運動意欲向上のための体操支援モバイルアプリの開発と効果検証

竹田 悠真, (2023年3月工学部第二類卒業)

運動の実施は,介護予防の取り組みにおいて,特に重要とされている.介護予防のための運動は,老人ホームやデイサービスで専門家による指導のもと実施する方法が一般的であるが,写真や動画を参考に自主的に行う方法もある.このような運動方法は,時間や場所によらず一人で実施でき手軽だが,単調になりやすいため,運動意欲を維持することが難しい.そのため,近年では,運動意欲の向上を狙いとした運動支援システムが研究・開発されているが,運動の「動作評価」,運動実施を促す「ゲーム要素」,適切な「メニュー提案」の機能を3つすべてそなわった包括的な運動支援システムはまだない. そこで,本研究では,これら3 つの機能を統合させた体操支援モバイルアプリの開発を行った.また,被験者にアプリを利用してもらった後,アンケートを実施し,運動意欲への効果を調べた.