ニュース

第482回 2017年度広島大学オープンキャンパス開催報告
(その2)

2017.10.23

先週に続いてオープンキャンパス2017の総括(2日目)です.
2日目も多くの見学者を迎えることができ,またデモも好評だったようで非常によかったと思います.見学者の感想も全体的に良いコメントが多かったですが,中には研究の中身に関する妙に鋭い質問も含まれており,付き添いの保護者の方々の興味も引くこともできたようですね.

今年度のオープンキャンパスは大きな混乱もなく,全体に非常によくオーガナイズされていました.見学者の反応も良く人数も昨年より増加し,非常に良かったです.ただ,デモに関してはいくつかのトラブルや説明が足りない点,改善が必要な点などもあったのではと思います.次回以降の見学対応等につなげていけるよう,各グループで課題や要改善点について精査しておくとよいでしょう.

最後に全体の取りまとめをしてくれた岸下君,各グループリーダーのみなさん,そして真摯に取り組んでくれた各グループのメンバーの皆さんに感謝します.2日間のオープンキャンパス,おつかれさまでした!

■オープンキャンパス第2日目
岸下です.オープンキャンパス2日目お疲れ様でした.

本日はヒューマンモデリンググループとMEグループがデモを行いました.昨日と同じく70名近い来客者が来られ,かなり忙しかったことと思います.どちらのグループにおいても得票率は90%を超え,しっかりとグループのコンセプトが伝わった証だと思います.
デモ担当者,案内係のみなさんありがとうございました.今後の研究室公開でもよい評価が得られるよう努めていきましょう!

以下,本日のアンケート結果です.
——————————-
来客数:72(内アンケート協力者65名)

得票率(得票数/見学者数)
ヒューマン:63/65 = 96.9%
ME    :57/63 = 90.5%

【自由コメント欄にいただいたご意見・感想】
-説明,デモ共に面白かった.
-貴重な体験ができて楽しかった.
-実際に体験できることでより詳しくわかった.
-工学部に所属していても医療に関われるのはとても素晴らしいと思った.
-スポーツや医学において,最新のテクノロジーが広がっていることがわかった.
-血圧脈波計測器の小型化が面白いと思った.
-VR技術の進歩を実感した.
-アシストウェアは自動制御ができれば色々な可能性が広がって,将来性のある分野だと思った.
-VRを体験できてよかった.興味を持った.
-色々体験をすることができ,とてもわかりやすく興味を惹かれた.
-説明がわかりやすかった.
-初めてVRを体験できてよかった.
-体験させてもらえることでとても楽しむことができた.
-医療に関わることができるのは面白いと思った.
-VRに興味があったので見れてよかったです.
-遊びながら研究できるところに魅力を感じた
-医療系に興味があり,今回研究室にきてどんなことをしているのか知れてよかった.
-詳しく説明してくださってわかりやすかった.
-将来有望な分野だと思った.
-両方とも,現代の生活に便利に取り入れられそな研究で,楽しそうかつ魅力的だった.
-工学の技術から人体を知ったり,補強することができる点が面白いと思った.
-VR技術との組み合わせで,職業体験が身近になると将来の夢の発見につながるのではと思った.
-義手について興味があって,手厚く説明して頂き本当にうれしかった.
-生体システム論について知ることができてよかった.
-医療と工学を組み合わせることのすごさが伝わってきた
-世の中の役に立つ研究をもっともっとしてほしい.
-ものづくりの可能性と実現性の楽しさを感じられた.
-医療を受ける人の負担を減らしたり,肉体労働を行う人の補助になることがわかった.
-工学系の先進技術について見学できてよかった.
-工業系の学校にいるので,いい勉強になってよかった.
-福祉の機械が見たい.
-簡単な機械で血圧が測れたりできて,興味をもった.
-自分もこういう分野で貢献したいと思った.
-超次元スポーツの完成したものを観戦したいと思った.
-VRを初めて使うことができ,とても面白かった.
-特にラジコンショベルが面白かった.
-全員がVR体験できるといいと思いました.
-VRが体験できなかったので,やってみたかった.
-最新の機械を体感することができてよかった.
-次の時代は触覚のリアルさが向上するのだと思った.
-具体的な研究活動がよくわかった.
-初めてこのような分野を知れてよかった,とても勉強になった.
-これらの研究は医療や工事現場といったリスクや危険性の高い場面において,効率的かつ安全な作業を促進できるだろうと思った.
-医療に使うような技術を作るのは難しそうだが,ニーズに合わせていくつも作っていてすごいと思った.
-自由自在に人工筋肉をつけることができれば様々なことに応用できそうだった.
-工学はモノづくりがメインだと思っていたが,医療などに利用されていて驚いた.
-Webページを見て面白い研究をされていると思っていたが,実際に見る事で更に興味がひかれた.息子にとっても貴重な体験だったと思う.
-VRが面白かった.できれば手の開閉だけじゃなく,ほかの動作も再現できるといいと思った.
-VRやタブレットなど身近で新しいものを使っていることに興味を持った.
-感動した.医療の分野でも工学が役に立つことがわかった.
-普段の生活をよりよくするために勉強できるのはいいと思った.
-筋肉の手助けをする道具がすごいと思った.
-すごく小さい機械で血圧が手軽に測れるのがすごいと思った.

