生体システム論研究室では,広島大学から支給される運営費交付金だけでなく,学外から多額の研究費をいただいて研究活動を行っています.
中でも,文部科学省と日本学術振興会の助成事業である科学研究費は,専門家による厳しい審査(ピアレビュー)を経て採否が決定される重要な研究費です.
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/main5_a5.htm
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/
今年度も,4つの研究グループの研究テーマに関連して,以下の科研費の交付を受けました.
<新規採択>
■文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究(研究領域提案型)(H27〜H28年度)
General Movements自動診断技術の確立と胎・乳幼児発達評価システム
研究代表者:辻 敏夫,連携研究者:曽 智,芝軒 太郎,島 圭介,島谷 康司
■日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B)(一般)(H27〜H30年度)
神経-筋-身体動力学モデルに基づく線虫の運動生成メカニズム解析
研究代表者:辻 敏夫,研究分担者:曽 智,鈴木 芳代,連携研究者:栗田 雄一
■日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C) (H27〜H29年度)
題目:動画・脳波・呼吸心拍情報に基づく統合的新生児発作モニタリングシステムの提案
研究代表者:竹内 章人,研究分担者:曽 智,連携研究者:辻 敏夫
■文部科学省科学研究費補助金 挑戦的萌芽(H27〜H29年度)
地面インタラクションセンシングによる都市体験の記録と再生
研究代表者:栗田 雄一
■日本学術振興会特別研究員奨励費(H27〜H28年度)
確率ニューラルネット族の提案:確率モデルをネットワーク展開した新しい概念
研究代表者:早志 英朗
<継続>
■日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B)(一般)(H25〜H28年度)
人側/装置側の両者の力触覚機能向上による新しい医用力覚呈示システム
研究代表者:栗田 雄一,研究分担者:辻 敏夫
■日本学術振興会科学研究費補助金 挑戦萌芽(H25〜H27年度)
マウス脳で人間のニオイ感覚を予測する:生物模倣型自動官能検査法の提案
研究代表者:辻 敏夫,研究分担者:曽 智,栗田 雄一
■日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C)(H26〜H28年度)
筋シナジーモデルに基づく5指駆動型電動義手制御法の提案と筋電義手処方支援
研究代表者:陳 隆明,研究分担者:辻 敏夫
■日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C)(H26〜H28年度)
誤認識を利用した音声操作型環境制御装置:Bio-remoteの提案と障害者支援
研究代表者:芝軒 太郎,研究分担者:辻 敏夫
■日本学術振興会科学研究費助成事業 若手研究(B)(H26〜H28年度)
選択的注意が嗅感覚を変える:マウス実験に基づく嗅覚系モデルと嗅感覚予測法の提案
研究代表者:曽 智
■日本学術振興会科学研究費助成事業 若手研究(B)(H26〜H28年度)
ベル型時間関数発生器に基づく義手軌道生成モデルの提案と筋電義手処方支援の実現
研究代表者:中村 豪
■日本学術振興会特別研究員奨励費(H26-H27年度)
パーキンソン病診断支援を目的とした自律神経活動を評価可能な血管力学モデルの提案
研究代表者:平野 博大
厳しい経済情勢にもかかわらず,これらの研究費によってさまざまな実験装置や研究資材を購入したり,国内/国外の学会に参加することができるのはたいへんありがたいことです.
私たちは,これらの研究費の原資が国民の税金で賄われていることを忘れずに,研究費を決して無駄にすることがないよう気を引き締めて研究に取り組んでいく責任があります.
そして,これらの研究費に見合った研究成果を社会に還元するため,高いレベルの学術性と実用性を兼ね備えた研究を推進していきたいと考えています.