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新年,おめでとうございます.本年もどうぞよろしくお願いします!

あっと言う間に正月も過ぎ,今日から2006年の全体ゼミ始動です.
今年もがんばりましょう!


さて,12月26日(月)に
「ひらめき☆ときめきサイエンス 〜ようこそ大学の研究室へ〜」
をロボティクス研究室と共同で開催しました.

http://www.jsps.go.jp/hirameki/ht127_hiroshima.html
http://www.jsps.go.jp/hirameki/

参加者は約25名で,みなさん,非常によろこんでおられました.
このひらめき☆ときめきサイエンスに出席した生徒(小学生から高校生まで)のみなさんには,修了証書として「未来博士号」が広島大学長から授与されました.
そこで,今回は「博士号」について解説しようと思います.


本研究室でも,D3の坂根君,鈴木さんの博士学位の審査が進行中です.
博士学位の取得は,大企業の研究所や大学,高専等の教育機関,また国,地方自治体などの公的な研究機関などの研究職への就職を希望している人にとっては特に重要で,最近では博士学位取得が採用の必要条件になりつつあります.
(もちろん,博士学位は十分条件ではなく,本人の研究能力やコミュニケーション能力,卓越したリーダーシップ能力などが必要です.)
将来,研究職につきたいと考えている人は,博士号を目指してみるといいのではないでしょうか.

博士学位取得に関して,その審査の仕組みや奨学金情報は非常に重要と思います.
これから何回かに渡って,その概要を解説しようと思います.


まず,学位審査のしくみについて簡単に説明します.
本学複雑システム工学専攻では,通常,博士論文作成着手審査,予備審査,審査申請,本審査(公聴会),教授会投票の5つのステップで学位審査が行われます.
博士学位には,博士課程後期に所属して学位審査を受ける「課程博士」と 論文審査のみによる「論文博士」があります.
以前は「論文博士」が多かったのですが,最近は社会人選抜制度が一般化したため,社会人でも特別な理由がない限り,大学院博士課程後期に入学し「課程博士」を 目指すことになります.

次回は,課程博士の学位審査の仕組みについて,もう少し詳しくお話し しようと思います.


2006/01/10