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生体システム論研究室って?(その2)

本研究室には,学部4年生から大学院博士課程後期3年生までの学生が在籍しています.
学生たちはそれぞれの研究テーマに応じて,生体グループ,筋電グループ,A-lifeグループ,MEグループという4つのグループのいずれかに所属し,各グループごとの居室(実験室)に席(机,椅子,パソコンなどが装備)が与えられます.
各グループにはさまざまな学年の学生が所属していますので,先輩が後輩を指導したり,後輩が先輩を手伝ったりという活動の中で,研究者として,あるいは社会人として必要な知識や資質を習得することができます.
学生数は通常の研究室に比べてかなり多いので(平成19年度35名,平成18年度40名),研究室の運営にはさまざまな工夫(試行錯誤?)を行なっています.


<特色>
・教育面に関しては,研究室に所属する学生をそれぞれの研究テーマに対応した4つの研究グループに分け,基本的には各グループごとに日常的な教育・研究活動を行なっている.
各グループにはできるだけ大学院博士課程後期から学部4年生までの各学年の学生を配し,大学院生と学部生の連携を促進するとともに,各グループにグループリーダ,副リーダを設置することにより学生自身によるグループの運営・管理,学生による学生の教育指導を行なわせている.
これにより研究活動の自主性を高めるだけでなく,将来,自身のグループを統括できる人材を育成することを意図している.

・具体的な教育・指導は,研究室メンバー全員が参加する全体ゼミ(週1回開催),各グループで行なうグループゼミ(週1回開催),卒業論文・修士論文発表会(それぞれ年2回開催)のほか,研究課題ごとに研究会を設置し,研究室内の他の研究グループの学生や他学部・他大学・公的研究機関・企業などに所属する研究者を交えて定期的な研究発表会を行っている.
平成19年度現在,研究会数は12で,それぞれ基本的には月1回程度開催している.

・研究室の管理運営を行なうためのスタッフミーティング(隔週開催)に学生を参加させ,組織運営や管理業務に関する知識・経験の習得を行なわせている.
さらには,学生相互間の研究評価(アンケート形式),メールマガジンの発行(週1回),研究室ホームページの運営,国内外の学会における発表発表の奨励,各種展示会への積極的な参加,研究室外部からの訪問者に対する研究室見学会の開催などを行い,研究室の活性化を常に心がけている.
また,修士論文は英語による作成を義務付けており,論文作成や国際会議での研究発表などを通じて国際化教育にも取り組んでいる.


2001年以降の7年間における本研究室の研究成果は,学術研究論文74編,著書(分担執筆)6編,総説14編,特許出願19件,招待講演27件,国際会議発表論文65編にまとめ,国内外に向けて発信しています.
研究活動の中でも最も誇るべき成果は学生の受賞で,この7年間で38件もの賞を学会や大学からいただいています.

これからもいろいろな工夫を試みながら,研究室メンバー全員の力で活動を続けていければと思います.


2008/02/18