研究紹介

血管粘弾性モデル

メディカルエンジニアリンググループ

心電図,動脈圧,パルスオキシメトリックプレチスモグラムなどの生体信号を用いて末梢血管の状態をモニタリングする手法を提案する.血圧波形とプレチスモグラフ波形との間の非線形粘弾性関係を記述するために,対数線形化末梢血管粘弾性モデルを新たに考案した.提案指標は,交感神経活動によって誘発された末梢動脈壁の剛性変化を反映しており,腕の位置試験中および胸部交感神経切除術中の末梢血管の状態を監視できる.

関連文献情報

1.平野博大,堀内徹也,平野陽豊,栗田雄一,鵜川貞二,中村隆治,佐伯昇,吉栖正生,河本昌志,辻敏夫, 対数線形化末梢血管粘弾性インデックスの提案と交換神経遮断術への応用,計測自動制御学会論文集, vol. 48, no. 11, pp. 731-739,2012.

2.対数線形化血管粘弾性インデックスの提案と頸動脈超音波検査への応用
堀内 徹也,Abdugheni KUTLUK,平野 陽豊,栗田 雄一,辻 敏夫,鵜川 貞二,中村 隆治,佐伯 昇,東 幸仁,河本 昌志, 吉栖 正生, 計測自動制御学会論文集,Vol. 48,No. 9,pp. 563-570,2012.