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第30回 システム神経生物学スプリングスクール(SNSS 2005)

2005.04.25

D3の鈴木さんが,3月5日〜7日に開催されたシステム神経生物学スプリングスクールに参加しました.
以下は,その概要です.

春休みに奈良先端科学技術大学院大学主催のシステム神経生物学スプリングスクール (Systems Neurobiology Spring School 2005,SNSS 2005)に参加してきました.

■スクールの概要
このスクールは,脳神経系の全体像を分子から行動に至るシステムとして理解する「システム神経生物学」分野の人材育成を目的としたもので,計算論的神経科学における数理モデル研究,分子生物学・神経生物学における基礎生物学研究について,世界の第一線で活躍されている国内外の6名の研究者による講義が3日間の日程で行われました.
講義に加え,小グループに分かれて自由研究をして最終日に発表するという試みも行われました.
参加者は生物系,医学系,工学系の学部から博士課程までの学生を中心に20名ほどでした.
期間中は,参加者全員が同じ施設に滞在し,各自の研究紹介の時間や懇親会等もありました.
スクールを通じて,「疑問はその都度解決する」という参加者共通の姿勢が,非常に素晴らしいと感じました.
講義中には活発に質疑応答が行われ,そこからさらに話が広がるというようなことがしばしばありました.
私自身は,初めて触れる生物学の内容が多く,それらをフォローするのに精一杯で,講義中の中身に関する議論に積極的に参加することができなかったことが残念でした.

■改めて…
何事も「知りたい!」と思ったときが学び時ではないかと思います.
少しくらい分野が違っても,興味を持ったことには尻込みせずに挑戦してみることが大事だと思います.
特に,新しいことを始めるときにはマニュアルなどないので,自分で考えて動くこと以外に方法はないと思います.
他の分野の内容でも,自分の研究に最低限必要な知識が何なのかを見極められれば,その先は自分のフィールドでできることを考えていけばよいのだと改めて感じました.

■ぜひ!
皆さんも,もし機会があればこのような勉強会に積極的に参加してみるといいと思います.
自分の研究の周辺の内容を理解すること,研究内容をいかにして人に伝えるかを考えること,同年代の人たちや第一線の研究者の研究スタンスを知ることなどは,大学の外,分野の外を意識することにつながります.
”外”を意識すると,自分の研究への取り組み方や思い入れもまた,変わってくるように思います.

ちなみに講義はすべて英語で行われ,ディスカッションや発表も英語だったそうです.
また参加者には学部4年生も何人か含まれていたそうです!

自分のまわりの狭いソサエティではなく,外に広がっている大きな世界を意識すると,見えるものが違ってくると思います.
より高いレベルを目指して研究を進めたいものです.