Column一覧を見る

ROBOMEC2015

5月17日〜19日に京都市勧業館「みやこめっせ」で日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015 (ROBOMEC2015)が開催されました.

本研究室では学会活動に積極的に取り組んでおり,国内外で開催される学術講演会において毎年20〜30件の研究発表を行っています.
学会にはその分野の専門家や他大学の研究者が数多く参加しており,貴重な意見や最新の情報を得ることができる絶好の機会です.
また,学生の発表者にとっては自分自身を成長させる大きなチャンスであり,他では得ることができないような貴重な経験となります.

ROBOMECは日本のロボット研究分野において最大規模を誇る学術講演会で,今年度は「未来と出会うロボティクス・メカトロニクス」のテーマのもと,1,325件の研究発表が行われました.
生体システム論研究室からは以下の6件の研究発表を行いました.


骨格筋電気刺激による仮想力覚提示
石川敬明,辻敏夫,栗田雄一
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015講演論文集,1P1-W06(1)-(3),2015.

力覚重畳呈示技術を用いた腹腔鏡手術用トレーニングシステム−三次元補助物体への力覚重畳−
大鶴佳秀,辻敏夫,栗田雄一
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015講演論文集,1A1-D02(1)-(2),2015.

物体の表面特性の違いによる弾性体接触面の変化に関する考察
荒川剛,中原昭,鑓水清隆,高橋雅人,辻敏夫,栗田雄一
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015講演論文集,2A1-B06(1)-(3),2015.

認知情報処理モデルに基づくタブレット用高次脳機能簡易検査アプリケーションの開発
有國文也,松原裕樹,平野博大,平野陽豊,栗田雄一,江崎佳奈子,佐野佑子,殷颖,水口寛彦,近藤和泉,辻敏夫
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015講演論文集,2P1-S07(1)-(4),2015.

バーチャルリアリティを利用した5指駆動型筋電義手のためのトレーニングシステム
江藤慎太郎,渡橋史典,早志英朗,中村豪,芝軒太郎,高木健,栗田雄一,本田雄一郎,陳隆明,辻敏夫
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015講演論文集,1P2-K05(1)-(2),2015.

筋負担度可視化システムの構築
岸下優介,辻敏夫,栗田雄一
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2015講演論文集,1P1-W01(1)-(2),2015.


以下は,研究発表を行った学生6名の感想です.
盛り上がった様子が伝わってきますね.
発表,おつかれさまでした!


■骨格筋電気刺激による仮想力覚提示
【発表者】石川 敬明
息つく間もないほど多くの方に見に来ていただけたことから研究内容に興味を持ってもらえたのではないかと思っています. ただ今回はデモを行わなかったため,研究の魅力を十二分に伝えることは難しかったです.今後は今回得られた意見等を踏まえてより完成度の高いデモを作成したいと思います.

■力覚重畳呈示技術を用いた腹腔鏡手術用トレーニングシステム−三次元補助物体への力覚重畳−
【発表者】大鶴 佳秀
発表時間中は絶え間なく見に来ていただけたので、多くの人にデモを実際に体験してもらって意見をもらうことができました。 特に同じ分野の研究を行っている方と議論を行うことが出来たので、大変参考になりました。今回いただいた質問やコメントを今後の研究に活かしたいと思います。

■物体の表面特性の違いによる弾性体接触面の変化に関する考察
【発表者】荒川 剛
初めてのポスター発表のため緊張していましたが,見に来て頂いた方にうまく説明できたと思います. 次にまた発表の機会があるときには今回の発表で得た経験を生かしより高いレベルの発表ができるようにしていきたいと思います.

■認知情報処理モデルに基づくタブレット用高次脳機能簡易検査アプリケーションの開発
【発表者】有國 文也
研究内容に対して興味を持っていただけるような発表を行う事ができました.今回の実験内容,目的について納得は頂けましたが, やはり障害患者を計測した結果を見たかったという方が多くいたので,今後早急に患者のデータを計測し,より興味深い内容にしていきたいと思います.

■バーチャルリアリティを利用した5指駆動型筋電義手のためのトレーニングシステム
【発表者】江藤 慎太郎
同じ領域の研究者と話ができ,研究の広さというものを感じることができました. 発表では聴者に時間を取らせないよう端的に説明しすぎたので,もっと興味を持っていただけるように説明できればよかったです.

■筋負担度可視化システムの構築
【発表者】岸下 優介
今回は2度目のポスター発表となり,前回よりも学術的な部分でより深い討論を行うことができ,よかったです. 特に,参考文献や従来研究の例として挙げさせてもらっている方に発表を聞いてもらうことができ,助言や評価をもらうことができたのでとても感動しました. また,その研究で苦労した点や指摘された点など色々なお話を聞くことができ,とても刺激のある学会となりました.今後は,この学会で得た多くのことをしっかりと研究に反映していきたいと思います.


2015/05/26