Development of the Balance Ability Evaluation Suit Using Pneumatic Artificial Muscles
低圧駆動型人工筋を用いた バランス能力を評価できるスーツの開発

浜田雅人(2021年3月博士前期課程修了)

本研究では,空気圧ゲル人工筋(PGM)を用いて転倒予防を目的としたバランス機能を改善するためのトレーニングとバランス評価を行なえるスーツを開発した.開発したスーツはPGM により小型・軽量・ウェアラブルなだけでなく、ワイヤレス計測モジュールにより遠隔での操作・記録が可能となり、手軽さも向上した.本論文では,身体部位のトルク,体幹加速度および重心動揺を解析することにより本スーツが身体動揺に与える影響を調査し,PGM による小さな外乱でも身体が反応し,動揺を起こしていることを確認した.バランス能力の評価では外乱によって安静時よりどの程度動揺しているかを評価し,反応的姿勢制御の能力は被験者により異なることを示した.これらの結果から本スーツの外乱付与能力が十分にあり,バランス評価を評価できる可能性があることを示した.