——————————-
各グループ・係の議事録は以下の通りです.
——————————-
グループ名:ヒューマンモデリング(部屋番号:A1-511)
デモ内容①:アシストウェア・人工筋の紹介
説明者  :常安,石橋
実演者  :常安,石橋

グループ名:ヒューマンモデリング(部屋番号:A1-511)
デモ内容②:HMDを用いた技術デモ
説明者  :関塚,静野,深田,松村
実演者  :関塚,静野,深田,松村

質問内容:
Q1. サッカーのアシストウェアはどの程度キック速度が増加しますか.
A1. 平均で約3km/h増加します.
Q2. 勉強は忙しいですか.
A2. 授業数が多いときは忙しいです.
Q3. HMDのコントローラは手の位置や形をどのように判断していますか.
A3. 主に赤外線LEDと位置トラッキングカメラで検出します.

感想:
スライドの説明に関して最初は詰まったり,説明不足な部分があったと思うが,
徐々にスムーズに説明できるようになり、見学者の方も理解していただけたのではないかと思う.しかし,HMDのデモの時間が長く,全員体験することができない,またMEグループとの時間の調整ができていない等の問題があったので改善すべき問題であると感じた.

今後の課題:
他グループと発表時間をできる限り合わせる.
デモのスペース,数の拡張.

——————————.
グループ名:MEグループ(部屋番号:A1-511)
デモ内容1:電磁誘導センサを用いた血圧脈波計測
説明者:萩山
実演者:棟安

デモ内容2:体表脈波センサによる心音抽出
説明者:萩山
実演者:棟安

質問内容:
Q1.血圧計測センサは,センサの押し付け圧により計測血圧が変化するのではないか.
A1.その通りです.したがって,今後は押し付け圧に依存しないセンサの開発が必要であると考えています.
Q2.体表脈波センサにより,眠気などを100%判別することはできるのか.
A2.100%判別することはできませんが,例えば40%など,確率として推測することは可能です.

感想:
血圧脈波計測の実演時に,ノイズの影響などにより血圧脈波が識別できないトラブルがありました.しかし,血圧脈波計測の代わりにiPadアプリの紹介をすることで上手く対処することができました.また,時間が余ることもありましたが,質疑応答や追加説明をすることで時間調節できたのではないかと思います.今後は事前準備をよりしっかりと行いたいと思います.

今後の課題:
・事前準備
・体験型デモの導入
——————————-

統括・案内係2日目

気付いた点と注意事項:
◇エレベータ側の反対側からも来客者が来られる.
・常時,人を置く必要はないが混乱させないように注意しておく必要はある.
——————————-