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7月22日(金)にA-life関係の研究会を行います.

共同研究者の大竹久夫先生(大阪大学),滝口 昇先生(広島大学大学院先端物質科学研究科)の研究グループと本研究室のA-lifeグループ,さらに関係する研究者の方々が集まり,情報交換会を開催することになりました.
生物研究と電気・電子・システム・情報工学研究を融合する新しい研究分野の開拓を目指したこの共同研究も,キックオフから約10年が経過し,計測自動制御学会や日本設計工学会の特集号にinviteされるなど多くの研究成果をあげることができました.
生物と工学を融合した分野が,今後,ますます重要になっていくことは確実であり,関連する知識,スキルを身につけた人材が求められることになると思います.
その意味で,生物に関する知識を少しでも身につけておくことは,工学分野の研究者にとって大きな武器になると思います.


本研究室では,本来の専門である電気・電子・システム・情報工学にとどまらず,機械工学や医療・福祉,スポーツサイエンス,生物学,脳科学,心理学などなど,他の分野との融合を目指した新しい研究分野を切り開いていきたいと考えています.
21世紀の科学技術の発展にはこのような新しい研究分野の開拓が必要不可欠です.
生体システム論研究室では今後も,ひとつの分野にこだわらず,さまざまな新しい研究にチャレンジしていく姿勢を持ち続けたいと思っています.


今回の情報交換会の情報は以下のとおりです.

[動物行動と脳神経活動の計測に関する情報交換会]
平成17年7月22日(金)午後1時00分〜3時45分
先端物質科学研究科・先端科学総合研究棟603W号室

  • (13:00) 大竹久夫(大阪大学大学院工学研究科)
    「開会の挨拶」
  • (13:05) 滝口 昇(広島大学大学院先端物質科学研究科)
    「嗅覚刺激に対するメダカ嗅球活動の計測」
  • (13:25) 奥原啓輔(広島大学大学院先端物質科学研究科)
    「マウス嗅覚識別行動におけるにおい受容機構」
  • (13:45) 鈴木芳代(広島大学大学院工学研究科)
    「線虫の刺激応答シミュレーション 〜神経系と筋のモデル化〜」
  • (14:05) 平野 旭(広島大学大学院工学研究科)
    「バーチャルゾウリムシの走化性シミュレーション」
  • (14:25) 休憩(コーヒーブレーク)
  • (14:35) 黒住省吾(広島大学大学院工学研究科)
    「高速視覚を用いた競走馬の歩様解析」
  • (14:55) 宮原浩二(広島大学大学院先端物質科学研究科)
    「線虫における嗅覚順応行動の制御機構」
  • (15:05) 坂田省吾(広島大学大学院生物圏科学研究科)
    「ラットの時間弁別と脳波活動」
  • (15:15) 総合討論


2005/07/04