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第145回 生体システム論研究室って?(その1)

2008.02.15

最近,この数年間の研究活動をまとめる作業を進めています.
研究業績に関するデータ整理が中心ですが,研究室のスタンスを再確認するいいチャンスでもあります.
生体システム論研究室の説明もかねて,その内容を少し紹介します.

<理念>
進化のプロセスを通じて自然界に育まれた生体には,現在の工学技術では実現できないような極めて巧みで高度な生体機能が備わっており,そのメカニズムを解析することは生体機能の解明のみならず,さまざまな新しい工学システムの開発につながる可能性がある.
本研究室では,生体機能のうち特に運動制御機能に注目し,その特徴を理論,実験の両面から工学的に解析し,生体システム特有のメカニズムに基づいた新しい医療福祉機器,産業機器の開発を目指している.
そして,生体システム論に関する研究活動を通じて,電気・電子・システム・情報工学を基礎とした生体システム論に関する深い知識を有し,新しい原理の追及や新分野への展開を可能にする創造性を備えた人材の育成を目的としている.

毎年,大学院生を中心に10名以上の学生たちが本研究室から社会に巣立っていきます.
生体システム論研究室で研究に取り組んだ経験がベースとなり,それぞれの分野で活躍してくれることを願っています.