Column一覧を見る

2016年度広島大学オープンキャンパス開催報告(その1)

8月18日(木),19日(金)の2日間,広島大学オープンキャンパス2016が開催されました.
http://hiroshima-u.jp/oc
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/26028/dir_id/0
http://hiroshima-u.jp/eng/admission/f_admission/opencampus


生体システム論研究室のオープンラボは,1日目は筋電グループと感性ブレイングループ,2日目はヒューマンモデリンググループとMEグループが担当し,大学院一般入試受験生を除く研究室メンバーほぼ全員で見学対応にあたりました.
2日間で約100名とやや見学者が少なかったものの,各グループとも概ね良い反響が得られたようで良かったと思います.
研究グループのデモは各グループリーダーを中心に非常に良くオーガナイズされており,満足のいくオープンキャンパスになりました.

以下は,岸下優介君がとりまとめをしてくれたオープンキャンパス報告です.今年度も良いコメントが多く寄せられており,よかったですね.関係者のみなさん,ごくろうさまでした!
(2日目分は次週,掲載します.)


■オープンキャンパス第1日目
岸下です.オープンキャンパス1日目お疲れ様でした.
本日は筋電グループと感性ブレイングループがデモを行いました.今年は例年に比べて来客数が半分近く少なく,30名ほどの方にデモに来られました.来客数は少なかったものの反応はよく,研究の魅力を伝えられたのではないかと思います.デモ担当者,案内係のみなさんありがとうございました.
以下,本日のアンケート結果です.
-------------------------------
来客数:33(アンケートにご協力下さった方のみ集計)
得票率(得票数/見学者数)
 筋電 :25/33 = 75.8%
 感性ブレイン:22/33 = 66.6%

【自由コメント欄にいただいたご意見・感想】
・素晴らしい研究をしていた.
・広島大学へ絶対合格して,大学生としてまた来たいと思いました.
・両方の研究とも生きていくのに必要なことをされていて興味深かった,いつの日かTVなどでこの商品は…と紹介されるのを楽しみにしています
・信号を利用した生体ロボットや義手がよく作られていて興味がすごくわきました.
・人間の体を学習させて作っているのでおもしそうでした.
・非常に有意義でした.
・夢がある.
・自分に興味のあるテーマだった.
・今まで見た中で一番興味があった.
・色々なことに役立ててほしい.
・実際に見て体験できて楽しかった.
・筋電つかったゲームが面白かった.
・進学にむけて参考になった.
・操作する体験がとてもおもしろかった.
・話が難しかったが新鮮で面白かった.ロボットやりたい!
・丁寧に説明していた.
・説明がわかりやすい.
・義手が楽しかった.
-------------------------------

【各グループ・係の議事録】
-------------------------------
グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-511)
デモ内容:五指義手,筋電マウス,VR訓練システム
説明者  :橘高
実演者  :古居,橘高,木下,水口

質問内容:
Q1.生まれつき腕が無い人でも義手を操作できるのか.
A1. はい.筋の動かし方と動作の対応を決めて訓練を行なえば操作することは可能です.
Q2. 筋電義手の握力は何kg重なのか.
A2. 現在扱っている筋電義手は約2kg重です.改良を行えばさらなる筋力アップも見込めると思います.
Q3. その他の部位でも筋電信号を発生させることは可能か.
A3. 筋電信号は筋が存在する部位において発生させることが可能です.例えば,脚や顔の筋などでも発生させることができます.
Q4.その他の研究としてはどのようなものがあるのか.
A4.筋電グループでは義手の研究の他に,MDM研究を行っています.この研究では赤ちゃんの発達過程などの研究を行っています.

感想:
事前練習を行ってはいたが本番ではうまく動作しないことも多少見られましたが,デモを実際に披露することにより興味を持ってもらえたように感じました.余った時間で実施したVR訓練システムでは初めての人ではうまく操作できないことも多くありましたが,楽しんでもらえたように思いました.今後もさらに参加者に体験してもらえるようなデモを検討していきたいと思います.
今後の課題:
トラブル対策をまとめる,デモ内容の検討

-------------------------------
グループ名:感性ブレイングループ(部屋番号: A1-511)
デモ内容:小型魚類の電気信号計測 & fMRIを用いた匂い感性評価
説明者 :松野,戸塚,市原
実演者 :松野,戸塚,市原

質問内容:
Q1.魚類のシステムは医療系の研究には使えないか.
A1.ゼブラフィッシュはストレス障害の治療薬の開発に用いられている生物であるため,現在のシステムはそのような薬品開発に関わることが可能だと考えています.
Q2.匂いの研究の応用先は何なのか.
A2.車運転時のイライラを匂いによってコントロールし,落ち着かせるといった応用が考えられています.
Q3.1類と2類の違いは何なのか.
A3.1類では,主に機械や材料について学び研究を行い,2類では,主に電気や情報関係について学び研究を行います.

感想:
=松野=
最初は長々とスライド説明をしてしまい,質疑応答の時間をあまり設けることができなかったため,途中で各研究内容と目標を1枚のスライドにまとめた資料に変更した.これにより見学者の質疑の時間を長くし,また質疑に応答することで理解度を上げることができたと思う.しかしながら,小型魚類のデモシステムにおいて,ノイズによる計測ミスが見られたため,今後,ノイズの要因と考えられる電極等の不備を改善し,見学者の興味を引くようなデモを行いたいと思った.

=戸塚=
線虫やゼブラフィッシュなど,同じグループ内だが,あまり携わっていない研究テーマの説明をうまくできるよう,しっかり練習していきたい.匂い提示のデモでは,匂いを嗅いで感想をつぶやく人や,不快臭で顔をしかめる人など,様々あったが,総じて楽しそうな雰囲気だったので,安心した.暴露装置を用意したが,説明中にあまり触れなかったため,今後は装置を含めたデモも考えていきたい.

=市原=
前半は研究紹介および質疑応答の時間が少し長めになってしまったが,その後は話す内容をまとめることで時間の調整ができたと思う.魚類システムについては,説明時に魚の位置推定がうまく行われなかった.今後はシステム不調時の対策として,実際に位置推定が行われている動画を用意しておくと良いのかなと感じた.匂いのデモについては,概ね良い反応が得られ,研究の内容と絡めて説明を行うことで,より深く理解してもらえたと思う.

今後の課題:
小型魚類のデモシステムの改良
暴露装置を用いたデモの作成
-------------------------------
統括・案内係1日目

気付いた点と注意事項:
◇例年よりかなり来客数が少なかった.
-案内係の手が空く事が多かったので,待機している人数を減らしても対応しても良い.
-来客数が少ない分,見学において渋滞が起きるなどのトラブルはほとんどなかった.
◇ゼミ室を土足可にした方が良い.
-アンケートを書いてもらう際にゼミ室を使ったが,入り口が狭い上に土足厳禁なので大きく手間がかかる
◇スポーツドリンクの本数.
-本日来客して頂いた人数で,熱中対策用スポーツドリンク(2L)が2本,空になった.
-------------------------------


2016/10/13