遠隔操作油圧ショベル操作時の通信遅延がSoAと有効視野に及ぼす影響

森川 夏未 (2025年3月工学部第二類卒業)

遠隔操作における問題点として操作地点と作業場所間での情報の送受信の際に発生する通信遅延が挙げられ,これにより操作者のレバー入力と映像内の機体の動きに視覚的な乖離が発生する.従来研究において、携帯電話使用時には非使用時に比べて有効視野が狭窄し,メール作成時にはさらに狭窄することが報告されている.この有効視野の狭窄はメール作成という操作負荷が加わったことによるものだと考えられている.通信遅延状況下においても映像遅延の増加に伴って操作負荷が増加する可能性がある。そこで本研究では,通信遅延によって複雑になった操作が有効視野にどのような影響を及ぼすかを調査することを目的とする.