日本学術振興会「博士課程教育リーディングプログラム」は,優秀な学生をグローバルに活躍するリーダーへと導くことを目的として第一級の教員・学生を結集した博士課程前期・後期一貫(5年制)の学位プログラムのことで,平成23年度からスタートした新しい大学院形成推進事業です.
今年度は,「オールラウンド型(オールラウンドリーダー養成)」,「複合領域型(複合領域リーダー養成)」,「オンリーワン型(オンリーワンリーダー養成)」の3つの類型で公募が行われ,62大学から102件の申請があり,15大学18件が採択されました.
広島大学からは「たおやかで平和な共生社会創生プログラム:オンサイト・リバースイノベーションを推進するリーダー」(複合領域型(多文化共生社会))が採択され,10月1日から運用が開始されました.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/18106
【概要】
本プログラムは、広島大学が強みをもつ人文・社会系の分野と科学技術分野を融合し、文化が牽引する「たおやかで平和な共生社会創生」に貢献するオンサイト・リバースイノベーションの推進リーダーを養成することを目指します。
近年、先端科学技術の発展は目覚ましく、貧困などの社会問題の解決手段として大きな期待が寄せられています。
しかし、多様化する文化・社会への科学技術の解は一つではなく、適切な先端科学技術を確実にオンサイト・ソリューションへ適用・実装できる人材へのニーズは高まりつつあります。
本プログラムでは、困難な課題を抱える条件不利地域に寄り添い、そのニーズから発想してより効果的に社会を望ましい方向へ導く課題解決型技術革新・社会創生のあり方「リバースイノベーション」を推進する人材の育成を目指します。
また、これまでの画一的教育に代わり、個性を伸ばす学生提案支援型教育により、多角的思考、自主性、具現化する実行力、無から有を生み出す創造力を兼ね備えたリーダーを育成します。
【具体的な取り組み】
本プログラムは、総合的な地域課題の解決に挑戦し、地域文化を創生する「文化創生コース」、条件不利地域のニーズに応じた技術開発を実行できる人材を養成する「技術創生コース」、複合的な地域社会の課題を発掘、分析し、実装まで導く人材を養成する「社会実装コース」の3コースからなります。
各コースの学生は博士課程前期において、被爆・非核をキーワードに築かれてきたヒロシマ型平和教育をベースとしたオンキャンパス教育を受けながら、連携企業・機関での短期のインターンシップや、国内外の複数の条件不利地域でのオンサイト研修を行います。
また、3年次〜4年次において、3つのコースからなる文理を横断する異なる専門の学生チームを結成し、オンサイト・チームプロジェクトを実施するなど、分野融合型の5年一貫博士課程教育を行います。
生体システム論研究室は「技術創生コース」に参加しています.
入学を希望される方は本研究室までお問い合わせください.