2月28日に,平成18年度の修士論文発表会が行われました.
今年はM2が16名と研究室史上最多人数で,朝9:00から昼休みをはさんで14:30近くまでという長丁場でしたが,よい発表会ができてよかったです.
発表者と研究題目は以下のとおりです(発表順).
- 杉山 利明
A Music Interface Manipulated by EMG Signals
筋電操作型ミュージック・インタフェースの提案 - 江口 良太
A Wheelchair-type Robot Agent System Manipulated by Biological Signals
生体信号で操作可能な車椅子型ロボットエージェント - 黎 原
Operation Assistance of Electric Home Appliances Using Hierarchical Bayesian Network
階層型ベイジアンネットを用いた家電操作支援 - 白石 大樹
A Novel Acceleration Interface That Can Utilize Gestures and Muscle Force ジェスチャと筋力が利用可能な新しい加速度入力インタフェース - 市座(吉久) 智之
An MMG-based Control Method of Prosthetic Manipulators Using Acceleration Sensors
加速度センサを利用した義手型マニピュレータの筋音制御 - 村上 洋介
A Pattern Discrimination of Combined Motions Based on a Muscle Synergy
筋電信号を利用した筋シナジーによる複合動作のパターン識別 - 村上 樹里
A Novel Hierarchical Probabilistic Neural Network with Tree Structure and Boosting Functions
Neural TreeとBoostingを利用した新しい階層型確率ニューラルネットの提案 - 島 圭介
FPGA Implementation of a Probabilistic Neural Network using Delta-Sigma Modulation for Pattern Discrimination of Bioelectric Signals
生体信号識別を目的とした⊿∑変調に基づく確率ニューラルネットのFPGA実装 - 糠谷 優之
Evaluation of Biological Effects of an Air-core Transcutaneous Transformer for an Artificial Heart
人工心臓用空心型経皮トランスの生体への影響の評価 - 高畑 雅史
A Direct Drive Type Ventricular Assist Device System Using an Ultrasonic Motor
超音波モータを用いた直接駆動型補助人工心臓システムの検討 - 長門 智大
Investigation on Thermal Effect and Stimulant Action in an Energy Transmission System for a Wireless Capsule Endoscope
カプセル型内視鏡へのエネルギー伝送時における熱作用と刺激作用の評価 - 寺尾 譲
Evaluation of Endothelial Function Using a Strain-gauge Plethysmogram
ストレインゲージプレチスモグラムを利用した血管内皮機能の評価 - 堀上 正義
A New Ergonomic Evaluation Method of Automotive Interiors Based on Human Visual and Kinematic Properties
生体の視覚・運動特性を考慮した自動車インテリアの人間工学的評価手法 - 神田 龍馬
An Automobile Steering Control System Based on Human Arm Impedance Properties
生体運動インピーダンスに基づくステアリング制御系 - 林 弘一
A Human-Seat Model Based on Mechanical Impedance for the Design of the Safety Seat against Neck Injury
機械インピーダンスに基づくネックインジャリー軽減シートのための人間‐シートモデル - 松下 和寛
Directional Properties of Human Hand Force Perception during Maintained Arm Posture
上肢姿勢維持中の人間の手先力知覚方向特性
16名とも,2年間の修士課程での成果を十分に披露してくれました.
それは研究内容だけでなく,発表の組み立て方やスライドの作成の仕方,話し方などにもよくあらわれており,それぞれの成長を実感することができました.
全員,修論発表会にふさわしい内容だったと思います.
もちろん研究としての課題は各自,たくさんあると思いますが,今後の課題や問題を整理し,後輩の人たちが研究を受け継いでいけるよう,最後のまとめをしっかりしておいてください.
今後はそれぞれの道に進んでいくことになりますが,自分自身の力を信じ,自信を持って新しい世界にチャレンジしていってくれればと思います.
この2年間,あるいは3年間の研究室での経験がきっと役に立つと信じています.
また,指導を担当してくれたドクターのみなさん,M2をサポートしてよくがんばってくれたM1,B4のみなさん,おつかれさまでした!
これからも,グループ内,グループ間の結束をさらに進め,みんなで助け合いながら一歩一歩進んでいければと思います.
なんとなく慌しい1年でしたが,各グループとも非常に高いレベルの研究活動を行うことができ,本研究室のアクティビティの高さを示すことができました.
学生数40名,スタッフ数5名というメンバーの人数も,過去最高であり,おそらく今後,これを上回ることはないのではと思います.
その意味でも今年は,忘れらない年になりそうです.
3月16日には新4年生を研究室に迎えます.来年度も引き続き,楽しく&厳しく進めていければと思います.
では,来年度もどうぞよろしくお願いします!