先週に続いてオープンキャンパス2013の総括(2日目)です.
印象的なデモンストレーションを行うためには,研究内容が優れているだけでなく,
・研究の特徴・魅力を明確に把握し,そのエッセンスを提示できること,
・その場で実演できるだけのリアルタイム性と確実性を備えていること,
・見学者に合わせたレベルで,分かりやすい言葉で研究内容を説明する
能力を有していること,
・その場の状況や雰囲気に合わせて臨機応変な対応ができること,
という条件を満足する必要があります.
各グループとも,現状のデモンストレーションをより魅力的で分かりやすいものにするためにはどのような工夫が必要か考えてみるとよいでしょう.
今後もより良い研究デモンストレーションを目指していきましょう.
<2日目>
大鶴です.
本日,オープンキャンパス2日目が開催され,本研究室ではMEグループ,ヒューマンモデリンググループがデモを行いました.
本日は約50人の方が訪れ,高校生だけでなく大学院生や保護者の方もおられました.
反応も良かったですし,楽しんでいただけたのではないかと思います.
以下,本日のアンケート結果を記します.
トータル見学者数:44名
ME得票数:37票
ヒューマンモデリング得票数:42票
【自由コメント欄に頂いたご意見・感想(原文)】
・器具を体に付けなくても測定するエアパックセンサの話が面白かったです.
・タッチインターフェースのシステムであの薄さと軽さであれだけ測れるのはすごかったです.
・リアリティのある手触りですごいと思った.
・ファルコンさんがすごかったです!
・コンピュータで感覚のあるところっていうのが面白かったです.
・すごい機械にさわれて,おもしろかったです.
・質問に丁寧に答えてもらい,学部以外のことも教えてもらい,ためになった.
・寝るだけで計測できたり,触った感触がわかったりしてとても興味深かったです.
・生活に密着した研究ばかりでおもしろかった.ファルコンの設定が面白そうだと思った.
・触った感覚のシミュレータが,テレビでしか見たことがなかったのを体験できた.
・クーラーがすずしくて快適だった.とてもおもしろかった.
・エアパックセンサは将来いろんなことに応用できそうですごいと思いました.
・社会の役に立つようなものを開発していることが分かって,すごいなと思いました.
・タッチインターフェースが面白かった.実際にエアパックで計測できて貴重な体験ができました.
・工学技術をどう医療に使っているかが分かった.
・説明とか聞いていたら興味があるものが多くて面白かった.
・説明がわかりやすくてよかったです.体験もできたので面白かったです.いろんな研究が見えて良かった.
・例えをする人がわかりやすく面白かった.
・今まであまり興味なかったけど,少し興味持てました.
・実際の機械を扱えることは効果的
・実用性が高い研究が多く,面白かった.
・実用化するのが面白そうでした.
・大変面白かったです.すべてが新鮮でした.ぜひ息子を入れたいです.
・痛みの評価や動脈硬化への応用を試すのはすごいと思いました.医療を支援する機械を考えたりするのがやりがいあると思う.丸い球みたいなのがすごかった!
・とても分かりやすい説明で面白かった.雰囲気も良く,ぜひやってみたいと思った.
・簡単に心臓の動きなどがわかるのは楽でいいと思った.パソコン上の物体を触った感覚が良くわかってすごかったです.
・はじめてみたものが多く,面白かったです.
・ファルコンが欲しくなりました.
・研究室の多くのメンバーと話すことができたので,興味がわいてきた.
・未来の技術みたいで面白かった.
・エアパックが実用してたのは感動でした.実用に向けて研究されてることが未知の世界ですごかったです.がんばってください.
各グループ・係の議事録は以下の通りです.
グループ名:MEグループ(部屋番号:A1-524)
デモ内容1:ezFMD検査による血管内皮機能評価
説明者 :松原
実演者 :高間
デモ内容2:エアパック型体表脈波センサによる生体信号計測
説明者 :高間
実演者 :松岡
質問内容:
Q1.共同研究を行なっている企業はあるのか.
A1.日本光電工業株式会社や株式会社デルタツーリング,日立製作所など,様々な企業と共同研究を行なっています.
Q2.広島大学工学部はどのような勉強をすれば入学できるのか.
A2.物理や化学など理系科目を重点的に勉強すれば入学できます.
Q3.広島大学工学部ではアルバイトとサークル活動の両立を行なうことはできるのか.
A3.所属するサークルにもよりますが,基本的には可能です.
Q4.なぜ生体システム論研究室に入ることを希望したのか.
A4.工学を通じて医療に貢献したいと考え,所属を希望しました.
Q5.エアパック体表脈波センサは強く身体を押しつけなければ,生体信号を計測できないのか.
A5.少なくとも意識的に身体をセンサに押しつけなくても計測することが可能です.
感想:
デモに対する反応もよく,興味をもってもらえたので良かったと思います.
しかし,開始直前にPCがフリーズするといったトラブルが生じ,開始時間が少し遅くなってしまいました.
今後は,こういったトラブルを回避できるように事前準備をより入念に行いたいと思います.
今後の課題:
事前準備
グループ名:ヒューマンモデリンググループ(部屋番号:A1-511)
デモ内容①:偏心度を利用したインターフェース
デモ内容②:医療用シミュレータ(Falcon)
説明者 :石川,大鶴
実演者 :石川,大鶴
質問内容:
Q1.通学手段はどのようなものがありますか.
A1.近くに住んでいる人は自転車が多いですが,バイク,車やバスなどで通っている人もいます.
Q2.寮などもあるのですか.
A2.学校の近くにありますし,広大周辺では家賃の安いアパートも多いので,そちらを借りて住んでいる人が多いです.
Q3.バイトなどもできるのですか.
A3.空いている時間も多いので,バイトをしている人は多いです.
Q4.偏心度を利用したインターフェースについて,指の位置を変えずに力の向きを算出することはできますか.
A4.指の傾きが変わることで.偏心度が変化し,力の向きを算出することができます.
Q5.Falconでは,球体以外のモデルで力覚を返すこともできるのですか.
A5.モデルや計算式を考慮することで,別の形状を再現したり,何か動作をする時の力覚を返したりといったこともできます.
感想:
紹介を行う対象が主に高校生ということもあり,わかりやすい説明をするのが難しかったが,自分なりに内容を噛み砕いて説明できたと思う.
しかし,偏心度を利用したインターフェイスの装置がデモ中に動作停止することがあったため,システムの改良も今後行いたい.
案内係2日目
感想:
・デモの進行状況が正確に把握できていれば,さらにスムーズにご案内できたと思います.
・西側階段利用者が多く,受付場所を2か所に変更し,1日目の反省を生かすことができたと思います.
・アンケートの記入方法を見学者に徹底できていなかったことが反省点です.
・(デモを二つとも見てもらいたい気持ちはあるが,)見学者の都合を優先するよう注意を払うべきであった.
・デモに対する反応がいまいちの時は案内係がフォローした方がよいかもしれない.