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秋の学会シーズン,真っ盛り!

毎年,秋には多くの学会で,学術講演会やシンポジウムが開かれます.
本研究室でも,この2週間くらいの間に,20近くの学会発表を申し込み,予稿集に掲載するための論文を作成しました.


初めて学会に論文を執筆,投稿する人たちにとっては,非常にたいへんな作業だったと思いますが,これまでの研究を総括し,客観的に自分の研究のスタンスを見直すよい機会になったと思います.
きちんと論文をまとめようとすると,研究の狙い,従来研究の現状,もっとも重要なポイント(オリジナリティ),結果で明らかになったこと・ならなかったことなどが,明確かつコンパクトにまとまっている必要があります.
もちろん,記述や式に誤りや矛盾がすこしでも残っていると科学論文としては失格になってしまいます.
その意味で,非常によい経験になったのではないでしょうか.


論文を作成するにあたり,多くの院生の諸君が論文作成の指導をしてくれました.
自分自身の研究課題をこなしながら,他の人の論文作成を手伝うことは,それだけの実力がないとできないことで,M2の人たちをを中心に,非常によくやってくれたと思います.
自分のことだけでなく,グループ全体,研究室全体に貢献ができる人こそ,高く評価されるべきと思います.
みなさん,ごくろうさまでした!

また,原稿作成を行っていた人の多くは,原稿をチェックする相手のことをよく考え,再チェック時に修正箇所にマークを付けて読みやすくしたり,なぜその変更を行ったかという理由も詳しく書いてくれたり,論文提出後に投稿の最終報告と今後の研究課題をまとめてくれたりしていました.
こういう心配りに触れると,チェックする立場の人も,たとえどんなに忙しくても非常に気持ちよく原稿チェックを行うことができるでしょう.
ちょっとしたことの積み重ねが大切ですね.


どんな人でも,締め切り等が迫ってきて追い詰められてくると,どうしても余裕がなくなり自分のことしか見えなくなりがちですが,いろんな形で協力してくれている研究室の他のメンバーのことにも十分に気をくばりながら,研究を進めていければと思います.


2006/10/17