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研究者の個人業績情報 (その1)

広島大学大学院工学研究院では,専攻ホームページにおいて各教員のResearcherIDデータを公開することになりました.
例えば,システムサイバネティクス専攻は以下のページに公開されています.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/en/cyb/labo/


ResearcherIDとは,トムソン・ロイターが運営している研究者のためのIDサービスで,Web of Scienceのデータをもとに被引用数や平均被引用数,h-indexなどの個人指標を計算することができます. なお,Web of Scienceはトムソン・ロイターの科学部門であるScientificにより提供されているオンラインの学術データベースで,このデータベースに登録されている論文はSCI論文と呼ばれています.
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/column/archives/column391.html
http://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/column/archives/column278.html


最近,ResearcherID以外にもResearchGateやGoogle Scholar Citationsなど,研究者の業績情報やプロフィール公開が進んでいます. ResearchGateは科学者・研究者向けのソーシャル・ネットワーク・サービスで,原著論文の共有や質問・回答,協力者の募集などが可能です. また,Google ScholarはGoogleが提供する学術用途の検索サービスで,Google Scholar Citationsにより学術文献の著者プロフィールとその著作物を一元的に管理することが可能です.


■ResearcherID:
http://www.researcherid.com/ProfileView.action?returnCode=ROUTER.Unauthorized&queryString=
KG0UuZjN5Wn7G4wIgxj44dvMzdYP5BtcQLBoAiQ
C%252FcE%253D&SrcApp=CR&Init=Yes

■ResearchGate:
https://www.researchgate.net/profile/Toshio_Tsuji
■Google Scholar Citations:
https://scholar.google.co.jp/citations?user=rl4jS3YAAAAJ&hl=ja


これらのウェブサイトの情報から,自分の研究が世界からどのような評価を受けているかを客観的に知ることができます.
もちろん,この評価で研究の価値がすべて決まるわけではありませんが,良い刺激にはなりますね.

研究者を目指している人はこのような自分の研究業績を公開するページをオープンし,客観的な評価を意識すると良いと思います.


2015/11/16