Computational Prediction of Subjective Sense of Force during Steering Wheel Operation Based on Muscle Activity
(ステアリング操舵における筋活動度推定に基づく力知覚量設計手法の提案)

岸下 優介(2017年3月博士前期課程修了)

人は物を持ったり操作を行なったりする際,重さや力を受けてその大きさを感じることでフィードバックを行ないながら運動の制御を行なっている.しかしその時,重さや力の大きさの物理的な量と感覚的な量が異なる事がしばしばある. 我々は,運動中の筋活動度を評価する事が主観的な重さの感覚量を予測するための手がかりになるのではないかと考え,我々は自動車のステアリング操舵時の力知覚特性を元に筋活動度から主観的な力の感覚量を予測する手法を提案した.本研究では,3 次元筋骨格モデルによるステアリング操舵時の各姿勢における筋活動度を推定し,筋活動度に対して非線形の知覚変換フィルタをかけることで人の主観的な力の感覚量の変化特性を予測する手法を開発うとともに,その精度検証を行った.