人工筋を用いた足首への外乱付与によるバランストレーニング機器の開発

河本 啓吾, (2023年3月工学部第二類卒業)

要介護となった要因に着目すると,骨折・転倒による負傷が原因であるケースが一定割合で存在している.転倒予防につながるバランストレーニングとして,外乱を付与した条件下で姿勢を保つ運動が有効だといわれている. しかし,従来のバランストレーニングシステムは,上半身への介入のみだったり,機材が大掛かりであるという問題点があった. そこで本研究では,装着者の体型に沿うことのできる可変性を持つ小型の装具による外乱を,下半身に付与した際の転倒予防効果を検証することとした. 空気圧人工筋を動力源とした装具による下半身への外乱付与を行うシステムを構築し,小型のシステムによる外乱が人体に有効な転倒予防効果をもたらすことができるのかを検証した.