において重点的に実施する「交通運輸技術開発推進制度」を行っており,生体システム論研究室ではMEグループの三戸 景永君,萩山 直紀君を中心として,以下のプロジェクトに取り組んでいます.
国土交通省 交通運輸技術開発推進制度 平成28年度研究課題
テーマ1:交通・輸送システムの安全性・信頼性等向上
− 事故未然防止等の輸送における安全性向上に係る技術開発 −
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo17_hh_000066.html
課題名:「医学的知見に裏付けられた体調急変に関するメカニズムの解明によるドライバーの体調スクリーニングに資する基礎研究」
研究実施者:東京大学,広島大学,デルタ工業(株)
プロジェクトリーダー:
金子成彦(東京大学大学院工学系研究科 教授)
メンバー:
辻 敏夫(広島大学大学院工学研究科 教授)
吉栖正生(広島大学大学院医歯薬保健学研究科 教授)
藤田悦則(デルタ工業(株)取締役,開発本部長補佐兼技術開発部部長)
研究概要:
○ドライバーの健康状態に起因した事故等が社会的な問題になっていることに鑑み、医学的な観点から事故等に至るまでの体調急変に関するメカニズムを研究・解明し、 将来的にはドライバーの生体信号(呼吸、脈拍、心音等)を用いた体調予報の基礎的な知見を得る。
○これにより、様々な交通輸送モードにおいて利活用が可能となり、交通・輸送システムの安全性の向上に広く貢献していくことが期待される。
先日,平成29年度の研究実施契約を締結するとともに,東京大学の金子 成彦先生を研究室にお迎えして今後の研究に関する打ち合わせを行いました.本プロジェクトの研究成果は,
第2回「交通運輸技術フォーラム」
~イノベーションが交通運輸分野の未来を創る~
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo17_hh_000078.html
において報告する予定です.引き続き,体表脈波センサによるバイタル情報計測法と体調急変確率予測モデルの確立に向けて研究に取り組んでいきたいと思います.