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日本学術振興会特別研究員

日本学術振興会特別研究員等審査会における第一次選考の結果,博士研究員の早志英朗君が平成29年度特別研究員(PD)に,M2の岸下優介君が特別研究員(DC1)に内定しました.二人とも成績上位につき面接を免除されての内定で,素晴らしいと思います.


日本学術振興会では毎年度,特別研究員を採用しています.
http://www.jsps.go.jp/j-pd/index.html
特別研究員は学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者を育成するために設けられた制度です.学振の特別研究員に採用されると研究奨励金(給料に相当)と科学研究費補助金(研究費に相当)が交付され, 若手研究者にとっては非常に魅力的なキャリアパスとなります.


特別研究員の採用区分は大きく分けて以下の4つです.
■DC1(大学院博士課程在学者): 博士課程後期1年次(D1)から採用.通常は博士課程後期入学の前年(M2のとき)に応募します.
■DC2(大学院博士課程在学者): 博士課程後期2年次(D2)から採用.通常は博士課程後期1年次(D1)に応募します.
■PD(大学院博士課程修了者等): 博士学位取得後の博士研究員.通常は博士課程の最終年度に応募します.
■SPD(大学院博士課程修了者): PD合格者のうち特に優れた者と認められた場合です.


最近の採用数は,人文・社会科学及び自然科学の全分野でDC1:約700名,DC2:約1,200名,PD:約350名,SPD:約15名です.
http://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_saiyo.html
本研究室ではこれまでに,福田 修君,武田 雄策君,鈴木 芳代さん,坂根 彰君,島 圭介君,曽 智君,芝軒 太郎君,平野 陽豊君,平野 博大君,早志 英朗君らが特別研究員として採用されています.


特別研究員の採用は書類審査および面接審査により決定されます.
採否を左右する重要なポイントは,
(1) 申請までの研究実績(学術雑誌論文,国際会議論文,受賞歴など)が魅力的(できれば圧倒的)であること,
(2) 独創的で革新的な研究計画をわかりやすく,かつ説得力のある形で文章化すること,
の2点です.


平成30年度採用の募集は来年の5月頃に行われる予定です.将来,博士課程後期への進学を考えている人は申請書の様式を確認しておくとよいでしょう.
今後の自分の研究展開やスケジュールをじっくり考えてみる良い機会になると思います.


2016/10/27